004 あれ…前話と繋がっている的な?
話が急に飛んでいますが、それは次話で><
目を開いたら…木々に囲まれていた。森の中なのだろうか?
鬱蒼とした…と、言うほど木々の影は濃くはない…浅い森といったところか。
「しっかし、またこんな適当な場所に送り込んでくれたもんだなぁ…。人の住んでる付近に、転移させてくれてればいいんだけど…」
いや、それよりも安全な場所だろうか?モンスターも居るとか言ってが…。
アイツは人の不幸を笑ってるような奴だ。
…ランクの高いモンスターのところとかに送り込んでないだろうな。
「…ありえるな」
まあ、アイツの事で悩んでもどうしようもない。
まずは安全確保と、人の住んでる村か町みつけないとな。
(かさっ…かさっ…)
風も吹いてないのに、草や葉がこすれあうような音が耳に入ってくる
「(…人かモンスターか)」
そう考えてる間にも、音は非常に遅いが近づいてきている。
「(何が近づいて来ているのか…。武器も無い。魔法スキルも選んでないし…いきなり詰んだか)」
(かさっ…かさっ)
「(それにしても…遅いな。これがモンスターなら、逃げ切れそうだな)」
(かさっ…かさっ…がさっ)
草をかき分けるような音の正体が木々の間の草から姿を現した。
「! スライ…ム…?」
現れたのは、ゲームで見る【丸いぽよぽよ】タイプではなく、地面に【べっとりと這っている】タイプのスライムっぽい生物だった。
「(基本スライムと言ったら、序盤で最弱の部類のモンスターだが…、この世界での強さは知らないから油断はできない)」
(フルッ…フルフルッ)
アメーバのようなべっとりした生き物が微妙にフルフルと振れている。
「う~ん…あまり危険性はないようだが…なぜこっちに近づいてきたんだろうか?」
(フルッ!フルッ!)
現れた時より激しくフルフル震えだした。
最初は、ただ振れてるだけだと思っていたのだが。
「言葉は通じないよな…喋れないだろうし」そう呟くと、
(フルッ!フルッ!)と、更に激しくアピールしている…気がする。
「う~ん。敵意があるのか無いのかすらわからんな。敵意がないなら、震えるの止めてくれる?」
(…)
「敵意はなしっと…。何が目的なんだろ?」
悩む俺を震えることなく見つめてくる(?)スライム
「ボーナスとして、選んだスキルは喋れないものには効かないか?
いや…こっちの言葉は通じてるから、効いてるのか。
…となると、スライム語か。あるのかねぇ…」と、呟いた時。
(フルッ!フルッ!)と、振れながスライムが近づいてきた。
ちょっと、怖いけどしゃがんでスライムを待ってみる。
「(移動する時と止まってる時の動きは微妙に違うんだな…)」
待ちながらそんなことを考えていた。
そして、触れれる程に距離が近づき、スライムが群体と思われる体の一箇所を伸ばしてきた。
「触れってことかな?」
(…)
スライムは震えない。ことで意思を伝えてきているようだ。
ちょっと、ビビりながらもそれに触れてみる。
スキル【スライムの気持ち】取得。と、あいつの声が聞こえた…気がしたことにする。
なんとなく、目の前のスライムの言いたいこと、伝えたいことがわかった。
どうやら周囲には全く、動物が居ないようで、
人間というものを見たことがないらしい。
急に現れた気配と、声が気になって近づいてきたらしい。
らしいらしい、で本当にこのスライムが考えてることが正しいの分からないが、スキルを信じて、聞いてみよう。
「俺みたいな姿、形をしたのはこの周辺には居ないのか?」
(ふるっ…ふるっ)
言葉が通じるようになったせいか、必死さがなくなっている気がする。
「居ないのか。じゃあ、ゴブリンとかそこら辺の危険な奴は?」
(ふるっ?)
「う~ん…分からないってことかな?…YES・NOくらいしか、俺には判断出来ないか…」
(…)
悲しくなったのかちょっと、地面との接触面が増えた気がする。
ベチャって感じだ。
「ここらへん食べ物あるか?(多分、人が食べれる物とか分からんだろうけど)」
(ふるっ!ふるっ!)
ちょっと、激しくアピールしている。分かるようだ。
「(まぁ、食べれる物か分からんけど教えてもらうか。)案内いいかな?」
(ふるっ!)
…。
…。
…まぁ、分かってたけど移動速度は出ないよなぁ。
「なぁ?その体ってこう言うふうに、丸く球体って分かるか? に、なれないか?」
(ぷるぷる…)
「んーそうだな…俺に近づいてきた時みたいに体の一部じゃなくて、
全体的に上に持ち上げて、地面についてる面を減らせないか?」
(ぷるっぷるっ)と、激しく震えた後、徐々に接地面を減らして、
棒状に体を変えて倒れた。
「接地面を極端に減らしすぎだ」
ちょっと、吹き出しそうになったが、頭いいなと思い、土を少し掘り、歪ながらも土の球を作って見せる。
「こう言う感じに変われるか?(何処で見てるんだろう?全身眼とかじゃ無いよな?)」
(ふるっ!)と、棒状になっていたスライムが震えた。
「そうそう、そんな感じでもう少し、接地面を増やしてみるんだ」
気がつけば【地面にべっとり】系のスライムは【ぽよぽよ】系スライムに進化?していた。
「いままで、地面と体が擦れて移動してたけど、その形なら、移動速度上がった上であまり地面と擦れないと思うがどうだ?」
(ぷるん!ぷるん!)
どうやら、問題ないようだ。これで、移動速度も上がるな。
「問題ないならよかった。じゃあ案内頼む」
(ぷるん!)
スライムに先導されつつ、食べれるものがあると思われる場所へと案内してもらうのだった。




