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今。

作者: 蒼空よひら

カーテンを閉め切って、気持ちばかりの換気のために窓だけ開ける。

黒いキーボードに視線を落とし、何も考えずに文字を羅列する


デスクトップには白い紫陽花の花。

僕が1番好きな花。

僕を表してくれている花。

そうなりたいと願う花。


烏龍茶を保温性の水筒の中に入れて、まだ暑い世界に身を置く。

眠気覚ましの黒いガムを隣に置いて、鎮痛剤を口に運ぶ。


いつもつけているブレスレットは、今は邪魔だ。

鼻に入ってくる匂いは、少しだけ甘い。

オキシトシンが出る匂いらしいから買ってみた。

嫌いじゃない。

むしろ好きな匂い。

名前は知らないけど。


視線を横に向ければ、いつも寝ているベッドがある。

そこには好きなキャラクターの大小のぬいぐるみ。

いつも抱いて、鼻につけて眠る安心毛布。

最近は、寝ようと思っても寝られないから、匂いを嗅ぐ時間が増えたな。


机の上には、硬式の野球ボール。

いまだにこれを触ると少しだけ落ち着く感じがする。

縫い目に指をかけると、ボールを転がして、学生時代に7種類ほど投げれた変化球の握りをする。

もう、投げれるかどうかはわからないけど。


ヘッドホンに音楽を流して、頭を空っぽにする。

これが僕のスタイル。

歌詞が入っている内は集中してない証拠。

自然に音は僕の中には入ってこなくなる。

真剣に作詞した方には申し訳ない。


止まっていたゲームも進めたいけど、やることが先かな。

多分、だいぶ鈍ってるからリハビリが必要かも。

誰かに迷惑かけるわけじゃないけど。

上手い方が面白いからね。


今見える世界は、もう見飽きたかな。

少しだけ、景色を変えてみようかな。


それは面倒かもね。


面倒が面白いんじゃない。


面倒なのは面倒だよ。


面倒を楽しめる人にならなきゃ。


君は良いよね、面倒を楽しめるんだから。

僕は億劫だよ。


ただでさえ人生なんて面倒なんだから、楽しまなきゃ辛いでしょ?


確かにね。

君のいう通りかも。


じゃあ、任せたからね。

ちゃんと『今』から動くんだよ。


わかった。



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― 新着の感想 ―
[良い点] いい環境作りですね。 [一言] また、あまり無理をせず頑張ってください。
[一言]  この詩は、何か胸に染み入るようなじーんとした感じがしました。  とても温かな感じ。  素直にいい詩だなあって思いました。
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