第7話 異世界探索篇⑴「スーパーにたどり着きました。」
「無音移動」
、、、、
「無音移動」
、、、、
スキル名を言いながら、ちょこちょこっと歩いて、物陰に隠れ、発動までのインターバルを待って、またスキル名を言って、歩くを繰り返している無職の男が、ゴブリンがあちこちにいる街にいた。
「ゴブリンたくさんいるじゃないか、、、あ、そろそろか。無音移動」
本当はスキル名を口に出さなくてもいいのかもしれないが、本当に効果があるのか分からないので、口に出して毎回言っている。
そんな事を繰り返していると
『熟練度が一定値を超えました。「無音移動」スキルをレベルアップします』
とその都度声がきこえた。
スーパーが目の前に迫ってくる頃には
▼無音移動(Lv19)
スキルランク:SR
MP消費:無し
スキル「可能性の捕食」効果により得たスキル。
発動後95秒間自身の移動中の音を消してくれる。
一度発動すると5秒間のインターバルが必要。
自身が触れているモノにも適応される。
まであがっていた。
途中ゴブリンに何度か遭遇したが、持っている鉄アレイでぶん殴っては倒して、ようやくお目当ての巨大スーパーまでたどり着いた。
鉄アレイ丈夫だなって思って『神殺眼』で見てみると(神殺眼のレベルもあがって、今はLv3。物体の詳細まで見れるようになった)、
▼神を殺す鉄アレイ
反逆者が初めて手にした武器。
攻撃力:+50
耐久:100
耐久はよくわからないが、攻撃力がアップするのは嬉しい。
でも、リーチがほぼないし、、と思いながら、スーパーの入り口を眺める。
そこには先ほどまでの道のりにはいなかった、オークが数匹いるのだ。
しかもその中には
No Name
種族:オーク・バロン
HP: 900
MP:100
攻撃力:750
防御力:525
攻撃魔力:80
回復魔力:0
異能防御力:315
素早さ:120
かしこさ:30
きようさ:12
成長速度:10
固有スキル:腕力増加(Lv4)
固有魔法:エアースラッシュ(Lv3)
オークだけならなんとかできるが、あのオークバロンというやつは別だ、、。
ステータスで、初めて「上の存在」に会った。
つまり、普通に正面から戦ったら、「負け」は確実。
今持てるスキルでは太刀打ちできない。
という事は、自分が強くならなければいけないという事。
バロンというが、階級を表すなら、自分が知る限りもっともっともっと強い存在がいる事になる。
それに、もしかするとあのスーパーには、まだ他にもいるのかもしれない、、。
「無音移動」
聞こえるか、聞こえないかくらいの声でボソっと呟き、そっとその場を後にして、近くのマンションに忍びこんだ。
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