嘘が付けない僕自身との戦い!
僕は、子供の頃から“噓をつく事が出来ない子供だったんだ”
本来、嘘を付かない事は、、、?
【正直者や人から信頼される、人としての安心感など。】
・・・いい事ばかりのように感じるが。
僕にとって、“嘘を付けない事は?” 何もかも自分をさらけ出している
ようで不安しかないモノだったんだ。
【___どうして? 僕は上手に嘘がつけないのかな?】
▽
僕の名前は、『新石 ナオヤ』24歳、会社員。
僕には、高校の時から付き合っている彼女とずっと同棲もしている。
彼女は優しく、とっても笑うと可愛いんだよ。
・・・でも、お互い社会人になった頃から、、、?
___彼女には、男の影が見えはじめたんだ、、、。
僕は嘘がつけないから、素直に彼女に聞いてしまった。
『ひょっとして? 彩羽、僕より好きな男でもデキたの?』
『___えぇ!? そんなはずがないじゃない、』
___この時、彼女は僕の為に嘘をついてくれたのに。
僕にだって、やましい事があるのに僕はそれすら気づかず
更に彼女にこう聞いたんだよ。
『じゃあ、“井岡”という男は誰なの?』
『___えぇ!? そっちこそ! 他に好きな女の子がいるよね?
私! 知ってるんだから! ナオヤは嘘がつけないから直ぐに分か
るんだよ! “浮気を”先にしたのは、、、? そっちでしょ!!!』
『___僕は、浮気なんかしてないよ、』
『はい! それ嘘! 嘘がつけないって罪だよね!!!』
『・・・・・・』
*
確かに、一度だけ! 職場の女性と“浮気”をしてしまったことがある!
___でも、、、?
それ、1回だけだよ! 彼女だって、それを許してくれたと思っていたのに。
・・・僕のその考え方は、間違っていたみたいだ!
___しかも、、、?
彼女のは、1度の浮気じゃない! 既に、その男に心があるようだ。
何故か? ・・・僕と別れないだけ。
どうしてかまでは、僕には分からないけど。
このままの関係がいい訳がない!
だからといって、、、。
僕たちの【恋】は長すぎたのかもしれない。
気持ちがそこまで、お互いないんだと思う。
僕は、彼女を繋ぎ止めて置くだけの恋心が残っていないんだ。
それなら、一層の事! その男に彼女を、、、。
___頭の中で、何度もそんな事が頭に過るけど、、、。
僕から、彼女に別れを告げる勇気もなく、ズルズルと未だに同棲を
しているだけだ。
*
___そんな時、彼女からこんな意外な事を言われる。
『___もうそろそろ、ナオヤを解放してあげる! その代わりナオヤ
に本気で私よりも好きな女の子が出来たらね!』
『___じゃあ、別れないとな! もう、いるよ。 そういう子。』
『___そうなんだ、』
『・・・うん。』
彼女とは、この事があって“別れる事”になったんだけど。
きっと、僕の嘘はバレていたんだろうな。
彼女の為には、それでよかったのかもしれない。
僕よりその男の事が、好きだったんだろうしね。
別れのキッカケがなかっただけだ。
【ただ、キミには幸せになってほしい! それだけだよ。】
最後までお読みいただきありがとうございます。