表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/42

07 白猫の正体とは・・・

  


 朝、起きると自分のベットの上に、白猫がいた。


 その白猫は、間違いなくあの時の白猫だ。



 「この世界では、ちゃんと守ってやるからな。」


 にゃ~ん


 僕は、白猫を撫でながら、再度誓いを立てた。


 そうだ!この子に名前を付けてあげなきゃ!

 どんな名前が、いいんだろうか?


 悩んだが、あまりいい名前が思いつかず、ステータスを見てみたら、名前が表示されるかもと、あまり期待しないで鑑定をしてみた。・・・そしたら・・・



――――――――――――――


 名前 リリエル  ??歳

 種族 ????

 状態 封印


 ?????

 ?????

 ?????

 ?????


――――――――――――――


 なんと、名前と状態が封印であること以外何も分からなかったのである。


 詳しく、見ようとしても、『現段階では見ることができません』と表示されるのだった。


 「これは、神眼の成長させないといけないな・・・

 まあ、名前だけでも確認出来たから良かったとするか。」



 そして、リリエルのリリに小さい「い」を付けて、


 「お前の名前は『リリィ』な。

 これから、よろしくな。リリィ。」


 にゃーん・・・すりすり


 気に入ってくれたみたいで、僕は安心した。



 リリィとじゃれあっていると、


 「ルーくん!起きてる?」


 どうやら、母さんが起こしに来てくれたみたいだ。


 「起きてるよ。いま行くね。」


 そして、僕はベットから降りて、リリィを抱っこしながらドアを開けた。


 「ルーくん、おはよう!・・・あれ?その子は?」


 「この子は、リリィ。朝起きたら、ベットにいたんだ。

 母さん、この子飼ってもいい??」


 母さんは、「いいわよ。」と言って、リリィを撫でたのだった。


 その後、父さんにも同じ会話をして、朝ごはんを食べ終わったあと、僕は父さんと母さんに、これからの事を話した。


 「父さん、母さん。昨日言ったけど、僕冒険者になりたいんだ。

 だから、父さんや母さんみたいな冒険者になれるように、僕を鍛えて欲しいんだ。」



 そして、父さんと母さんは、


 「俺達みたいに、なりたいなら厳しいが、それでもやるか?」


 僕は、もう冒険者として、やっていくと決めていたので、どんな事を言われようと、答えは決まっているのだ。


 「もちろん!どんな事でもやるよ!」


 その答えを、聞くと父さんと母さんは嬉しそう笑ったのだ。





 早速、父さんが教えてくれると言うので、庭に行った。



 「それで、父さん。何から教えてくれるの?」


 既に父さんと母さんが持っていた、術は全て持っているのだが、それでも、それを使いこなせるかどうかは、また別の話だと思っているので、1度見て、自分でも使ってみて、身体に染み込ませるのが、いいと思ったのだ。


 「そうだな・・・そしたら、まずは剣術からいくか!

 だが、その前に、まずは父さんと母さんのステータスを見せてあげよう。」


 そう言って、父さんと母さんのステータスを、(既に鑑定で知っていたが)見せてもらい、驚いたふりをした。


 ちなみに、相手にステータスを見せるには、ステータスを表示させた状態で、相手に見せたい所だけを意識して、「オープン」と言うと、その所だけを相手に見せることが出来るようだ。


 父さんと母さんはイタズラに、成功した子供のような顔になっていた。


 そして、父さんがそれぞれの術について教えてくれた。


 

 それぞれの術は、初級<中級<上級<最上級<達人級<超人級<神級、

 となっているらしく。


 それぞれは、その術をどれだけ上手に扱えるかで決まっている。強い技を使えるから、上のランクになるわけではない。つまり、その術に対しての、熟練度の差と言うわけだ。



 なので、例えば、同じファイアーボールでも、初級と中級の人が打ち合えば、必ず中級の人が放ったファイアーボールが勝つのだ。


 そして、上級以上を扱える人は、ほとんどいないらしく。

 超人級以降に関しては、神話の中の話でしか、見たことがないと言う。


 改めて、この2人が強すぎると再確認した。




 「じゃあ、ルクス、これを踏まえた上で、俺達の全てをお前に教えようと思う。」


 「ルーくん、頑張ってね。」



 「よろしくお願いします!!」


 2人の期待に応えるべく、僕は修行を開始した。





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ