05 両親
ステータスなどもしかしたら、今後変更するかもしれません。
話の流れは、変えるつもりはないですが・・・
次の日の朝…
・・・ズドンッ!!!
地震でも、来たかのような大きな衝撃で目を覚ました。
「な、なんの音だ!?」
僕が混乱していると、いきなり思い切り扉が開かれた。
「ルクスが目を覚ましたのか!!」
そう言って、いきなり入って来たのは父である、ライン・オムロイだった。
「父さん!今の音は!?」
「おぉ!ルクス!良かっだな゛ぁ゛ぁ゛ー゛ー゛!!」
僕の言葉が聞こえてないのか、父さんは泣きながら抱きついてきた。
「痛い!痛いよ!父さん!」
「おぉ、ごめんな、ルクスが目を覚ましたって、アリシアから連絡を貰ってな、急いで帰ってきたんだ。」
父さんはやっと僕を解放してくれた。
解放してくれたので、気になったことを聞いてみた。
「それで、父さん。さっきの音はなんだったの?」
「俺がテイムしたモンスターだよ。普段は滅多に呼び出したりしないんだがな。ルクスが目を覚ましたって聞いて急いで帰るために呼んだんだ。」
そんな、タクシーみたいな使い方していいの?と疑問に思ったが、父さんが紹介しようとしていたので、黙って聞いた。
そして、父さんが紹介してくれたのは・・・
「こいつが俺の仲間の『フレア』。ファイアードラゴンだ。 」
めちゃくちゃ大きいドラゴンがいた。
・・・ちょっとチビったのは内緒な・・・
僕と父さんがそんな会話をしていると、いきなり扉が開いて、
「ライちゃん。村の中にフーちゃんを出すの禁止にしていたよね?」
そこには、鬼がいた。・・・いや、鬼と化した母さんがいた。
「い、いや、あのねっ、ルクスが目を覚ましたって、ね、連絡くれたから、急いで帰ろうと思って、その・・・ねっ・・・
・・・すいませんでしたっ!!!!」
父さんは、シュバッと素早い動作で綺麗な土下座をした。
「はぁ~・・・まあ、理由が理由だから、今回は許してあげるけど、あとで村長さんに謝罪してきてね。村中パニックだったんだから。」
鬼と化した母さんは、なりを潜めて、いつも綺麗な母さんに戻った。
僕としては、ドラゴンをテイム出来る父さんにも驚きだが、
それを何も思わず普通にしてる母さんにも驚きだ。
あ!そうだ!こういう時こそ鑑定してみたらいいんじゃないか!
そう思い両親を鑑定してみて、僕はさらに驚くことになった。
なぜなら、これまでの僕の記憶にそういう記憶はなかったからである。父さんは、時々仕事だと言って1週間ぐらいいなかった事はあったが、少なくともドラゴンをテイムしているような会話は一切なかった。
そして、母さんもいつも家に居て、家事をしたり家庭菜園を楽しんでいるような、記憶しか存在しないのだ。
それを、踏まえた上でこのステータスを見て欲しい。
まずは父さんから、
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名前 ライン・オムロイ 37歳
称号 Sランク冒険者 『獄炎のライン』の2つ名を持つ
種族 人間
Lv137
HP6845/6845
MP3690/3690
術
剣術 上級
索敵 中級
罠解除 中級
テイム 達人級 4体
育成 最上級
身体強化 最上級
火魔術 初級
水魔術 初級
生活魔法 ――
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そして、これが母さんだ。
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名前 アリシア・オムロイ 35歳
称号 元Sランク冒険者 『青天の魔女』の2つ名を持つ
種族 エルフ
Lv110
HP4258/4258
MP8742/8742
術
全属性魔法 達人級
空間魔法 最上級
浮遊魔法 上級
杖術 上級
身体強化 中級
生活魔法 ――
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これが両親の鑑定でわかったステータスだ。
はっきり言って2人の方がチートじゃないだろうか。
2人ともSランク冒険者とか、ありえないだろ。
そして、2人の称号にあった2つ名は
父さんの「獄炎のライン」は、赤い髪とファイアードラゴンをテイムしていることから、そう呼ばれているらしい。
そして、母さんの「青天の魔女」は、青い髪と様々な魔術を使いこなせることから、そう呼ばれているらしい。
これも、鑑定でわかったことだ。
・・・強すぎるだろ。
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