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星繋ぎ  作者: もんじろう
125/147

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 敵は皆、村人や町人の風体で、次から次へと湧いてくる。


 木々の立ち並ぶ森の中に、あらかじめ用意した伏兵といったところか。


 カーミラは龍虎に倒される手下たちの様子を一番奥から、じっと窺っている。


「あの女!」


 お龍が龍虎の口で言った。


「こんなに人間の血を吸ったのか!?」


 おそらくは龍虎との戦いのために付近の村や町を襲ったのだろう。


「許せねえ!!」


 お龍が(いきどお)る。


「しかし」


 虎造が言った。


「こいつはおかしいぞ」


「何がさ?」と、お龍。


「いくら手下を揃えても、俺たちには通じねえ。疲れさせようとでも考えてやがるのか?」


 龍虎が左手で吸血鬼たち二人の首をはね、右拳で二人の頭を叩き潰した。


「ははっ!!」


 お龍が笑う。


「こんなもんで疲れるわけねえだろ! 舐めやがって!!」


「確かに時を稼ぐぐらいにしか、ならねえな…」


 虎造は何やら胸騒ぎがした。


(しかもあの女、丁度、俺たちが追えるぎりぎりのところで逃げるのをやめる)

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