表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/13

プロローグ:葛岡一樹の捻くれたポリシー

初めての長編です。少しでも楽しんで頂けたら嬉しいです。

 人間は、大きく分けて2つに分類することができる。


 《勝ち組》と《負け組》だ。


 平和を謳いつつも競争を強いられる昨今の世の中。勝ち組と負け組は明確なボーダーラインを持って区別される。


 受験であれば合格点に達しているかどうか、大会であれば優勝かそれ以外か、恋愛であれば好きな人を手に入れられるかどうか。勝者と敗者を分けるボーダーラインは様々だ。


 そんな多種多様に存在する勝敗を分かつボーダーラインには、1つだけ共通解が存在する。




 《少数派か、そうでないか》




 そう。これが勝者と敗者を分ける、絶対的な共通解である。



 ……だってそうだろう?



 志望した学校に合格する人間も少数派。大会に優勝する人間も少数派。好きな人と付き合えるのも、少数派。


 どんな事象を取り上げたとしても、面白いくらいに勝つのはいつも少数派なのだ。




 ……そう、勝つのはいつも少数派だ。




 ならば、物理的に少数派であるぼっちは人生の勝者と言え、また華々しい青春をぼっちで過ごすことは、勝者としての素養を高める行為と言えるだろう。


 足掛け6年、友達なんてものは一切作らず、常に孤独の中で自分を磨き続け、あらゆる勝負事に勝ち続けてきたこの俺が言うのだから間違いない。



 

 ……友達いないのが可哀想? 独りぼっちが惨め?




 笑止。不埒千万ふらちせんばん。逆だ逆。


 誇れ、崇めろ、奉れ。




 ──だってぼっちは究極の少数派。勝ち組に分類される人間なのだから。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ