終わる日常始まる(非)日常②
逃げる…何処に…僕は脳みそをフル回転したが最善の場所は……教室見回しても目を失ったり恐怖で体が動かないクラスメイト数人居るだけ…彼等を見捨てる訳にも行かなかった てか皆何処に逃げたんだ……
しかしヤツらは待ってはくれない筈だ
「ギャー」女子生徒や男子生徒の悲鳴や怒涛の声が聞こえた。
攻撃は最大の防御とふと思った 強行突破…コレしかない掃除用ロッカーを開けホウキを手にした僕はクラスメイトのカバンを漁り 制汗スプレー を盗んだ
「長門くん…何してるの?」ガタガタ震えてる女子が聞いてきた 「…逃げるんだ」僕は静かに言ったら案の定「私も連れてって!!」「俺も頼む!!目が…目が見えねぇんだよぉぉ」その時隣の教室で悲鳴が聞こえた
逃げないと自分も殺される。
既にドアは2体ヤツらが体当たりしていた引き戸のドアは小学生でも簡単に外せる…時間はない
「ここまでか…」絶望感になり諦めたが僕の体は生き残りたい気持ちに駆られた。
僕は「みんな!!ごめんなさい!!」と叫び掃除用ロッカーに隠れた。「おい!!ふざけんな!!」「助けて」「私も入れて!!」
バンバンとロッカーを叩く音や無理でも開けようとするクラスメイト達その音が新たなる餌(人間)が居ることを示すのに十分であった。
ドアを吹き飛ばし18体ヤツらが侵入
ロッカーの穴から教室を見るとヤツらが先程までロッカーを叩いていた同級生に噛みつき鮮血を出している場面であった。
悲鳴が聞こえ咀嚼音や何かが出る音 生々しくそして濃厚な血の臭い「許さない…」「卑怯者…」等…この小さな呟き達が何故か鮮明に大きく聞こえた。