自分はブサイクなドクダミ草である。
綺麗な顔の人を薔薇の花だとすると、ブサイク顔の自分はドクダミ草だ。ドクダミ草というのは日陰のジメジメした土で白い花を咲かす。薔薇と同じ戦い方をしたらドクダミ草は絶対に勝てない。ブサイクな顔のドクダミ草にはドクダミ草の戦い方があるはずだ。
ブサイクなドクダミ草が綺麗なバラの花に好きになってもらうには時間と労力と知恵が必要です。
田中一郎は、顔がブサイクである。顔が美しくない両親から産まれたことに当初は両親を恨みねたんでいた。そして顔が美しい人間に嫉妬をしていた。顔がいいだけで女性からモテる。中身は自分と変わらないのに何故、女性たちからちやほやされる。世の中は本当に不平等であり、不公平だ。田中はこの先の人生に失望しておりに、そして、ひどく落胆していた。
そんな田中一郎は、ある不動産営業として働いていた会社の先輩、大久保哲二と出会う。
大久保哲二は、酒の席で私の人生を変える驚くべき言葉をいいはなった。
「田中君、僕は結婚を5回しているんだけど、バツがつくのは女性だけなんだ」
「先輩、それはどういうことですか?」
「いいかい、戸籍上にバツがつくのは女性だけで男性はスラッシュなんだよ。だから僕はバツ4じゃなくてスラッシュ4」
「えぇっえぇー男性はバツがつかないんですか?」
「そうだよ田中君、戸籍謄本でバツがつくのは女性だけなんだよ」
私は驚いた。そして結婚を5回もしている大久保先輩をすごいモテる先輩だと自覚した。頭はリーゼントヘアで顔は四角張っていて強面、決してブサイクではないがカッコいい顔ではない。だから何なんだと言われればそれまで何ですが、27歳の田中は結婚を5回もしているこの先輩を(凄い人だな)と思った。
「田中君は顔がブサイクだからモテないんだと思ってるでしょ。」
「そりゃまあカッコいい顔に産まれたかったです。」
「顔でモテるのは20代まで、30代からは、顔じゃないんだよ」
「どうやったモテるんですかね」
「こっからは有料だよ。ただでは教えられないよ」
私は、思った結婚5回もできるんだから、この先輩には特別なモテる秘訣があるんだと。
そしてこの先輩からモテる秘訣を学ぼうと誓った。
「いいかい田中君、われわれブサイクが好きになった女性に、いきなり好きですといってもお付き合いがOKを貰えるはずがないだろ。野球のピッチャーでいうと真っすぐな球を投げる正攻法に攻めちゃダメだ時間をかけてタイミングよく変化球を投げないと好きになってもらえないよ。」
「そうなんですね。どのように変化球を投げるんですか?」
「そんなのは自分で考えなさいよ。」
そして田中は以下内容を大久保先輩から学んだ。
【顔がよいのでモテるのは20代まで】
顔がよい(イケメン)と呼ばれる人が芸能人のように物凄くモテるのは20代までです。
そして性格もよく顔もよいイケメンは20代でどんどん結婚していきます。
すごく性格が良く。すごく顔の良い最上級の性格S級やA級イケメンは沢山の女性と20代で出会い売れるのが早いです。すぐ結婚します。そして、性格に問題があり面白くない性格B級イケメンが結婚できずに売れ残ります。ここに我々ブサイク男が勝つ可能性があります。
最上級である性格S級A級イケメンが減るため結婚してない良質な男の分母が減ります。例えば100人いた結婚の候補性が30人くらいなるということです。しかも高品質な男性は結婚してしまい、もういません。その残りの条件の中で女性も結婚相手を探さなくてはいけません。
※イケメンだって年をとると太ってきたり顔にシワがでてきて、おじさんになる。
蟻とキリギリスの童話のように油断するとイケメンキリギリスは結婚できずに孤独死します。
顔がブサイクなのは仕方ありません。せめて性格はよくしましょう。
【女性も30代までに様々な男性と出会い別れて経験をしていく】
イケメンと沢山付き合った女性に話を聞くとイケメンとブサイクの違いはそんなにないとい言われました。顔がいいか悪いかの違いだけであって性格はいい人もいれば悪い人もいた面白い人もいたし面白くない人もいた。とのことでした。
そうなんです顔だけがいいだけで中身は普通の人間なんです。
そして、なんでブサイクの私と付き合ってくれたのか聞いたところ、
もう顔で選ぶのは疲れたという回答でした。
顔で選んでも幸せにはなれない。イケメンの元カレには浮気や暴力なども沢山された。
逆にブサイクの男性はモテないから浮気される心配が少なそうなど言われました。
実際に、30代女性の未婚率は41.9%と高く、結婚したいと思っても相手が
見つからない人も多いようです。
また、30代女性の平均年収は315万2千円で、貯金額は165万3千円というデータもあります。
30代になると、仕事や生活に忙しくなり、出会いの機会も減ってしまいます。