2.「東京怪獣」撲滅委員会
東京に、怪獣がやってきた。そして、人々は無残に殺された。
そして、ついに、撲滅させようとする時が来た。
「東京怪獣」撲滅委員会CEO:三月真冬
CTO:五月冬季
五月は天才で、頭脳派だ。冷静沈着であり、元学者でもある。三月真冬は、政府直属であり、当時最年少市長記録になっており、困難に立ち向かえるような存在であり、リーダーシップもあるため、ある意味では、当然だろうか。
「ええ、では、「東京怪獣」撲滅委員会を始めます。
司会は、私がやります。では、早速本題に入りましょう。
「東京怪獣」を撲滅する方法についてなんですが、こちらは、CTOがお話されます。」
三月は、五月の方を見た。
「「東京怪獣」撲滅に関して、情報としては、
・自衛隊の爆撃機がまったく歯が立たなかったこと。
・東京タワーほどの、大きさを持っていること。
そして、生物学的な視点から見ると、
自衛隊の爆撃機による損傷は、「東京怪獣」にとって結構大したことである、と結論できます。
爆撃の様子を見るかぎり、「東京怪獣」は血しぶきがあります。これは、血液があります。
これは、生物といえる、法則にあてはまります。
内と外が膜でとじられている、です。
それなら、「東京怪獣」は、生物である、と言えそうです。」
記者が言った。
「五月さん、それは、今回の件と関係ないのでは?」
「いえいえ。この怪獣がもし他国の秘密兵器でしたらどうです?」
「そして、怪獣は、極めて例外な一件です。様々なケースで、慎重に考慮すべきだ、と考えます。」
「敵対国である可能性があります。そして、生物であると、偽装しているロボットである可能性もあります。」
「今回は、なさそうですね。だとすれば、兵器ではなさそうですが、生物兵器の可能性もあります。」
「現在、自衛隊に、「東京怪獣」に対して、新型の毒ガスによる毒殺と、爆撃による爆殺を図って、突入しています。」
ひとまず、記者会見は終わった。終わった後に、三月と五月は、会食をした。
「三月さん、凄いですね。」
「いや、全くそこからの見当がない。
新型の毒ガスが効くか、わからないし、爆撃機が効くかどうかすらもわかっていない。情報量が少なすぎる。」
「それに、気になったんですが、新型の毒ガスとは?」
「私が作った血液毒です。
本来血液毒は、液体で、血液に、血栓を作って、血液を止まらせるんです。私は、それを、ガスにし、様々なガスと融合させながら、さらに、その血栓を、壊れないよう凝縮させました。」
五月は、発明の天才だ。五月は、8歳の時に教授になり、さらに、20歳のころに、ノーベル化学賞を最年少受賞した。
この人に比べたら、怪獣なんて余裕だな、と思っていた。
怪獣に我らは向かう。
新型の毒ガスを、高い高度からまき散らす。
怪獣はそれを吸ってしまった。
やった、と思った、その時、怪獣は、一瞬止まったように見えた。
だが、怪獣は、我々の見えるところまで、やってきた。
軍用機は、完全に破壊された。
爆撃機が、爆弾を持って、降った。
すると、少し血しぶきを上げながら、爆撃機が破壊され、核兵器か、と思うくらいの、バカでかい音を出した。
結局戻ったのは、一つだけだった。