EP 32
100万円の貯金と、サバイバル歌姫のフルコース』
スーパー銭湯『マモルの湯』からの帰り道。
湯上がりで肌艶の良いキャルルは、夜風に当たりながら魔導通信石の銀行アプリを開いていた。
「よしよし……ついに貯金100万円を越したなぁ♪」
画面に表示された『残高:1,024,500イェン』の数字。
それは彼女がオーガを殴り、ドラゴンを蹴り飛ばして稼いだ結晶だ。
「ふふっ、これだけあれば結婚資金の足しになるし、マモル様との新婚旅行も豪華に行けるわね……ニマニマ」
キャルルは妄想を膨らませ、スキップ交じりにシェアハウスマンションへと戻った。
「ただいまぁ~」
「お帰りなさいませ、キャルルさん」
リビングでは、同居人の人魚族リーザが、正座をして出迎えた。
その丁寧な所作は深窓の令嬢のようだが、テーブルの上には「拾ってきたパンの耳」が乾燥させてあった。
「聞いてぇリーザ! 今日ねぇ、冒険者ギルドに行ったらさ、受付の前でバカップルがイチャイチャしてんのよ! 『君の盾になるよ』『きゃっ、頼もしい~』とか言ってさぁ!」
キャルルはソファーにダイブし、クッションを抱きしめた。
「こっちは命懸けで仕事してんのに、たまんないわよ全く! ……あーあ、私もマモル様にお姫様抱っこされたい」
「そうですか……それはそれは災難でしたわね。……ところでキャルルさん、夕飯はどうされますか?」
「あー、さっき帰る途中に『




