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闇を越えて  作者: 龍道
3/3

田原信玄

俺の名前は田原信玄。宮古島で暮らしてる。

代々、月島家の執事の家系で、今は、吉岡秀長の命令で、宮古島で静かに暮らしていた。

吉岡秀長は、戦後、最初の首相で表裏において最も力のある首相と言われていた。だが、三十年前に姿を消した。娘が月島家と一緒になり全てを委ねた。

というわけで、執事に相応しいように厳しい修行にまいしんした。

そして、幼馴染みで東周平とは、ライバルで一番の親友、東グループの御曹子なのだが、そんなそぶりは見せなかった。

そんなある日、四歳の時、月島家が島にやってきた。

月島望は俺を見て

「田原信玄だな?」

「おじさん、どうして知ってるの?」

「それは、知ってるさ。君のお父さんから聞いてるからね。家まで案内してもらえるかな?」

俺は、この一家を案内した。

すると父さんと母さんが出てきて

「望様。ご無沙汰しております」

「そう、かしこまらなくてもいい。今日は清美にお前達に会わせたかっただけだからね」

「そうですか。あなたが清美様ですか。将来が、楽しみですな」

「ああ、清美は百年に一人の逸材だ。将来が楽しみだよ」

こうして、家の中に入り普通に楽しんだ。

そんな時、俺は月島望に呼び出されて外に出た。

「お前は、将来、どんな事をしたい」

「月島家の執事です」

「違う。お前の本音を聞いてるんだ。信玄、将来、大きな人物になってほしいんだ。この島を出て、現実を知ってほしい。必ず、そういう時が来る」

俺は頷いた。

「わかればいい。男として生まれてきた以上は、縛られちゃ駄目だ。この日本という国を知ってほしい。そうすれば、自ずと自分のやらなければならないことが、みえてくる。よーく覚えておいてくれ」

月島望の残した言葉が、後で自分にそのまま返ってくることになるとはこの時の俺はわからなかった。

月島家は帰って行った。

でも、俺の中に別の物が芽生えた。この島にとらわれず東京に出て、できることをやりたい、そう思った。

だが、この時の俺には、具体的なものはなかった。

それから、一年後、衝撃的なニュースが、入ってきた。

月島望が自殺!?そんな馬鹿な。俺は当然だが、家族も信じちゃいなかった。これが、俺の人生を大きく変えるきっかけだった。

月島望の仇うちという目的のために・・・・・・。

俺は厳しい修行を今まで以上に行った。そして、五年の月日が、流れた。

小学四年生になろうという時、月島清美・田沼恵美・細田慶子の三人が、この島にやってきた。

三人の気配は、桁外れだ。その中でも月島清美の気配は尋常じゃなかった。

清美は俺を見るなり

「久しぶり。信ちゃん」とウインクして言った。

「三人共、何しに?」

清美は俺の手を引っ張って、誰もいない崖のところに連れて行った。そして、俺の顔を軽く引っ張りマスクが剥がれた。俺に鏡を見せた。すると、清美に瓜二つの美しい顔が、現れた。

「信玄、あなたは私の三つ子の弟よ」

俺は驚愕して

「三つ子!?じゃあ、俺は月島望の息子なのか?」

「そう、真ん中のね。もう一人、妹がいるけど、妹には、そのまんま幸せになってほしいから、妹の事は放っておく。でも、あなたは月島望の息子、同志達の中心になるくらいの人物になってもらわないとね。ま、それまでは、私が、同志達の中心となる。月島望の子供っていうのは、それくらい、大きいのよ。田沼恵美も細田慶子もあなたが、私の弟だと知っているから、ここまで来てくれたのよ。

でも、良かった。一人でも、修行をしててくれて。あなたには、これからは想像を絶する地獄が待ってる。私も恵美も慶子も地獄を乗り越えてここまできた。裏世界を必ず潰す。同志55人が世界中に潜入してる。皆、私の指示で動いてる。

それが、月島望の娘である私の使命よ。長女としてね」

そして、そのまま、戻った。恵美は俺を見て

「うわぁ。凄いイケメン。さすが、清美の弟だけはあるわ」

慶子も俺を見て

「これが信ちゃんか。なるほど。容姿だけはいいみたい」だが、恵美は俺に一目惚れしたようだ。

俺も恵美を見て一目惚れしてまったけど、力の差が歴然だった。彼女を俺の彼女にするには、桁外れの修行が必要だ。じゃなきゃ、つり合わない。

俺は姉ちゃん達と田原家に挨拶に行った。

姉ちゃんの顔を見ると

「清美様、ご無沙汰してます」

「こちらこそ、信玄がお世話になりました。亡き父に代わってお礼をいいます」

「清美様、勿体ないお言葉です。我々は月島家のためなら、命をかけられます。望様の事は何と言ったらいいか・・・・・・」

「仇は私の手で取ります。必ず!そのためには、信玄の力も必要です。信玄には、私を越える資質があるはずですから。月島望が、万一のためにと隠していたのが信玄ですから。戦国最強の武将、武田信玄からとってつけました。それほどまでに期待していたということです。

信玄の存在が、どう変わるかこれからです。

けど、私は確信しています。私を越える存在になると、というかなってもらわないと困るんですけどね。男の子なので」

「この子には、そこまでの資質があるかわかりませんよ。清美様。まだ、誰一人、人を殺した事はないんですから」

「わかってます。全てはこれからです。それに人を殺す何て物騒なこと言わないで下さい」

「申し訳ありません」

「そうだよ。あんた」

「すまん」

俺にはまだ、ピンときてなかった。

恵美に俺は呼び出された。崖のところで。

「あなたに言っとくね。あなたがやる事は、裏世界に潜入して、一つずつ上にあがっていくの。手柄をあげてね。清美は、手柄をあげて上にあがっていった。あの桁外れの気配はそこからきてるのよ。

でも、あなたは、今は論外だから、とてつもない修行をすることになる。それだけは覚えておいて」

そして、東京に皆で向った。

清美が行ったのは松山慶一郎の家だった。

松山慶一郎の秘書が、出てきて

「清美様、よく来てくれました。すぐに、先生のところにご案内致します」

そして、案内された。

松山慶一郎は、姉ちゃんを見ると凄い喜んで

「清美、よく来た。ただし、連れてくる必要のないのが、一人、混ざってるようだが・・・・・・」

「弟の信玄です。大丈夫、凄い資質をもってるので曾お祖父ちゃんに預けようかと思いまして」

「望にそっくりだな。望がお前を紹介した時も、そうだった。いいだろう。

望に似たいい目をしてる。高倉米蔵に預けることにしよう」

「ありがとうございます。必ずや信玄は、組織に潜入するだけの力を持つことになると思います。

死ぬほど厳しい修行をすることになりますが、信玄なら強くなれると思います」

松山慶一郎は笑いながら

「そっちの二人は、これから潜入するのかな?」

「はい。そうです。この二人にはそれだけの資質があります。

本人達が潜入したいというので、力を貸すことにしました」

「そうか。充分、やっていけるはずだ。ただし、厳しい現実が待ってるぞ。清美は、運が良かった部分が多い、とてつもなく厳しい修行もさせられてはいるがな。清美、今、何キロの重りをつけてる?」

「200キロです。まだまだです。世界一の殺し屋は、800キロの重りらしいてすから」

松山慶一郎は苦笑して

「他の奴は、世界一の殺し屋の娘として清美を見てる。だが、それは、清美の努力を認めてるから、成り立つんだ。

君達二人が、組織の中でどう立ちまわるか見せてもらうことにしよう。

小僧、お前が、一番覚悟しておけ!」

こうして、松山慶一郎は、二人を潜入させて信玄を高倉米蔵のところに預けた。

高倉米蔵は容赦なかった。朝・晩、竹刀で1000回の素振りをやらされた。ちょっとでも、素振りをする時、フォームが崩れたらやり直し、毎日が厳しかった。毎日、筋肉痛だった。だが、容赦はなかった。高倉米蔵は、吉岡秀長の最後の秘書だった。

だから、月島家は特別なのだ。だから、俺のような半人前でも、面倒見てくれてるというわけだ。松山慶一郎は、自分の認めた相手としか会わない人物らしい。姉ちゃんがいたから、会えたというわけだ。

姉ちゃんは、誰からも認められていた。

だが、高倉米蔵は、比べる事はしなかった。

一つ一つを厳しく教えてくれた。そして、三年の月日が流れた。俺は、松山慶一郎のところに行った。

松山慶一郎は、笑みを浮かべて

「さすがは望の息子だ。たった三年で、その面になるとはな。合格だ。裏世界に潜入してもらう」

こうして俺は、裏世界に潜入した。

俺は、組織の幹部の一人エレボスに仕えることになった。俺がエレボスの片腕になるまでたいした時間はかからなかった。

エレボスについてアメリカに向った。

「CIAの鼠が、入り込んでる。お前の任務は始末することだ」

俺をここに連れて来たのはCIAを始末するためらしい。誰が相手だろうが、関係ない。

任務を達成し上にあがる。それだけだ。









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