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spirit of online  作者: ソラ
1章~始まりの街
5/10

5話

 町をでようと思ったがその前に自分の分のポーションを買わないといけないな。


「クリス、すまないが俺のポーション買いにいってもいいか?」

「うん!いいよ。お兄ちゃんが怪我しちゃいけないからね!」


 くっ!クリスの笑顔が可愛い・・・今、ロリコンって思った奴今すぐ出てこい!


 薬屋でポーションを5個買った。つーか一個150ガルドって高くないか?

 とりあいずポーション効果はこんな感じだ


 ポーション ランク1

 飲んだ者のHPを15%回復する


 ランクというのはそれのレア度だろう。やっぱり誰でも手に入いるからランクは低めだ

 他に俺が装備しているのも全部ランク1だ。やっぱり高いランクの装備品をコレクションするのもいいよね!


「早く行こ?お兄ちゃん」


 あ、忘れてた。俺は今クエストの最中だった。


「悪い、じゃあ行こう」


 南の門から町を出る。

 南のフィールドの名前は薄暗い森らしい、今の俺のレベルでは少しキツいフィールドだ。だがしかしクリスの為に俺は頑張る!


 ついでだが、東の門の先が初心者フィールドで、北の門の先が高原「夕闇の高原」という名前で少し進と夕日が見えるが今の俺ではモンスターに瞬殺されてしまう。西の門は草原「glass field」という名前だ・・・

 そんな事を思い出していると薄暗い森の入り口が見えてきた。


「じゃあ、行くか!」

「うん!」


 俺は鷹の目を使いながら、森を周りに注意しながら進んでいく。クリスは怖いのか俺の服を少しつかんでいる。歩きにくいから離してくれというのは鬼だろう。


 ガサッ


 草が揺れる音がした!すぐにクリスを手で制して音がしたほうを見て気配を探る。

 緑色の体で棍棒を持ち、醜悪な顔をした子供ぐらいの大きさをしたモンスターが2体いる。そう、ゴブリンだ!こっちに気付いていてこっちに来ていた。


「くそっ」


 敵にエンカウントせずに行きたかったがそこまで甘くないか。


「クリス!少し離れていろ!」


 もうすぐ目の前まできていて棍棒を振り上げている。

 とっさに俺は剣で受け止める


「重っ!」


 どこにそんな力があるのかわからないが凄く攻撃が重かった。

 何とか受け流した後、蹴りつける。


「グガっ」


 そこまで腰が入っていなかったためそんなにダメージが無いがそれでいい。

 剣で切りつけようとするがもう一体に攻撃されて吹き飛ばされてしまい攻撃出来なかった。


「グッ」


 結構痛い!HPを見ると8割減っていた。たったの一撃で8割も体力を削られる。これはキツいってもんじゃない。どうすればいい?何か無いのか!


「お兄ちゃんをいじめないで!」


 クリスが倒れている俺の前に出て両手を広げる。クリスの前には棍棒を振り上げているゴブリン。


 ヤバい!このままではクリスが怪我をしてしまう!誰のせいで?俺のせいで。俺が弱いから、強くならないと、クリスを守るために!


 そのためなら今は何も要らない!


 だが現実は甘くない、ゴブリンは目を瞑っているクリスを殺そうと棍棒を振り下ろす・・・が、


 ガキンっ


 何者かによって受け止められる。クリスは瞑っていた目を開いて受け止めてくれた人を見る。

 そこには、オレンジ色で少し暖かく感じるオーラを纏ったクロがいた。


「おにい・・・ちゃん?」


 不思議な感覚だ。もう駄目だと、クリスを助けれないと思っていたらどこからともなく力が湧いてきた。

 今の俺ならクリスを守り切れるかもしれない。


 ピコン・・・


 ん?システムメッセージ?


「オリジナルスキルが解放されました」

 オリジナルスキル?それって俺だけのスキルって事だよな?なるほどこれはスキルのおかげってことか


「」

 効果. このスキルを発動している間、使用者のステータスを約2.5倍高める。ただし代償として約3日間ステータスが3分の1になる。(ログアウト中は含まれずゲーム内の3日間である)


 やばいなこのスキル、色々と。

 しかも名前が付いていないと言うことは自分で付けれるって事か?

 まぁ、今は名前なんてどうでもいい、このゴブリン共を倒して俺たちは先に進む!


 俺は剣を構えて、ゴブリンに走り寄り一閃する。

 ゴブリンはそれだけで頭部を失いポリゴンとなって消えていった。最初はあんなに苦戦していて死にかけたゴブリンがだ。

 すぐに俺は、仲間を殺されて呆然としているゴブリンに寄って剣を一閃。

 だが、それを受け止めるゴブリン。しかしパワーアップした俺の前では無意味で、棍棒もろとも切られてポリゴン片となって消えていった。


「終わったぞクリス。大丈夫か?」

「うん、大丈夫だよ。お兄ちゃんは?」

 

 そういえば俺は殴られてHP減っているんだった。

慌ててポーションを飲み干して一息つく。


(ポーション・・・苦いな)

 

 少し顔を顰めたが気にしない事にして先に進むことにした。


 ゴブリンとの戦闘から1時間ぐらい森を探索していると小屋らしき物を見つけた。


「あ!あれだよお兄ちゃん!私の家」

(マジか?)


 近くに寄るとさらに分かる・・・言っては悪いけど物凄くボロい。

 所々穴が開いていて、扉は半開きになっている。

 まぁ、屋根はちゃんと雨を凌げるようになっているが。


 そんなことを思っていた俺はビックリした。

 なんでかって?いきなりクリスが消えたからだよ。

言ってる意味が分からない?俺もだよ。


「何してるのお兄ちゃん?早く入ろ?」


 そういって顔だけを覗かせるクリス。これには俺も腰を抜かしました。


「どうなっているんだ?」

「ああ、これはねお母さんの魔法だよ。」


 母さんの魔法?


「うん。なんて言ってたかな結界魔法とかなんとか言ってたよ。」


 なるほどな、と言うことはクリスの母さんは有名な魔法使いかなんかだろうか?


(とりあいず、中に入るか)


 立ち上がった後恐る恐る結界にふれると、少しだけ揺れて波紋をおこしていた。

 少しずつ手を入れて、次に足を、そして体を入れて完全に結界の中に入った。


「なんで!?」


 そして目に入ったのは、少し豪華な洋館だった。

何でこんなところに洋館があるのか。呆然とするクロは悪くないだろう。


「もしかしてクリスって貴族かなにか?」

「?」


 首を傾げているクリス。こんな豪華な館に住んでいるのに何で凄くみすぼらしい格好をしているのか

今更だが、クリスの服装はボロい布服にボロい半ズボン、スニーカーというクリスの綺麗な金髪に白い肌に凄く似合っていない服だ。


 まぁ、これであの館の中にクリスが入ればクエストも成功かな?結構時間が掛かったな。

 クエスト成功報酬何だろう。楽しみだな


「着いたな」

「うん!」


 コンコン・・・ガチャッ


「ただいまー!」


 クリスが元気に入っていった。


 ピコン・・・


「クエスト・・・迷子の女の子を無事に送り届けろ!を成功しました。報酬はもう少しで届きます、少しお待ちください。」

「よっしゃー!」


 システムメッセージが届いて、クエスト成功のお知らせがきた。すげー嬉しい。

 でも、報酬はこれから届く?どういう事だろう。


「あなたがクリスを届けてくださった方ですね?」


 声がしたほうを見るとクリスを連れてクリスによく似て綺麗な金髪をサイドポニーにした、少しつり目だがキツい印象は無く綺麗な若い女性が立っていた。


「私はクリスの母のセレスティアと言います。親しい人にはセレスと呼ばれています」

「あ、はじめまして俺はクロって言います」

「はい、クロさんですね。クリスを送り届けてくださってありがとうございます」

「いえいえ、気にしないでください、それより出てきてもいいんですか?確か病気の筈じゃ・・・」

「はい、大丈夫です。病気ってのは嘘ですから。」

「嘘?」

「はい、騙すようなことをしてすみませんこれには訳があるんです」


 そう言ってセレスさんは訳を言い始めました。


「単刀直入に言うと私達は精霊なんです。そして、クリスには外の世界をみてほしくてあの町に行かせまして、困っている自分を助けてくれる人を見つけてここに連れて来いって言いました。何でそんな事をするのかっていうと私たちの力は強大で」


「それを悪用されて使い潰されてしまうから?」

「はい、その通りです。だから少し騙すようなことをしてしまいましたが、困っているところを助けてくれる方ならそんな事をしないと思ったのです」


 そして、セレスさんが出したのは一つの石


「これはクリスを召喚するための石です。万が一クリスが殺されたとしてもこの石に戻るだけです、1日召喚出来なくなりますが・・・お願いです!クリスを外の世界に連れて行ってくれませんか?ずっとこの館に居させるのも可哀想なんです。クリスにはもっといろんな所をみてほしいんです。」


「セレスさんはこういっているけどクリス・・・君はどうなんだい?俺と一緒に来るか?」

「行きたい!お兄ちゃんと一緒に行く!」

「分かった・・・行こう!」


「ありがとうございます、クロさん。娘をお願いします」

「はい、任せてください。またクリスを連れてここに来ます」

「バイバイお母さん、待たね・・・」


 クリスが泣きそうになりながらも母親に別れを告げて出て行く。

 こうして俺は一人の仲間と新しいスキルを手に入れ俺の長い長い旅が始まる。


「あ、スキルの名前を考えないと」


 果たしてクロとクリスはこの旅で一体何を見るのか。

 だが、3日間くらいはステータスが低くなっているため生産に励んだり、初心者フィールドでスキルレベルを上げたりするのであった。






いかがだったでしょうか?


上手く戦闘シーンを書けていたか不安です。今回でクエストの迷子の女の子を無事に送り届けろ!は終わりです。予測つきましたか?クリスが精霊だって事に?ちなみにですがクリスには羽が生えていないです。服装も違います。本当は水色のワンピースが普段着です。

クリスが精霊・・・どうしてこうなった?

だが後悔はしない!


そして新たに手に入れたスキル、これに関して少し説明。

オリジナルスキルは基本的に誰でもつくれます・・・が色々な条件を満たさないといけません。

今回、クロが満たした条件は

1. 敵の攻撃を受けて残りHPが2割を切る

2. 何かを守りたいと強く思う・・・です。


傷を負って危険に陥りクリスがかばおうとして怪我を負ってしまう。そう思って強くなりたい、これがオリジナルスキルを解放させた引き金です。

代償に関してはクロが「今は何も要らない」と強く思ったためにつきました。まぁ、これが無くても何かしらのデメリットを付けるつもりでしたが・・・


これからも拙いですが頑張って行きたいと思いますのでよろしくお願いします。

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