表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ある友人の話  作者: サトル
8/10

過去

さとみの女友達の美智さんが彼氏と別れたので励ます会を開くことになり

あれやこれやと食材やワインなどを買い三時間経過した頃に

飲み物とおつまみが足りなくなって来たからとさとみが立ち上がり

二人ともまだ大丈夫だからと話したみたいですが買い出しに出掛けて

そこまで仲良くなかった美智さんと二人きりになり

「結婚とか考えているの?」

「……今の所は」

「もし結婚式を挙げることになり、さとみのお父さんを呼んであげようって親切心だしちゃ駄目よ」

「何か問題でも?」

「元々別居してたらしいのよ。さすがに理由までは分からないけど

私達が小三の時にさとみのお父さんが警察に捕まったらしいって噂が流れて

中学校の先生で通っている子達の家族がペラペラと喋っているのを聞くと

家に帰ったら二人組の警察官がドアの前に立っていて

理由を尋ねると近くの公衆電話からベランダの窓ガラスが割れているって

息子さんから通報が合って駆けつけたらしいんだけど

さとみに男兄弟なんていないわけよ

そのこと伝えたら中を確認してイタズラならそれで良いのでって部屋に入ると

言われた通り窓ガラスは割られていたんだけど、部屋に一万円札が散乱していて

一枚取るとすかしの入っていないカラーコピーされた物だと分かり

警察で事情聴取され、二日後に生徒が警察署から出てきた所を見たって騒ぎ

緊急の職員会議にPTA総会が開かれ、で私達の耳に届いたって訳で

中学を辞め、離婚してさとみはそのことでいじめられ四年に上がる前に転向して行ってね

それで高校の時に再会したんだけどもちろんお父さんのことは禁忌だし

あの頃を知る私となんて付き合いたくないんだろうなと思いながら

今日まで来たんだから呼ばない方が良いんじゃないかって

勝手な忠告をさせてもらいました」

そこから雅信は頭が働かず、どのように時間が過ぎたか覚えてないそうです

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ