表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

2/16

第2話 プロローグ⑵「筋トレが趣味になりました。」

自称神様のお告げは全世界中の人に、その国々の言葉で語りかけられたようだった。

そこから連日TVでは特番が組まれ、集団催眠説やら終末説やらいろいろ騒がれたけど、はっきりしてる事が一つだけあった。


それは全人類が自分のステータスを見る事ができる事だ。


それにより終末説が濃厚になり、食糧を買い占めする人が出てきたり、自宅から出てこない人が増えたりして倒産する会社も増えて、宗教活動も活発になった。

また、中には特殊な力を発揮する人も現れ、「バットを持つ者」というスキルを得たプロ野球選手が、その日からホームランを連発するようになり、これはドーピングか否かで報道番組で議論されるようになっていた。

ただ「おならをいつでも出せる」スキルとか役に立たなそうな外れスキルの人もいるようだったが、そんな固有スキルの持ち主はみな口を揃えて「神の下級信徒」という称号持ちで、固有スキルを持たない人は、称号は何もステータスに表示されていないようだった。

その事で某協会からこれは悪魔の陰謀だとか、終末が来たとかいう声があがったりもして、世の中はどんどん混沌としていったが、世間、特に平和ボケしている日本の一般の人にとっては「ステータスが見れても私には特に関係ない事」として誰も特に気にしていないようだった。


ただ、そんな中で「反逆者」という職業や、「神の理から外れし者」という称号を得てしまったことなど教えることもできず、何も称号のないふりをしながら、いつものように会社に通っていた。

が、遂に我が三流会社にも、終末が近いのか、はたまたただ単に会社の売上が悪いのか、不況の波が押し寄せ、つい一ヶ月前にリストラされてしまい、現在は近くの公園でボーッとしている。


なぜだ、、。

これも反逆者だからか、、だから不幸なのか、、。

と思ってみても腹もふくれない。

やる事もないので、愛しのマイホームへトボトボと戻り、自宅警備員ならぬ周辺警備員よろしく、何も変わらない道のりをパトロールするかのようにチェックしながら帰っていった。


愛しのマイホームならぬマイルームの8畳1Kユニットバス付きのお部屋に帰ってからすべき事、それはもちろん日課の筋トレだ。

リストラされてから暇で暇で、TVも質屋に売って、漫画も古本屋に売って、食材に変え、空腹をおさえていたため、娯楽がなくなり、する事といえば寝る、公園に行く、たまに食べる、そして筋トレだった。

だがこの筋トレをはじめてすぐにある変化が起きた。

それは「筋トレ」というスキルを入手した事だった。


『趣味「筋トレ」を獲得しました。「筋トレ」スキルを獲得したことで、スキル「可能性の捕食」の効果により、スキル「筋トレ・初級」を獲得しました』


筋トレの腕立て伏せを一回したところですぐにステータスの人(スマホの音声のこの事をこう読ぶ事にした)にそう告げられてから、筋トレをする度にレベルがあがり、今では初期に比べれば攻撃力がかなり上がった。



三吉隆平

36歳

職業:反逆者(Lv1)

HP:69 / 202

MP:0

攻撃力:40

防御力:61

攻撃魔力:0

回復魔力:0

異能防御力:20

素早さ:40

かしこさ:23

きようさ:8

うんのよさ:0

成長速度:----

称号:神の理から外れし者

趣味:

固有スキル:牛(Lv1)、可能性の捕食(Lv2)、早熟(Lv13)

職業スキル:反逆の芽(Lv----)

趣味:腕立て伏せ、パトロール

入手スキル:精神苦痛耐性(Lv44)、空腹耐性(Lv12)、毒耐性(Lv2)、筋トレ・初級(Lv38)


そしてリストラされる前に会社在籍中に得たスキル「精神苦痛耐性」は、リストラされてたからレベルが一気にあがり、リストラされてお金もなく食べ物を極限まで食べぬ生活をしていたら、空腹耐性もついて今ではまる3日食べなくてもお腹が空かない。

毒耐性はおそらく消費期限切れのお肉を食べたせいか。


腕立てでいい汗をかいて、出しっぱなしのステータスを見ながらそう思っていると、いきなり変化マイルームがひどい揺れ出し、それに合わせて車酔いのような、二日酔いのような感覚がやってきて、頭が割れそうになってきた。

部屋にあった棚が倒れてきて、すごい音がする。

くそ、なんでこんないきなり、これじゃ脱出もできない。

力が入らなくなり、もうダメだ、、と思い意識が遠くなる瞬間


『異世界◉×▼◇との融合を開始されました。地球の方々は強い揺れに備えてください』


薄れいく意識の中でそう聞こえた気がした。

くそったれ、あの自称神様野郎のせいか、、。

このまま死にたくない。。

頭の隅で何か声が聞こえる気がするけど、もう何もきこえな、、。

そうして意識がブラックアウトしていった。

読んでいただき、ありがとうございます。


もし少しでもご興味頂けましたら、ブックマークと、下の『☆☆☆☆☆』のところから、評価していただけえると嬉しいです。

応援をお願い致します!


応援執筆の励みになりますので、何卒よろしくお願い致します!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ