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初めての狩りに行くようです 前編

魔物との戦闘回にすると言ったのにできませんでしたので、前半と後半で分けようと思います。ごめんなさい。

窓から明るい光が入ってくると、意識が現実へと引き戻される。


「ん………んー?なんでいるの?!」


目がさめると()()()がいた。

顔は美人だが、少し幼さが残る人形のようなそいつは昨日の女神のセイナだ。そして、昨日俺の親に説明して、ベットを用意してもらったのにもかかわらず、セイナはなぜか俺のベットへと潜り込んでいた。


『ふぁぁ、カナタ?なんですかぁ?』


「なんですかじゃないだろ!他人のベットに潜り込むな!自分のがあるだろ!?」


まったくこいつは男女で同じ部屋ってだけで心臓ばくばくなのに、はぁ、心臓が止まるかと思った。


『だってぇ、カナタ、あったかいんだもーん!』


こんな美少女がこんなに嬉しそうにしていると見ているだけでこっちも頬が緩みそうだ。

でも、それとこれとは別だ。昨日は疲れていたので何もなかったが、ずっとこのままとは言えない。()()()があったら困る。18禁展開は俺の中では未知の領域なのだ。踏み込むつもりはない。

だから、緩みそうだった頬をぐっと制して注意する。


「それでもだ。仮にも女神だろ?もっと危機感をだな…」


『わかったよ。』


頬を膨らませるセイナを見て、また頬が緩みそうになったがまた堪えることにした。


「今日は狩りに行くつもりだ。お父さん達と一緒だけどね。やっと村の外に出れるんだ。魔物とかと戦うのも楽しそうだ。遅くなるかもしれないけど待っててね。」


セイナは不思議に思った。


『なんで私が待つの?私も勿論行くよ。』


確かにステータスも高めとか言っていたけれど俺が鑑定で見たわけじゃない。本人が言ったのだ。実際にはどれくらい凄いのかもわからない。


「ついて行きたいのか?でも、魔物とか危険そうだし危ないんじゃないか?」


俺も子供の姿だがセイナも俺と同じ年くらいに()()()女の子だ。流石に危険だと思う。近くの森はそんなに難易度が高いわけではないが、危険がないわけでもない。


『大丈夫だよ!ステータスみたでしょ?』


見てよかったのか?勝手に見るのはダメだと思って見てなかったんだが。

許可が下りたから大丈夫か。

カナタは鑑定を発動しセイナのステータスを見る。


―――――――――――――――――――――――

セイナ(女)lv1

冒険者ランク −−−

ステータス


HP 800/800

MP 1200/1200


筋力 50

体力 80

敏捷 80

魔力 460

器用 100

運 120

魅力 460


スキル

火魔法lv3

水魔法lv3

風魔法lv3

光魔法lv8

闇魔法lv3

強化魔法lv3

回復魔法lv6

生活魔法lv3

言語理解lv5

直感lvMAX

未来予想lvMAX(直感依存)


称号

生まれたての賢者lv6

転生者lv−

光魔法の使い手lv3

守り神lv6


装備

頭 なし

胴 皮のワンピース

腕 魔法の指輪(杖)

腰 なし

足 革の靴

アクセサリ 光玉の指輪

――――――――――――――――――――――


純粋に高い。魅力と魔力とMPは俺より高いし、俺とは違い魔法型だ。確かにこのステータスなら連れて言っても良さそうだ。今まで心を読まれたと感じたのは直感の効果かな?

あと、装備の欄に武器がないのがおかしいと思っていたが腕のところが武器なのか。(杖)と書いてあるということは杖の代わりだということだろう。

試しにその辺の棒を手に取って見たら自分の腕の欄にひのきのぼうと出たので間違いない。

光魔法のレベルが異常に高いのはなぜだろうか?


「なぁ、今セイナを鑑定したら光魔法が結構レベル高いんだがなんでだ?」


『光魔法……ホーリーシールドを使いまくったからじゃなですかね?一応強い人に魔物がやって来やすいので。気づいてなかったみたいでしたので、ずっと、ゴーストの攻撃から守っていました。』


そうだったのか、守り神ってのもそれから来てるのかな?レベルが上がってないのは倒さなかったからだろうか。倒してくれれば危険はなかったと思うのだが。


「光玉の指輪ってなに?」


『光属性の魔法に有利な効果が付きます。MP消費大会とか攻撃アップとかですね。』


へー、そんな便利なものがあるのか。ゲームであることは大体あるのかな?


「ところでさ、昨日から気にはなってたんだけど、なんで俺に説明するときだけ敬語とか畏まった言葉使うの?」


なんか声は一緒なのに別人になったみたいで違和感があった。


『えっ、女神だし、雰囲気って大事でしょ?説明の時はしっかり説明しようと思って。でも、素はこっちだよ?でも、憧れてたから。直して欲しいなら直すけど。』


俺はしばらく悩んだ。ギャップがあって、可愛いんだよな。うーん。

【でも、キャラが統一してないのはまずいぞ。書きにくいし。】

ん?なんか頭で変な声がした気が。気のせいか。


「わかった。したいように話してくれ。」


【はぁ、疲れるんだよなぁ】

まただ。なんだこの声、まぁいっか。


『うん!ありがとぉ!』


笑顔が一瞬、天使のように見えた。あ、女神だったか。

でもこれなら狩りにも行けるか。


「そのステータスなら大丈夫だろう。よし、ついて来てくれ。」


『はーい!』


ということで、その場では了承したものの勿論セイナを連れて行きたいと父に言ったら反対された。まぁ、女の子だからね。女の子でも魔法とか色々使えるということを話したら試してやるとか言っちゃって。

セイナに村長の娘のシーナとひと勝負させる案を出した。


「そんなに言うならシーナさんと勝負させようよ。勝てなくてもいい勝負になると思うよ。」


シーナは魔法使いで村長には及ばないがかなりの腕だ。特に風魔法が得意らしい。

だからセイナにはくれぐれもギリギリの勝負で負けることを条件にした。


急いで村長の家に行き。事情を説明した。

すると村長は


「いいぞー。魔法が使えるのだったらわしも見てみたいからのぉ」


と言っていた。そしてすぐに準備してくれた。村の広場だ。


「あんたが魔物から逃げて来たっていうあのセイナちゃんかい?本当にその年で魔法が使えるの?信じられないね。私でも使えるようになったのは10歳の頃だったのに。それもとても小さな魔法だしね。

そんな才能のある子を森で死なせたくはないからね。割と本気で行くよ!」


それでは試合開始ー!

村長が大きな声で合図する。急な申し出にもかかわらず、そこには大勢の人が集まっていた。大勢と言っても十数人の人だが、この村は人口も多くないのでこれだけ集まるのも珍しかった。それだけ、この試合に期待しているのであろう。ただ、みんな明らかに五歳ごろのセイナを見る目は心配する目だった。


『舐めないでくれるかな?これでも魔法はひと通り使えるんだから!』


おい!それはいうなってあれほど言っただろうが!


魔法を使えるのはわずかだが多属性を操る奴は王都にも2人ほどしかいないと聞いている。

まずいか?周りに視線を移す。


良かった。みんなあまり気にしてないようだ。確かに五歳の子がそんなことを言ったら嘘だと思われるだろう。それか、自分の持ってる魔法が全てだと思っていたりするのではないか?とか考えているのではないかな。間に受けている人はいない。


「ふーん。どんな魔法を見せてくれるのかな?」


言っていなかったが試合と言っても魔法の試合は相手にぶつけるのではなくて的に正確に放ったりどの程度の威力があるのか競うだけだ。

危ない魔法や呪いとかがあるので対人ではあまりやらない。


まずはセイナからだ。

またにうまく当てられるとポイントが入る。


『風よ我が魔道を進み的を穿て!ウィンドチップ!』


風の音が聞こえるほど荒れ、セイナの手に収束していきそれは放たれた。初心者が的に当てるのならば初期魔法のウィンドボールが良いとされている。

まっすぐ飛ぶので扱いやすいのだ。そして、セイナが放ったウィンドチップとは上級魔法で風を圧縮する事で一円玉くらいの大きさに留めて打つ魔法だ。まっすぐ飛んで行くし威力も高い。おまけに何かに当たるとそこで風が弾けて、かまいたちを起こすというとても強い魔法だ。


それは、的に当たり弾け的に切り傷をいくつもつけている。

それはとても()()()()()()()()()()()威力で、また()()()()()()()()()()()魔法だった。



……は?

思わずそんなことが漏れでそうな空気感であった。

というか本当には?とか聞こえた。魔法に疎いものでもこんな魔法は見たことがないのだろうし、見るからにやばい。


「……わ、私がやるまでもないわね。私の負けよ。降参だわ。」


「シーナの降参により試合終了!セイナの勝ちとする!」


村長が興奮したように言う。

………は?

………………………は、はぁぁぁぁぁ?!

勝つなって言ったよね?!なんであんな高位魔法を使ったの?超級魔法とか神級魔法じゃなければいいとでも思ったの?!何やってんの?ほんとに何やってんのぉぉ!


「お、おい!何やって…」


ちょっと注意しようとすると遮られる。


「あなたすごいわね。私でもあんな魔法できないわ。どうやったの?魔法効力アップの装備とかつけてるの?魔物から逃げて来たって聞いたけどあなたならここらへんの魔物なんて敵じゃないわよね?一体どこから来たのかしら?」


と、風魔法が得意な人でも真似できない魔法らしい。もう遅いけれど早めに去って騒ぎを高くしたいようにする。


「お、お父さん?もうわかったでしょ。セイナは大丈夫だから、早く狩りに行こう?」


「あ、あぁ、わかった。その子も連れて行く。準備しとけ。十分後に出発する。」


父も軽く引いていた。いや、ドン引きだな。

ということで、俺たちはセイナも連れて狩りに行くことにした。

騒ぎを抑えるためセイナの指輪のせいにした。ずるいぞとか言われたがすぐに実戦で使う魔法を使うのは当たり前のことです。狩りに行けるかどうかの判断なら別に装備に頼ってもいいはずです。とシーナがいったので、その場は収まった。実際は光魔法にしかその効果はないんだけどね。

もう疲れるくらい色々あった気がするけれどまだお昼だ。狩りにはご飯を食べながら行くことにした。

なんか今日は疲れるなぁ。


次こそは魔物討伐です。期待させたいとごめんなさい。

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