文化祭(前半)
九月十八日
待ちに待っては、いないけど、文化祭だぁ。
校門が開く、九時までに着替えを終え店の点検をする。
「ギャル語むずかしすぎんだろ」「へへーん 僕は、それ以上だよ(暗黒微笑)」
「おふたり しゃべるんじゃねーぞですわ」とヤンキーの格好をした玲が来る。
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正門が開き、お客さんたちは入ってくる。
(救いがないならやるしかない)覚悟決め、
「ちょ お客マジで入ってこないんですけど」と全力の裏声で言葉を発する。
「入れば」と照が言う。(上手い上手いぞ照)
「……何これ、新手の嫌がらせ?」
最初のお客さんである女子生徒が、引き気味に店先で立ち止まる。
「ちょ、マジで初客ですけどぉー↑(裏声)」
(誰か俺を殺してくれぇぇ!)
「……入れば。勝手に……(暗黒微笑)」
照が、前髪の隙間から淀んだ瞳で客を射抜く。
「おいコラ、さっさと座らねーかですわ!」
ヤンキー化した玲が、案内する。
客たちは「ひっ……!」と怯えながらも、そのあまりのインパクトに吸い寄せられるように席についていく。
「……メニュー、これ(ポイッ)」
照が、わざと雑にメニュー表をテーブルに投げる。
中身は玲が徹夜で書いた、『絶望の暗黒煮込み(激ウマビーフシチュー)』や『氷結の地獄水(キンキンの名水)』などの逆転メニューだ。
「え、これ何……?」
「注文とか。勝手に決めてくんね?」
その時、入り口から聞き慣れた声が響いた。
「ちゃんとやってるんZE☆……って、ゑゑ!!?」
現れたのは、演劇の衣装を着たままの宇野だった。
宇野が一回俺をみた後に、チラチラチラと三カメ入れてくる。
彼は俺の金髪ギャル姿を見て、三度見した後に、腹を抱えて笑い出した。
「要、お前……マジ卍だぜ☆ 似合いすぎてて、逆に怖いZE!!」
さっきお茶をがぶ飲みして、腹が痛いです。
やばい もう終わります。次回予告なんか書いてられない。
次回「文化祭(後編)」




