表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
星繋ぎ  作者: もんじろう
115/147

115

 両眼を細め、妙な表情をしている。


「おい」と無法丸。


 やはり、縫は黙っている。


「何をしておる!!」


 美剣が大音声で言った。


 無法丸は最後にちらりと縫を見て、美剣の方へと進み出た。


 美剣が満足げに頷く。


「刀吉!!」


 美剣が呼んだ。


「ほーい、美剣様!!」


 刀吉が美剣の左側に座った。


 美剣が左手で大刀を掴む。


「美剣様っ!!」


 美剣の背後から、楽法が声をかけた。


「『星の子』だけは無傷で連れ帰らねばなりませぬぞ!」


「分かっておる」


 美剣が言った。


「そこで黙って見ておれ」


 美剣の言葉に楽法は口を閉ざした。


 美剣が左手で腰の横へと大刀を持ち、右手で柄を握った。


 美剣のすさまじい殺気が辺りに拡大していく。


 常人であれば、それだけで動けなくなるほどの美剣の気迫の嵐の中で、無法丸は刀を構えた。


 息を整え、体内で気を練り上げる。


 おそらく、初撃で全てが決まる。


 最強最速の技を叩き込み、美剣を先に倒さねば、無法丸の身体が両断される。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ