聖なる湖に住む魚の物語
爺さんはマーの街から来たらしい。好き嫌いが多い爺さんの話。
ルトという名の聖なる湖を抱えるマーの街。酸っぱい味と共に喉の奥がしゅわりと弾ける、篝火色したサールと呼ばれる酒と、カシェットという銀の鱗と鋭い真珠の様な色した鋭い歯を持つ、巨大魚の干物が名物。
風来坊の私が訪れた街の話。
「眠らない様に手伝ってあげる」
「どうやって?」
うきうきとした甘い声で修道女が囚人に近づき、何やら耳に囁く。
街で評判なカシェットが担う役目の話
ルトという名の聖なる湖を抱えるマーの街。酸っぱい味と共に喉の奥がしゅわりと弾ける、篝火色したサールと呼ばれる酒と、カシェットという銀の鱗と鋭い真珠の様な色した鋭い歯を持つ、巨大魚の干物が名物。
風来坊の私が訪れた街の話。
「眠らない様に手伝ってあげる」
「どうやって?」
うきうきとした甘い声で修道女が囚人に近づき、何やら耳に囁く。
街で評判なカシェットが担う役目の話
隣の爺さんは運がよかったと言った
2021/11/24 21:56
(改)
マーの街、湖の畔、草の実摘む幼い修道女の姿を見る。
2021/11/24 22:01
月が鋭利に光る時、賛美歌は高らかに歌い上げられる。
2021/11/24 22:01