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プロローグ

処女作です。少しでも多くの人に楽しんでもらえたら嬉しいです。訂正などがあれば記載します。


あたり一面の緑に強い光が差し込んで昨日降ったであろう雨に反射し幻想的な風景が作られている。どこからか鳥が鳴き木々が風で揺れ自然が歌を歌っているかのようだ。風は春を感じさせるような暖かさを持っていて心地よい。

そんな景色の中にポツンとある赤の鳥居とやしろはその存在感を感じさせながらそれらを一層美しくみせる。


「…いってきます」


一人、手を合わせその場を去る

御社からは離れすぎてるせいか誰も寄りつかず管理者が来ることも少ない、当たり前だ人が来ないのだからゴミもなくお供え物をする人もいないので荒らされることがないのだ。しかし彼にとってはとても大切な場所。

昔、ここには5人の子供たちがよく来ていた。彼もその中の一人である。そしてここに訪れる人も彼一人だけだ。

彼が帰ろうとした刹那、違和感を感じた。

彼は周りに目を向ける。そして、すぐ違和感の正体を理解する。さっきまでは太陽の光がのぞいていはずの一部の木々の隙間が赤くなっていた。


「なんだ?」

すぐに走り出し開けたところに出た。

直後、大きな太陽があった。

いや、太陽ではない。


「あれは…隕石?」


しかし、すぐに彼が隕石と断定するにはあまりにも現実離れしていて出来なかった。


『…いで……なないで……死なないで!』


どこからか声が聞こえた。

そして、なにもできずにいた彼はの意識が戻る。携帯を出してメッセージを送る無駄だとわかっているのに。

それをして意味があるかのか?

自問する。

知るか。何もせずとも死ぬ。それにまだあいつらに伝えれてない。

急いでグループメッセージを送る。

どうせ誰も見ない。わかっている。でも、少しでも見てくれれば、

グループは4人で出来ているがここでは誰も話すことはなくなった。

それでも、最後に話したい!みんなと最後に!



しばらくの沈黙が続く。

暑い。体が震えてきた。もう死ぬのか。

せめて最後に話したかったな。

彼はそれでも携帯を見続けた。


ピッ既読がつく

1、2、3、4、5、と5人全員の既読が。

ん?

5人?確かに昔一緒にいたのは5人だが幼くして1人は亡くなってしまった。だから、4人のグループなのだ。既読が5つ付くなんてありえない。乗っ取りで既読が増えると聞いてそれを疑ったが。違う。メンバーも5人になっていた。でも今はいい。


よかった。今みんなどこにいる?上にある物が見えるか?

あの頃はすまなかった。俺がこの関係を壊したのはわかっている。みんな、本当にごめん。あの頃から後悔ばっかで本当に何やってんだろうなって。でも、こんな時だからかなやっぱり俺お前らのこと好きだわ

さようなら


………


あー本当に最後まで何やってんだか。俺は…


彼は泣いた。

静かに泣いた。




ドゴォォォォォォォン


そしてそれは落ちた。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


目を開ける。

待てよ?なんで目があるんだ。死んだんじゃないのか?手も足も無傷だった。眩しい光じゃない。ただただ白い空間。


「死後の…世界?」


俺は思わず声に出して言っていた。


『そうですよ。貴方は死んでしまいました』


急に後ろから声が聞こえたのでびっくりした。ん?死んだ。当たり前だ。あれで生き残るなどありえない。でも、死後の世界なんてあるとは思わなかった。


「あなたは神様ですか?」


そうだろうとは思いながらこの世界に神様がいるとは思えない。だから、聞いてみたのだ。


『大体はあってます。神様といっても良いでしょうが少し違います。まず私はその世界に干渉できません。最も干渉出来ないのは私以下の神だけなのです。もっと上の人たちはそちらに干渉することができます。』


この世界では神様が干渉している様子はなかった。ということはやはりこの世界の神様は傍観主義らしい。

「そうか。で、俺は天国に行くのか?」


『別にそれでもいいのですが、別の世界でやり直すということができます。』


お?これは

「つまり、異世界転生出来ると?」


『はい、ちなみに転生者などは前世の記憶を消去。さらに、小説であるような神からの恩恵も受けられません。赤ん坊からの人生になります。』


異世界転生きたーー!でも、ただ転生するだけなのか。なんか憧れてたのに。

「チートはできないと」


『そう、()()の転生者ならですけど…』


ん?なんでそんな含ませたようなことを言うんだ?俺は普通だろ?

「なんで含ませた言い方するんだよ俺は特別な人じゃねぇ。神様とも今初めて会った。だから、普通の転生者だろ?」


『いえ、私が申請しときました。これでも十六神の1人でもあるお父様の娘ですから』


そんなことする意味がわからない。

「その、なんで?俺なんもしてないじゃん」


本当に何もしていないのだ。神様と関係がありそうなのは神社に行っていたことぐらいだろうか。


『そうですね。毎日あの神社にお参りに来てくれたとかに感謝していますが。これは特例です。実際は毎日神社に来るだけでは難しいですね。………ん、はっきり言いましょう。あなたに惚れてしまいました。あなたたちの仲間に入れてください。』


「は?」

思わず声が漏れた。

なんか心を読まれたのもそうだけど俺は恋愛経験無しの童貞だ。告白なんてもちろんされたことない。そんな俺に今なんて?それに…


「"あなたたちの"とはどう言うことでしょうか?ここには僕しかいないと思うのですが」

そう、誰もいない。と言うか何もなかった。


『それは向こうの世界に行ってから説明いたしましょう。』


「ちょっとまっ」


言い終わるより前に目の前が暗くなる。

文章書くのは時間がかかりますね。異世界の説明もなく異世界に飛ばされることになったカナタはどうなるのでしょうか。楽しみです。

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