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しるし2(詩集)

眠らないⅡ

作者: さゆみ


僕が闇に切り刻まれるころ

君は僕の横で寝息を立てる

腕枕が出来なくてゴメン

もう君を支える力がない


僕にたっぷり残されるのは

考える錘 縛り付ける鎖

君の負担を減らす良薬

もう血が巡らないカラダ


生きてることはとても哀しい

必要とされない魂は縮んでく

そこらじゅう掻き集め探しても

僕である証が見つけだせない


どれほど過去の栄光を語っても

君は俯いてどんどん崩れてく

今が欲しい 存在している価値

神様はいたと二人は信じたのに


眠らない闇が僕を食べ始める

冴え渡る脳 電光が噴いて囁いた

発病すれば一年以内に死ぬんだよ

君と病の狭間に僕はもう立てない


何のために僕たちは出会ったのだろう

君はゲームをしたかっただけなのかい?

もう終わりだよ 最後の僕からのプレゼン

受け止めて 永遠の眠らないをーー









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― 新着の感想 ―
[一言] ボクは詩を読んでいると、不意にむかし聴いた歌や音楽などを想起することがあります。 さゆみさんのこの詩を読んで、なんとなく聴こえてきたのは、 エリック・クラプトンの 『Tears In Hea…
[一言] 拝読いたしました。 とても悲しい詩ですね。 でも自分がこの登場人物と同じ状況になったら、きっと同じようなことを思うと思います。 悲しいけれど優しい詩だと思いました。 いつも素敵な詩をあり…
2014/03/21 13:35 退会済み
管理
[一言] お邪魔します。 重々しい語り口ですね。相変わらずその分野に長けていると評価したいです。こんなん大好きです私―――。 特にこの小節。 >僕にたっぷり残されるのは >考える錘 縛り付ける鎖 …
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