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星繋ぎ  作者: もんじろう
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 薄々、気づいてはいたが黙っていたのだという。


 その我慢が、とうとう限界を迎えたと。


 カーミラは開き直った。


 自分の本能に従って何が悪いのか?


 自分を止める権利は同族であるミランダにも無いと宣言した。


 カーミラとその下僕たちと、ミランダとその眷族たちは、一気に険悪になった。


 このままでは戦いへと発展する。


 まさに、そんな雰囲気であった。


 カーミラは覚悟を決めた。


 己に素直に生きるためならば、ミランダとの対決も辞さない。


 一歩も譲る気は無かった。


 先に折れたのはミランダだった。


 カーミラを止めることは諦める。


 ただし、その行動を間近で見ているのは耐え難いので、ミランダたちは日の本を出ていくという。


 カーミラは、その提案を承諾した。


 正直、考え方が違うミランダたちと離れられると思うと清々した。


 ミランダたちが日の本を去り、カーミラは自由になった。


 思う様、人間を襲い、食らえる。


 もう、誰も止める者は居なかった。

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