表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/24

第19話:崩壊の序曲、選択の時【共通ルート最終話】

「消えろぉぉぉッ! 私の世界に、貴様らは不要だッ!!」


 シルヴァリオの絶叫と共に、黒い魔力の奔流が放たれた。  それはもはや魔法の形を成していない。純粋な破壊のエネルギーだ。


「チッ、ヤケクソになりやがって! 防ぎきれねえぞ!」  レオンハルトが大剣で受け止めるが、その足がジリジリと後ろへ滑る。彼の膝が震え、口端から血が流れる。


「ステラ嬢! 核の臨界までもう時間がない! あと数秒で王都ごと吹き飛ぶ!」  アレクシスが叫ぶ。彼もまた、シルヴァリオの攻撃を逸らすのに精一杯で、祭壇へ近づけない。


 ステラは、嵐のような魔力の中で立ち尽くしていた。  彼女の脳裏に、世界の「構造コード」が鮮明に浮かび上がる。    ――分かってしまった。  この暴走を止める方法は、一つではない。けれど、どれを選んでも何かを犠牲にし、何かを得ることになる。


 視界がスローモーションになる。  三人の男たちの声が、遠く、けれど鮮明に聞こえる。


 レオンハルトが、炎のような瞳で叫んでいる。  『俺を使え! 全部ぶっ壊して、ここから逃げるぞ!』


 アレクシスが、悲痛な決意を込めて見つめている。  『私と共に来てくれ! 正しいことわりで、この国を救うんだ!』


 そして、シルヴァリオ。  黒い闇に飲まれながら、その赤い瞳だけが、迷子の子供のように泣いていた。  『……逝かせない。私を置いていくなら、道連れにしてやる……!』


 私の魔力は残りわずか。  使える「奇跡」は、あと一回きり。    私は、息を吸い込んだ。  そして、運命を決める名前を叫んだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ