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苦手な方はご注意ください。

ヤンデレ特有のワープ機能についての研究結果

【機密研究報告書 概要】

件名:ヤンデレ特有のワープ機能についての研究結果
記録責任者:アキト・ミナセ(心理学研究員)
分類:非公開 / 特異対象 / 情報拡散禁止



【概要】

本研究は、都市伝説的に語られる「ヤンデレ型対象による空間跳躍現象(通称:ワープ機能)」の実在性を検証するために開始された。

被験者“ミサキ”は、接触初期より極めて協力的な姿勢を見せ、研究者アキト・ミナセの調査に快く応じた。しかし、実験を重ねるにつれ、常識的な空間認識を超えた接近・侵入が発生。GPS遮断、第三者同席、密室封鎖など、あらゆる遮断手段を無効化し、彼女は必ず現れた。

その出現は、物理法則・論理的経路を一切無視し、まるで“観測されたがっているもの”のようであった。

最後の実験において、研究者は完全に外界から遮断された環境に身を置き、なおかつ位置を特定されていないはずであったが――
被験者は出現し、そして――研究者は行方不明となった。

報告書はここで終わっている。

ただし、最後のページには記録者不明の追記(報告書No.006)が勝手に追加されていた。
その文面は、読み手に語りかけるような口調で綴られており、
閲覧者を“次なる観測対象”とするかのような内容となっている。



【警告】

本報告書を閲覧した時点で、
あなたの現在位置・閲覧時間・接触履歴は記録されました。

以降の不可解な出来事に関して、当局は一切の責任を負いません。
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