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忘れものの君へ

作者:雨月 そら
 小さい頃に助けてくれた銀髪の美しい青年に、主人公で、魔法使い見習いの少女は、恋をした。

 初恋。

 助けてもらった時から時を重ね、成長しても、忘れられない、初恋の君。
 最終試験で、人間界へ修行の旅に出たリンは、使い魔の雪(セツ)と共に、人の神秘を集めるため、お店を開く。
 小さな小さな可愛らしい、パン屋。
 大好きなパンを毎日作りながら、お客さんを待って、人の神秘を集めようと日々待っているのだが、場所が悪いのか、人が全然来ない。
 そんな日々が続いて、ある日、突然、白猫が行方不明というお婆ちゃんが、たまたま、お店に訪れた。話をしているうちに、白猫を探すことになったリンは、思いかけず、想い人の香りを嗅ぐことになる。
 懐かしさに酔いしれながら、リンは、もしかしたら、初恋の君が近くにいるのかもしれない、という希望を持って、白猫を探しながら、初恋の君を探し始める。
 ちょっとドジなリンを、しっかり者の雪が助け、互いに助け合いながら、魔法使い見習いの、探偵ごっこが始まった。
 果たして、無事、白猫と初恋の君は見つけられるのだろうか。そして、人の神秘集めは、忘れずに、修行もできるのだろうか。
 そんなまだ未熟な二人の織りなすストーリー。
 そして、彼の忘れ物を届ける日を夢見て、初恋に焦がれる、少女の物語。

※カクヨム様掲載済みの修正版となっています。
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