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ある友人の話  作者: サトル
5/10

あの言葉

遠野さんが取材して来た記事をパソコンに打ち込んでいると扉が開き

左足を骨折していた藤見さんがケーキの箱を持って現れ、事務の宮城さんに渡し

ただいま松葉杖姿ではありますが戻って参りましたと高らかに宣言して休憩に入った


「この歳になって十個下の妹に面倒を診てもらうとは思ってもみなかったよ。

それに退院後はズボラに拍車が掛かり出前ばかりを取って

医者に怒られるし入院費は高くてなけなしのお金をはたいて俺は退院したっていうのに

同室の郷原って言う二十そこそこの男が夜中に出て行ったらしく次の日は大パニックよ

保険証出してたから病院の人間が行ったら一週間前に引っ越したって管理人に言われたらしく

治療費の二十万弱を病院が被るのか、それとも何か保証されるのか分からないけど

酷い話だと思わないか?」

「今の世の中なら十分にあり得る話でしょ」

前田さんがチーズケーキを食べながら答え、他の社員も確かにと頷き


雅信は入院患者の名前を聞いた時点でもしかしたらと思ったそうです

何故ならこの前会ったゴーとは郷原と言う名字で

お金を二十万程貸して欲しい・一ヶ月後に返せるからで確信に変わり

しかしゴーは両親と暮らしていたはずなのに何処へ引っ越したんだろうという疑問だけ残ったそうです

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