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星繋ぎ  作者: もんじろう
103/147

103

 血を吸い、力を蓄え、龍虎を始末する。


 カーミラは本堂の陰の中、じっと動かずに思案を続けるのであった。




 突如、きらめいた銀糸が、ターシャの小刀を持つ右手に巻きついた。


 振り下ろそうとしても動かせない。


 ターシャが素早く、左手に小刀を持ち替えた。


 そのまま、白刃でトワに斬りつける。


 林から走り出た無法丸の黒鞘が、ターシャの小刀を手から叩き落とした。


 無法丸の返す刀がターシャの頭へと打ち込まれる。


 が、黒鞘は当たる寸前で、ぴたりと止まった。


「おやおや」


 ターシャの右手を縛る糸を持つ縫が、林から姿を現した。


「また、女は殺しにくいってやつ?」


「ああ」


 無法丸が頷く。


「それと、太刀筋に迷いがあった」


「ふーん」と縫。


 ターシャをじろじろ見る。


「知らない女だね。あんた、何者?」


 ターシャは答えない。


「縫、優を見てやってくれ」


 ターシャを油断なく見つめ、刀を突きつけた無法丸が言った。


「へーい」

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