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4-2【腹減】

3秒で分かる前回のあらすじ、女の子が倒れていた。


いや、めちゃくちゃ大事件なのだが!?エマージェンシー!!エマージェンシー!!エマだけにって?やかましいわ!!


えっ、これ本当にどうしたらいいの!?私医療知識とか皆無なんだけど!?元医師とか元看護師とか全然そんなことないんだけど!?国家免許なんて自動車の普通免許しか持ってなかったんだけど!?


……あっ!!あれか!!なんか免許取るときとか救急対応みたいなのやったよね!?あれ、なんだっけ?えっと、えっと、とりあえず外傷はなさそう?血は出て……ない、よね?よかった!!意識は……


「うぅ……」


これは……どっちだ!?あるでいい!?それともないから呻いてるの!?顔見えないから分かんないよ!!っていうか突っ伏してるけどちゃんと息できてる!?これ、ひっくり返しても良いよね、流石に!!あれ、動かしちゃダメなんだっけ?いや、でも楽な体位に変えなきゃだよね!?


ああああ!!もう!!こんな時にスマホがあれば!!と思っても仕方ないので、間違ってたらごめんと心の中で謝りつつ、半ばヤケになって、倒れてる女の子をなんとかひっくり返す。


「大丈夫ですか!?どっか痛い!?生きてる!?」

「うぅ…………もう……動けないです……」


パニック丸出しで矢継ぎ早に問いかければ、辛うじて返ってくる返事。これは流石に意識あり判定でいいよね!?でも目は開いてない……いや、ギリ開いてるかこれ?開いて……?まぁ、いいか!とりあえず意識はアリってことで!!ていうか美人さんだな!?いや、そんなこと言ってる場合か!!


意識ありってことは人工呼吸とか心臓マッサージとかはいらないよね???次は……119番とAED?……いや、どっちもないから!!というかAEDはどっちにしろいらないのか!?なんて一人でテンパっていると、


ぐぅ〜〜〜〜〜〜〜


分かりやすく聞こえてきた腹の虫の声。もちろん、私のではない。だってここ来る前に食べたばっかだからまだあんまりお腹空いてないもん。つまりこれは、間違いでなければ美人さんから聞こえてきた音で……


「お腹が減って行き倒れたってこと!?」


思わず声を張り上げて、一気に身体から力が抜ける。いや、まだそうと確定した訳じゃないけど。十中八九そうでしょこれ。良かった……とりあえず命に別状は無さそうで良かった……。


なんだかこの短時間でどっと疲れた気がするが、お腹が減って行き倒れているというならやることは一つ。私のやることが明確になった。


「食べ物探しに行こー!」

《ピュアピュアー!》

《キュイー!》

《ムイムムイ!》


こうして私は腹ぺこさんを救うべく、倒れていた美少女を妖精さんに託して、食料を探しに行くことにした。 




********************




食料を探している最中にふと冷静になる。あれ?もしかしてあの倒れていた美少女がミーサーじゃない???ミーサー(仮)が倒れていたから、妖精さんたちは私を呼びに……?待って、これ名推理なんじゃない?


「ねぇ、もしかしてさっきの倒れてた子がミーサー?」

《ピュアピュア、ミィーサァー!》

《ミィーサァー!》

《ピュピュア、ミィーサァー!》

《キュイ、キュイキュイ!》


なんとなくニュアンスに否定の気配を感じて一瞬違うのかとも思ったが、どうやら反応を見るに正解っぽい。むしろ、否定してるのは私の発音が違うからか?やたらミーサーミーサー繰り返される。はっ!!あれか!!私がエマでェーマァーだから、ミーサーはもしかしてミサとかそういう……?


「ま、妖精さん達の知り合いなら悪い人じゃないよね」

《ピュアピュア!》

《ムイムイ!》

《ピュアー!》


また前の時みたいな訳のわからん高圧的なおっさんなら助け甲斐もないけど……え?前はお兄さんって言ってたじゃんって?あんな奴おっさんで十分だよ。閑話休題。まぁ、美少女を助けるのに理由は要らないからね。徳なんて積めるときに積んどいた方がいいんだから。


美少女がいる拠点からそんなに離れたいなところで食料を確保して(あんまり離れると帰れなくなっちゃうといけないからね)、妖精さん達に導かれながら腹ぺこ美少女の待つ拠点へと戻る。美少女は妖精さん達によって草や葉っぱ、花弁で作られた簡易寝床に寝かせられていた。スヤスヤと心地よさそうに寝息を立てている。……うん、ガチで力尽きてたんかこの子。まぁ、健やかそうで何よりだよ。


美少女が眠っている間に火を起こして串焼きを作る。ちょっと小腹が空いたので、私や妖精さん達のおやつも兼ねてちょっと多めに。串焼きの神の本領発揮ですよ!!パチパチと取ってきた果物やキノコを焼いていれば、美味しそうな匂いが辺りに漂い始める。


「ん、う〜ん……」

「お、起きた?」


匂いにつられたのか、スヤスヤと眠っていた腹ぺこさんが目を覚ましたようだ。目が覚めてしばらくはぼんやりしていたみたいだけど、すぐに意識が覚醒したようでガバリと勢い良く起き上がる。いや、それはいいんだけどさ。


「ヘスティア様!?」


まさか物凄い勢いで飛び付かれるとは思うまい???

t世間では三連休ですねt

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