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あしあと-9月6日(20ページ目)
今日こそ家から出まいとリビングで寝転んでいた。
テレビをつけるが面白い番組なんてなく、私はただ考え事をしていた。
考え事と言っても、思い出しているだけのような気もする。
飯田のこと、野杉のこと。
よく考えたら野杉はいつも笑っていた。
笑っている裏側にはそんな出来事を抱え込んでいただなんて、親友だと思っていた自分が恥ずかしかった。
飯田もそうだ。
一見、だるそうにしている大学生なのに。
人は外見だけじゃ判断できないなぁ、と私はため息を吐いた。
そうだ、明日はまたあの廃墟の家に行こう。
あそこで会った少年がどうやら飯田に言ってくれたそうだ。
お礼も兼ねて聞きたいことを聞こう。
答えてくれるだろうか?




