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第40話 聞かなきゃ言わなきゃわからない


「・・・・・・ッもういいんだって。」

「もういいってなんだよ!!」

「・・・あの時、マゼンダは逃げなかったんだよ。てことはこの世界にいたくなかったんだ。

俺と一緒にいたくなかったんだ」


俺が一気に吐き出すと、クロウは俺を睨んでいた。


それでも訂正する気にはならなかった。


だってそうだろ?


抵抗しなかったってことは別の世界に戻りたかったんだ


俺のそばにいたくなかったんだ


「お前、本人に聞いてないんだろ?」

「え?」

「そんなの、本人に聞かなきゃわかんねぇじゃん!!」


俺もクロウを睨みつけた。


クロウは目を逸らさず、じっと俺を睨んでいた。



「・・・でも」

「第一お前、言ってないんだろ?好きだって!」

「・・・あぁ、言ってない」

「言わなきゃ向こうもわかんない!聞かなきゃお前にだってわかんないだろ?」


俺は返事をせず、クロウに背を向けて床に座り込んだ。


クロウの諦めたような、呆れたようなため息。


とんとん、と歩く足音。


靴を履く音。


ドアの閉まる音。


俺は最後の音を確認すると首だけ玄関のほうを向いた。


あの時 マゼンダはあのドアの向こうから突然現れた。


俺も、本人もかなり驚いていた。


「・・・泣いたらかっこ悪いだろうな」


独り言を言って、1人で笑ってみた。




泣いたらごめん




それから赤ずきんの絵本を手にとって、表紙をめくった。







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