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エピローグのプロローグ
俺の物語が何処から始まったかと聞かれれば、それは私の母親の腹の中で生命の種が芽吹いた時になる。
でも俺の人生なんて誰も興味は無いだろう。最初から話す意味も無い。
ならば何処から始めるか、始まりで無ければ終わりとしよう。
そう、この物語は俺の人生の終わりから始まるのである。
*
俺は死んだ。
あまりに唐突な切り出しで申し訳無いけどこの物語はこの切り出しから始まるのが最適だと思う。
何にせよ俺は死んだ。死因は交通事故、最後に自分の背中を見たので肉体は悲惨な事になってると思う。
出来るなら某野球漫画のように綺麗な肉体を残してきたかったものだ。
と、まあ俺は自分が死んだ事は理解している。しかし今の状況は理解出来ていない。
「おはよう、起きたわね」
目を開けると銀髪の少女が俺を覗き込んでいた。誰だこいつは。
「……おはよう」
まあ誰であろうと怯える事は無い。もし目の前にいるのがジェイソンだったとしても殺される事はもう無い。死んでいるのだから。