表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
あしあと  作者: 夢霰
11/27

あしあと-8月24日(10ページ目)

 私は外に行く用意をしていた。

 野杉が服を買いに行こうと誘ってくれたので、それの準備をしていたのだ。

 金はあの研究施設から大量にもらったので問題はなかった。

 ただ、もう死ぬのにあんな大金はいらなかった。

 死ぬ前にあの大金どうにかしないといけないな、と服を着替えながら思った。

 その時、チャイムがなった。

 野杉が来たようだ。

 丁度着替えも終わり、準備が出来たところだったので私は玄関に急いだ。

「お、楓ちゃんおはよう!よく寝れた?」

 私は頷くと、野杉は笑顔を見せた。

「じゃ、行こうか」

 私は野杉と並んで歩いた。

 並んでみると、野杉はなかなか身長が高かった。


 服屋に着くと、野杉は私の手を引っ張っていろいろ見て回った。

 これなんかどう?と、私に服を当てて悩んでいたりした。

 私は分からないので首を傾げるばかりだった。

 野杉が服を見ている間に一着の服が目に入った。

 水色のワンピースだった。

 私はそれを手に取り眺めた。

「あ、それ気に入ったの?」

 いつの間にか傍に来ていた野杉はワンピースを見て行った。

 私は首を傾げつつも、なにか気になっていた。

「試着してみなよ」

 野杉は私を試着室までつれていき、ここで待ってるから着たら見せてね、と言うと、試着室のカーテンを閉めた。

 私はワンピースを着てみた。

 とても涼しかった。

 カーテンを取ると、野杉がこっちを見ていた。

 その目がどんどん見開かれていく。

「すごく似合ってるよ!ねぇ、これかぶってみて!」

 野杉は近くにあった麦わら帽子を手渡してきた。

 私はそれをかぶってみた。

 野杉の顔が満面の笑みで満たされていく。

「いいね!すごく似合ってる!」

 私はそう言われて、少し照れた。


 ワンピースと麦わら帽子を買うと、店を出て家へ向かった。

「明日、また楓ちゃんの家まで迎えに行くから」

 私は頷いた。

「後、電車乗るから少しだけお金かかるけど、大丈夫?」

 もう一度頷いた。

 私は胸が躍ると表現は今の気持ちを指すのだと思った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ