異なる神
「সুপ্ৰভাত」
ゾワッ!!
ヤツが何かを発言した瞬間、周囲から色が消える。
明らかな警報。体は全力での逃走を願うが視界の端で動いたそれのおかげで踏みとどまる。
「ギギ・・・」
動いたであろうゴブリンが地面から出てきている黒い槍に貫かれている。
「বাতিল কৰক」
色が戻る。同時に、貫かれていたゴブリンが力尽きる。
神と言っても実体がある。実体があるのならば器を壊せれば異なる神の憑依も消えるはずだ・・・。
魔黒鉄を操作して剣の形にする。
勝負は相手が油断している一瞬しかない。
走り始めた瞬間、再び色が消える。急停止することで攻撃を防ぐと
「বাতিল কৰক」
色が戻った。最大限、魔力で肉体を強化。縮地の要領で距離を詰めて腕以外の魔力を剣に回す。
ズパン!!
その一刀は異なる神を両断した。
「নমস্কাৰ」
ズドン!!
強い衝撃。何が起きたか分からず見てみると腹に穴が空いている。
「くそっ」
傷口を押えながら後ろに跳んでポーションを飲む。
ポーションの効果は凄まじく、傷口が光の粒子に包まれたと思ったら一瞬で回復する。
「仕方ないか・・・」
斬撃には耐性があるのか?効果のある攻撃方法は?分からないことが多すぎる。
「বায়ু বায়ু」
「っ!?」
不可視の攻撃が俺の横を通過する。
理解した。やつの攻撃は風だろう。腹を抉ったのは風の弾丸とでもいうのか、問題はあの黒い空間だ。多分だがあいつ自身の魔力による拘束+風による圧力だろう。
問題は結局のところあいつに攻撃する方法は分からないということ。
魔力で強化した剣の一撃は通った。だがあいつ自身、両断された程度ではすぐに再生する。大事なのは火力だ。あいつを消し飛ばすほど、圧倒的な火力。
魔黒鉄の剣に魔力を通す。先程は剣戟の強化をした。切ったところで意味はなかった。ならば消し飛ばすしかない。
間合いは十分。一撃で葬る!!
縮地法で近づく。
「বাতিল কৰক」
黒い世界になる。しかし今の俺は全身を魔力で覆っている。あいつの圧力は・・・影響されない!
「終わりだぁぁぁぁ!!」
ズドン!!
切りつけた瞬間、魔黒鉄に貯めていた魔力が解放されて異なる神の身体を消し飛ばす。
「はぁ、はぁ、はぁ」
血を失いすぎた。もう・・・
そこで俺の意識は途絶えた。