03 異世界転生
少し短めです。
次はもう少し長く書きたいです。
見たことない天井だ。
そうか、俺、転生したのか。
そして、俺は身体を起こしたのだが、何か違和感を感じた。
自分の手足を見て、まるで子供みたいに可愛い手足だな、とまるで他人事のように感じたが。
そうか、転生だから、子供に戻っちゃうんだな。でも、今何歳くらいなんだろうか?
改めて、自分の身体をしっかり見てみた。
よくある転生物のように、赤ちゃんからではないようで少し安心した。生前は高校生だったから、赤ちゃんの真似事みたいなことは恥ずかしいのだ。
多分だが、小学生低学年くらいなんじゃないだろうか。
自分の確認が終わったあと、俺・・・いや、僕の方が今の身体では合っているか・・・
僕は、生まれてから、今までの記憶もきちんとあることは確認した。そして、僕がこの身体を転生で奪った訳ではなく、
今までの、僕に忘れていた記憶を、ふと思い出した様な感じだ。
だから、これまでの俺も、ここからの僕も一緒なのだ。
ちょっと安心した。
そうだ、神様から転生したら、ステータスを見てみろって言ってたしな。
「ステータス!」
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名前 ルクス・オムロイ 7歳(寿命40歳)
種族 ハーフエルフ
Lv1
HP17/17
MP33/33
スキル
無限収納
神眼
神センス
術
なし
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これが今の僕のステータスか。
まず、驚いたのが種族だ!ハーフエルフだと!エルフだと!
しかし、エルフなのに寿命が短い。エルフなのに。
まぁ、寿命に関しては、仕方ない。スキルを貰う代償だったんだから。
そして、このステータスは果たして強いのか?弱いのか?
たぶん弱いんだろうな。でも、スキルは僕しか持っていないらしいから、それを活かせれば強くなれるのだろう。
でも、今はどのスキルも使えないか。無限収納は収納するものがないし、神眼は鑑定するものがないし、マップは今は必要ないし、神センスに至ってはさっぱり分からないし。
僕がう~ん、う~ん…と唸っていると、
バーーンッッ!!!
扉が物凄い勢いで開かれた。
「ルーくん!目が覚めたのねっ!!!
良かったっ!このまま起きないかと思ったわっ!
どこか痛いところはない?もう大丈夫?」
そして、僕の身体をぺたぺた触って確認したのは、母のアリシア・オムロイだ。
ちなみに、記憶によれば母がエルフで父は人間だ。
なので、母は35歳なのだが、見た目は高校生ぐらいにしか見えない。
「母さん、大丈夫だってば。」
「ホントに大丈夫なの?」
そう言って、今だ、ぺたぺたと僕の身体を触っているのは、
どうやら、転生する前に階段から思いっきり落ちて3日間も覚まさなかったらしい。
それなら、これだけ心配するのも分かるだろう。
あと、何度も言うようだが母は、高校生の様な見た目で、しかもかなりの美人なのだ。空のように綺麗な青色の髪に、整った顔、10人中10人は綺麗と言うであろう絶世の美女が僕の身体を触っているのだ。前世は高校生が最後の記憶なので、こんな綺麗な人に触られて興奮しないのは無理な話だろう。
まあ、心は興奮しても、身体は一切反応しないのだけどね。
これは、母親だからなのか、それともまだ子供だからなのか分からないが。
そんな話は置いといて、僕は階段から落ちた挙句、3日間も意識不明だったらしい。
「本当に大丈夫だよ。それよりも、お腹減ったな。」
「もう、こっちは凄く心配したんだから。」
母は、ため息を吐きながら、準備をするわねと言い、部屋を出ていった。
僕もあまり時間をかけては、いけないと服を着替えてリビングに向かった。