2.5 転生後の神界
裏話的な事も少しずつやっていこうかと思ってます。色んなことを少しずつチャレンジしながら頑張ります。
小鳥遊隼人が転生した後の神界では、
「行ったか・・・それで、リリエル言いたい事は分かるよな?」
神様は白猫に向かって話しかけた。
「分かってるわよ。」
ぶぅー、と膨れながらその白猫、いや、リリエルは答えたのだ。
「いきなり姿を消したかと思えば、少年を連れて現れるしのぅ。しかも、お主じゃろ?あの少年に追加でスキルを渡したのは。」
そうなのだ。本来なら少年は、無限収納と神眼の2つだけだったのだ。そして、寿命もそのままだったはずなのだ。
しかし、リリエルがさらにスキルを少年に渡したことによって寿命が削られたのだ。
「仕方ないじゃない。あのままだと、あの子何も出来ないままだったんだもん。私もあの子に恩返しがしたかったんだもん!
この世界で何にも縛られずに自由に生きて欲しかったんだもん!」
「だからといってのぅ、あのスキルはないじゃろぅ。」
神センス・・・実はこれは、相手の使った又は見たものを、何でも自分も使うことが出来るスキルなのだ。
そう、なんでも
例えば、神が使えるようなものでも。
しかも、ただ使えるようになるだけではなく、
1段階進化させて使うことが出来るのだ。
これこそ、ほんとのチートなのだ。
「でも、あのスキルのおかげで、あの子はこの世界の全てを極める事が出来るわ。
それに、私も賭けだったのよ。
強すぎるスキルは身を滅ぼすって言うしね。」
強すぎるスキルは、身体の組織の変更が大きすぎ、寿命をかなり縮めることになるのだ。それこそ、転生する前に寿命が尽きてしまうこともあるのだ。
だからこそ、40歳で済んだのは、彼自身の潜在能力のおかげなのだ。
「それで、リリエルよ。お主はあの少年に着いて行ってどうするつもりじゃ?」
「そんなの決まってるわ!助けようとした恩を返すために、あの子の寿命が無くなるその瞬間まで、ずっと近くにいて助けてあげるのよ!」
「はぁ~・・・わしが何を言っても勝手に行くのじゃろうし、まだ、行き場所が分かっとった方が良いからのぅ。
それと、これ以上は変な事が出来ぬように、あの少年と一緒にいる間は、お主の力は封印させてもらうぞ。」
「それはないでしょ!私から力取ったらただの白猫じゃない!」
「一緒に居るぐらいなら、それで十分じゃよ。それにあの少年がお主の事は守ってくれるじゃろ。ずっと助けられなかったことを後悔しておったからのぅ。だから、守られる事がお主の出来る恩返しの形じゃよ。」
そう言われてはリリエルとしても、何も言い返せず、封印を受け入れたのだ。
「さて、リリエルよ。そろそろ転生をさせようかのぅ。これ以上ここにいては、あの少年に遅れてしまうからのぅ。」
そして、リリエルの身体が光だして、転生されていくのであった。
「あの少年を見守ってやるんじゃよ。」
誰も居なくなった空間にそう投げ掛けるのであった。
次回からまた、主人公の話に戻ります。