突然に襲う地獄
私は堺清美。何故か私を守ってくれる女の子がいる。
桁外れの威圧感を感じた。私何て足下にも及ばないほど強い。
そして、人を殺す事を躊躇しない。
裏世界をとてつもなく憎んでる。
義弘は、階段から突き落とされてから、私を守るために刑事を配備した。
今度はとてつもなく強い刑事だ。
女の子の気配は消えた。
気配を消されたらわからないけど。私は、クラスの友達と仲良くなり、普通の女の子として過ごしていた。たまに現れる龍兄は、車に私を乗っけてドライブした。本当に優しくて、格好良くて、さすがは、堺義弘の自慢の息子、私もお父さんのような自慢の娘になれるかな?それを龍兄に相談してみると笑いながら
「お前は自慢の娘に決まってるだろ。勿論、自慢の妹だ。誰に対しても優しくて、人とすぐ仲良くなる。人付き合いの気持ちだよ。
おまけにその美貌、自慢の娘意外に何がある。一度でも、お前を娘以外で見たことはあるか?」
「ないね」頷いて「そうだろ。そうだろ。何、自信無くしてんだか知らないが、俺も親父も、ありのままのお前が大好きなんだ」
私は笑顔になって
「ありがとう。お兄ちゃん」
龍兄は笑みを浮かべて
「やっといつものお前に戻ったな。それでいい。お前にはいつまでも笑顔でいてほしい」
そう言って私の頭を撫ぜた。
そんなある日、高島栄一幹事長に呼び出された。
そこは立派なホテルで驚いた。
そして、最上階で高島栄一は待っていた。
私がノックすると自らドアを開けた。
「待ってたよ。清美」
こうして中に入り
椅子のところに案内した。
「私は月島望の父親だ。つまり、お祖父ちゃんということだ」
私は驚愕した。
「何故、名字が違うかだろ?それは、私の妻の旧姓を使ったんだ。私の妻の父親は、元首相でね。兄弟二人共に可愛がられたんだ。だが、父親が亡くなり、私は後ろ盾を失った。ま、それはいいとして、何故、名字が違うというと、私にも、兄弟にとっても理想があった。それを叶えるために別姓にしたんだ。望が殺されるのは想定外だったがな。
兄の方が、検事総長として検察を改革し始めてる。智之もな。ま、君からしてみれば、葬式にも来てくれなかった伯父さんなのかもしれない。
だが、あいつも、福岡の検事の不祥事でそれどころじゃなかったんだ。よく、上にいったもんだよ。あいつも。望の命日の次の日に必ず、花が添えてあるのを知ってるか?全て智之がやった事なんだ」
私は驚愕したまま
「ずっと誰だろうと思ってたんです。花束が二つ置かれてて、お祖父ちゃんと伯父さんだったんですね」
「ああ、そうだ。そこでだ。政治に清美は興味あるか?」
「山ほどありますよ」
「それを伝えてくれ」
これは、もし、高島栄一が近づいてきたら言ってほしいとメールで言ってたからだ。
私と考えがまったく同じだったから、嬉しかった。
「まずは、警察庁を警察省にすること、巨悪に立ち向かうために。
そして、死刑制度の廃止、懲役10年以上の人間は恩赦無し。
少年法は、殺人と強姦だけは大人と同じ刑にする。年齢に関係なく。そして、三権分立を確実なものにするために、政治家・力のある検察上層部・弁護士・裁判官は、口を出さないこと。口を出したら懲役10年・収賄も懲役10年・殺人は、一人なら懲役10年・二人なら20年・三人なら無期懲役・死体遺棄は懲役10年・脅迫・恐喝は懲役20年・臓器売買は無期懲役・銃刀法違反は、懲役10年・毒物を個人的にもっていたら懲役10年・強盗殺人は無期懲役・爆発物をつくったら、懲役10年・爆破したら無期懲役。いじめは、懲役10年・自殺に追い込んだら、懲役20年・教育委員会は圧力かけたら懲役10年・原発廃止・再生可能エネルギーの急務・日本版CIAの設立、日本版FBIの本格的な導入・憲法九条の改正、自分達から撃てるようにすることですね。
高島栄一は驚愕して
「なるほどな。つまり、死刑には反対ということか?」
「はい。何の反省もしてない奴が、ただ、死ぬ、絶対に許せない!苦しんで・苦しんでから死んでもらわないとわりにあわないですから」
「なるほどな。私も同意見だ。大事な息子を殺されたんだからな。
しかも、警察は自殺と判断した。怒り意外なかったよ。
あいつが自殺などするわけがない。しかも愛妻家で、こんな可愛い娘までいて自殺など、断じてない。君の事は、お母さんから、写真を送ってもらってたんだ。
君は望そっくりだ。性格も容姿もな。自分の思った意見は、誰に対してもはっきり言う。
清美、その姿勢を忘れるな。それとこれからは、何かあったら私に連絡しろ。
力になる。必ずな」
そして、大事件が起きた。
首相が暗殺された。
高島栄一は首相になり、改革を始めた。
世の中は、大きく変わろうとしていた。
私は、陸上部で頑張っていた。友達もたくさんできた。
うちのクラスは、皆が、仲が良かった。優斗の縁談も進んだ。
官房長官の娘、でも、彼女はおしとやかで誰に対しても優しくて可愛い子、優斗とはお似合い。
そして、修学旅行に皆で行った。
私も実はもてている。今までそういう事はなかったのに、竹中半兵衛、警察庁次長の息子、容姿端麗で、誰に対しても優しくて、喧嘩をしてる人がいても、それを止めて事情を聞いて和解させる行動力、誰からも一目おかれていた。
そんな半兵衛が、私に「付き合ってくれないか?」
と言ってきた。勿論、OKだった。「私何かでいいの?」「私なんて、なんて言うな。君は十分容姿端麗でいい娘だ。君は自分に自信がなさすぎる。
もっと自分に自信をもっていいんだ。
俺が保証する」
「竹中君。ありがとう。でも、あなたとはつり合わないと思う」
半兵衛は、表情を変えて
「どうして、周りばかり気にするんだ!清美は清美だろ!」
私は何も答えられなかった。
私の祖父が、首相であること、そして、自分はただのクローンではないかというどうしようもない不安、私に指示を出してる人が本物の清美なのではないか?
私は闇に闇におちていった。そこに博士が、現れた。
「半兵衛の言う通りだ。お前は清美だ。お前が悩んでも、それが、事実だ!二度と人とつり合わない何て言うな!」
私は涙を流しながら
「ごめんなさい。博士」
博士も珍しく涙を流した。
「わかればいいんだよ。お前さえ、幸せになってくれればな」
こうして、博士は帰って行き、清美と半兵衛の付き合いが始まった。
お互いに相思相愛で、ぴったりのカップルだ。
優斗達のカップルに匹敵するほど、仲が良かった。
私達は色んなところにデートに行った。
遊園地・動物園・水族館に行った。そして、水族館でファーストキスをした。
半兵衛はどこまでも紳士で、私を待っててくれた。
肩を組むのも当たり前で、二人共に手を握って歩いていた。周りも祝福してくれた。
堺刑事局長は、二人の付き合いを認めた。勿論、竹中次長も同じだ。
そして、田沼剛三が亡くなったのをテレビで観た。
高二の夏だった。
元首相で豪腕の政治力を持ち裏世界からも恐れられていた。
世の中は高島栄一が、動かしていた。アメリカ相手でも、堂々と意見をいい、アメリカの言いなり政治から、脱却すべく動いていた。そして、憲法九条の改正を認めさせた。「自国と同盟国の危機の時に動ける部隊をつくりあげた。
ただし、これは戦争をしないためだ」と世界中に示した。
そして、日本版CIAをつくりあげた。内調など足下にも及ばない組織だ。日本版FBIも本格的に始動させた。
そして、裁判の現実を変えた。三権分立を確実なものとした。裁判に口出ししたら、懲役刑という法律をつくった事が大きい。
そして、恐喝・脅迫をした場合、懲役20年の刑というのをつくったことで、事件は減っていった。
治安を維持しなければ、何の意味もない。
暴力団は、何もできなくなった。
元々、警察を敵にまわしたい暴力団はいない。暴力団は暴対法で、追い詰められている。それを上乗せした法律だ。
脅迫は、金の事しか頭にない奴なら、誰でもやりかねない。だからこそ、懲役20年というのは大きい。
そして、警察庁を警察省にする案は、警察でも、反対派と賛成派に分かれていた。それはそうだろう。
警察省にしたら、大臣・副大臣・政務官とついてくるのだから。だが、これが、実現すれば日本版CIAは、力を増すことになる。堺刑事局長による日本版CIAが機能すれば、強力なものになる。元々、堺刑事局長は、警察省にする事を望んでいた。公安も、もっと役に立つようになる。
隠れ公安も、警察省警備企画課指示の元、動きやすくなる。そこにCIAが加われば、海外と渡り合うことができる。
そして、我々が知らない裏世界の闇と戦うためでもあるらしい。そして、アダムの不正を明らかにすることもできるだろう。
一筋縄でいかないこともできるようになる。しかし、アダムを潰した場合、経済のダメージがアメリカ・日本と大きいものがあるということ。
だが、日本とアメリカの恥ともいえるアダムは、世界の恥だ。アダムの力をこれ以上、強くするわけにはいかない。
これが、高島栄一が心の中で思ってる事だ。あの時、高島栄一が、語ってくれたことだ。
高島栄一の存在感でいっぱいになってる世の中だけど、首相暗殺というあり得ないことをやられてしまった日本としては、日本は治安のいい国とは言えないだろう。
警備は、蟻の入る余地もないほどに厳しくなっている。
警備局長直々に指揮をとっているようだ。
そして、私は高校三年生になった。
ついに、警察省に変わった。高島栄一が、強引に変えた。そして、CIAを堺刑事局長が動かすことになった。
全国の刑事達のトップにして、日本を守るための機関のトップでもある。高島栄一の絶対の信頼感があるからだ。
私と半兵衛は、部活でも活躍し、半兵衛はバスケで大活躍した。私は陸上部で100メートル・200メートル・400メートル共に一位。全国制覇した。そして、今年は、私も半兵衛もオリンピック出場、私はこの三種目で金メダル・半兵衛は、日本のプロの中で見事に活躍し、シュートは何でも決めた。余裕で金メダルを決めた。他の四人も強かったからだ。
勉強では、一位は必ず優斗がとった。二位に半兵衛三位に私、東大合格は確実だ。でも、法学部を選んだ。理系でも、受かる自信はあるけど、文系の方が得意だ。それに医者や科学者に成りたいわけじゃないから。私は、公認会計士にもなるきはない。刑事になる。高級官僚になる。日本の闇を叩いてやる!
その話しをすると半兵衛は、笑いながら
「俺も同意見だ。今の世の中、明らかにおかしいからな。法学部に入って裁判官に俺はなる。問題は、高島首相が、情状酌量の余地がある犯罪者をどうするのかだな」
私は笑顔で
「高島栄一は、裁判のプロだよ。キングと呼ばれる検事だったんだよ。
黒を確実に黒にし、情状酌量の余地がある人には、ちゃんと裁判で発言して、罪を軽くしてあげてるから。心配いらないよ」
半兵衛は一息ついて
「そうだよな。よく知ってるな?」
表情を変えずに
「だって私のお祖父ちゃんだからね」
半兵衛は驚愕して
「まじかよ。それなら、どうして望さんが、自殺として処理されたのに、何もしなかったんだ?」
私は本気で怒って
「何もできなかったんだよ。したくてもね。相手が大物すぎてね!」
「なるほどな。そういう事か。裏でCIAも公安も動いてるだろうから、解決するはずだ」
私は冷静に
「そんな簡単じゃないよ。相手が大物すぎて近づくことすらできないし、日本にいるかどうかもわからない。黒幕が・・・・・・」
半兵衛は呆然として
「そうか。そうでもなければ、大企業アダムを牛耳ることはできないな。すまん。期待、もたせるようなことを言って」
私は笑みを浮かべて
「いいよ。それより、もうすぐ、修学旅行だよ。楽しいこと考えようよ」
半兵衛も笑みを浮かべて
「そうだな。そうしなきゃどうにもならないな」
そう言いながら手は震えていた。
私がそれを見逃さなかったのを見て
溜息をついていた。その瞬間、清美からキスされた。
「ありがとう。色々、考えてくれて」
顔を赤らめて
「当たり前だろ。人として殺人は許してはならないんだ。それも、恋人の父親なら尚更だ」
私は冷静に
「そうだよね。でも、どうにもならない。警察が、一度、発表した事を覆せないからね。
警察の立場があるから、どうしようもないし、義弘父に迷惑がかかる。事務次官確実と言われてる人だからね。まあ、そんな事言ったら、お父さんは、怒ると思うけどね」
「当たり前だ。お前の事は実の娘以上に可愛いんだからな。
勿論、おばさんも特別だ。そういう人だろ。堺義弘は」
「そうだね。溺愛ぶりに驚く事も多いんだけどね。
愛妻家でもある。本当に凄いよ。お父さんはね」
半兵衛は笑みを浮かべて
「良かったな。人を見る目があるお母さんで」
私は笑いながら
「それは、幼馴染みだもん。わかって当たり前でしょ?」
半兵衛は優しく笑みを浮かべて
「その顔でいい。ずっとその顔でいてくれ。修学旅行の事を考えよう。事件から離れてな」
私も頷いた。
そして、楽しい修学旅行の始まりだ。
友達も気を使ってくれて、二人きりになれた。「福岡だ。福岡は、歴史とグルメの街。自然を感じることができる糸島や柳川、古くからアジアとの貿易の拠点となっていたこともあり、異国情緒あふれる町並みが残っている門司港レトロ、美味しいグルメが集う中洲など見どころ満載だよ。私、調べたんだ。まずは、太宰府天満宮は、全国に約1万2000社もある天満宮の総本山何だって。学問の神様として有名な菅原道真公を祀っているため、受験シーズンになると全国各地から多くの受験生が訪れるところみたいだよ。境内には、道真公と縁の深い動物である、11体の牛の像・御神牛があって、御神牛の頭を撫でると知恵がつくと言われていて、表情や造りに個性が溢れているので、散策しながら観察してみてみるといいみたいよ。
また、梅の名所でもあり本殿に向かって右側には樹齢1000年を超える白梅「飛梅」があるんだよ。梅の季節がいいらしいよ。ぴったりだね。西鉄太宰府線「太宰府駅」より徒歩約5分でいけるらしいよ」
こうして、修学旅行を利用したデートが始まった。
次になんでも揃う遊べるスポット!キャナルシティ博多
博多駅から十分で行ける。レストラン・噴水など200もある。劇場もあるから、映画も観れる。
こうして、一日目は終った。ホテルが、博多だったため、気持ちよく楽しめた。
二日目は、最高のデートスポット
福岡のシンボルのような存在の福岡タワーは全長234m。レストランやエンターテイメントエリアを含めた3つの展望スポットを備えており、特に最上階にある地上123mにある展望室からは、福岡の街並みが360度の大パノラマで一望できる。夕方には博多湾に沈む夕日が、夜には「夜景100選」にも選ばれたまるで宝石のようにキラキラと輝く景色などを見られる天の川やクリスマスにもいいらしい。今は天の川の時期のため、本当に素晴らしいものが見れた。
そして、私達はキスをした。半兵衛はそのまま抱きしめた。
そして、そんな時、殺人事件が起こった。
悲鳴から始まった。
「やれやれ、こんな時に事件かよ」
「同感。何で事件なんか起こるんだろ?しかも、こんなデートスポットで・・・・・・」
「とっとと解決しようぜ。ここで犯行をしたのなら、逃げられない」
私は、とりあえず優斗に連絡をとって状況を説明した。
そして、事件はすぐに半兵衛が解決してくれた。
さすがだ。格好良い。
「さすがだね。半兵衛」
「当たり前だ。これでも、警察省の次長の息子だ。この程度の事件くらい解決できるさ。まったくこんなところで、事件なんて起こすなんて、まったく許しがたい。
とはいえ、ホシの動機は、同情したくなるけどな」
私は半兵衛の頭にゴツンと拳骨を落とした。
「こら、犯人に同情なんてするな。人を殺すなんてことは絶対してはいけないの!何があったとしても!」
「そうだな。だが、情状酌量の余地がある人間だっているんだ。
それは、忘れてはいけない。
ま、親父さんを殺された清美からしたら、そう、言いたくなる気持ちはわかるけどな」
私は半兵衛を睨みつけてた顔を落として
「そうだよね。今回の犯人には、情状酌量の余地があるよね。ごめん殴ったりして」
半兵衛は笑みを浮かべて
「気にするな。お前の言ってることは正しい。
俺も本当は苛々してるんだ。せっかくのデート中に事件が起こったことにな。悪いな」
私は涙を流して
「私こそごめんね。自分の事しか考えてなかったみたい」
「そんな事はないよ。お前は正しい」
そして、ホテルに戻った。
さすがに先生から、怒られた。
「勝手なことはするな!修学旅行はお前達だけにあるわけじゃない!」
謝るしかなかった。その後、ホテルの温泉に入った。
やっぱり生きかえるなぁと思った。そして、浴衣に着替えた。
露天風呂も良かった。優斗は、私に話しがあらみたいで、ついてこいと指でさした。
そして、二人きりになって
「まったく、ついてないよな。せっかくのデート中に、殺人事件に巻き込まれるなんて。
でも、お前も、初めての事件の割には、落ち着いてるな?」
私は優斗から顔を隠して
「落ち着いてないよ。皆に心配かけないための芝居だよ。それに、刑事局長の娘が、怯えてたらまずいでしょ?」
優斗は笑みを浮かべて
「まずくないよ。逆に可愛いと思うけどな。半兵衛にそう言って甘えてもいいと思うぞ。ていうか、男は甘えてほしいんだ。絶対、喜ぶぞ。逆に芝居でも、冷静な振りをされる方が辛い。特にお前は、親父さんの事があるから尚更だ。心の傷が深くなったって逆に心配になる」
私は溜息をついて
「私はそんな弱くないよ。お父さんを殺した犯人を、自分の手で見つけたい。そう、思ってるんだから」
優斗は笑みを浮かべて
「そう、こなきゃ面白くない。と言っても、今のお前じゃ何の役にも立たない。
ただの女の子だからな。
でも、それでいいんだ。俺も殺人何かに関わりたくない。俺も普通の男の子何でね。
絶対、危険に近づくなよ。
お前が死んだら悲しむ人間がいることを忘れず、普通の女の子として生きるんだ。
皆、それを願ってる。このクラスの全員が、思ってるんじゃないかな?
誰一人、俺は失いたくない。
お前の祖父である高島栄一がつくったCIAに任せるんだ。
そうすれば、真実は明らかになる。間違っても自分でやろうなんて考えるな。お前は、半兵衛とそのまま幸せになることだけ考えろ。
俺の言いたい事はそれだけだ」
こうして、優斗と別れた。
自分の部屋に戻った。
女子六人部屋だ。
そして、トランプをやって楽しく過ごした。
結構、贅沢な部屋だ。そこに、男の子達がやってきた。カラオケに行った。
盛りあがった。これこそ、修学旅行だ。
本当に楽しかった。
そして、熊本にも行った。やはり、熊本は暑い。福岡も暑かったけど、鹿児島まで行った。
薩摩だ。良かった。大阪じゃなくて。京都には、普通に行ってたからなぁ。鹿児島かぁ。やっぱり坂本龍馬と小松帯刀、龍馬が最も気を許していた一番優秀な存在、小松帯刀の墓に私達は行ってみた。大政奉還を実現させたこの二人の英雄。
歴史好きとしては嬉しいな。
こうして、修学旅行は終った。
受験か。やっぱり東大法学部だ。
お父さんと話してみよう。家に帰り、そこには可愛い勇気という弟がいる。今は五歳、「お姉ちゃん」と向ってきた。そして、高い・高いをしてあげると、納得する。義弘も日曜日なのでいた。
でも、結構、疲れてるみたいだ。
「清美、お帰り。楽しめたか?」
私は笑顔で
「楽しめたよ」
義弘は笑いながら
「そうか。良かったな。お父さんは嬉しいぞ」
知子、母さんも笑顔で
「清美、良かったね。修学旅行は楽しくないとね。一生の思い出になったね」
私は頷いた。
「お父さん、私、東大法学部に入る」
義弘は多少、驚いて
「そうか。頑張れ。お前の夢は何だ?」
私は笑みを浮かべて
「警察官になって高級官僚になって、悪い奴を根こそぎ捕まえることだよ」
義弘は笑みを浮かべて
「将来の刑事局長だな。それもいいだろう。自分のやりたいことを成し遂げてくれ」
私はウインクして
「当然だよ。お父さんの娘なんだから」
そして、勇気と一緒に風呂に入って今日は休んだ。
勇気は、本当に可愛くて素直な性格だ。
そして、高校に登校すると、事件が起こった。
学校が占拠された。一人の男が入ってきた。
「我々は高島栄一のやり方を許さない。
堺清美、前に出てこい。お前が、高島栄一の孫娘だということは知ってる。可愛い孫娘が、人質となれば、我々の要求は通るはずだ」
皆が、注目する中、私は前に出た。
「私を人質にとっても、あの人の政策は変わらないわよ。目的のためなら、手段を選ばない人だから。自分の息子達と名字を変えちゃうような人なんだから」
男は笑みを浮かべながら
「それはどうかな。我々を甘く見すぎだ」
男は指を鳴らすともう一人、男が現れて爆弾を私の頭から下げた。
「自分の孫娘の顔が吹っ飛ぶというなら、どうかな?」
「我々も命をかけてるんでな。お前さん達をみちずれに死ぬ事もできる。半径10メートルの人間は死ぬ。つまり、このクラスの人間は全員死ぬ。
ここには、官房長官の娘もいるから、いい人質だ。
」
その時、奇跡が起こった。
高校を占拠していた男達があっという間に殺された。
全員、死んだ。そいつは私を見て、「情けないな。この程度の連中にミスミス、学校を乗っ取られるとはな。まあ、お前さんに死なれたら意味ないから、助けてやったがな。高島栄一の改革には、誰にも何も言わせない。それと、その爆弾は偽物だ」
私は驚いて
「偽物?」
男は笑いながら
「俺はプロの殺し屋だ。それくらい見ればわかる。だが、高島栄一は、孫娘可愛さに改革をやめてしまう可能性もあったんでな。俺達が動くことになったんだ。しかし、可愛い孫娘だな。男が普通にほっとかないだろーな。竹中半兵衛が相手だから、誰も何も言わないんだろうが、自分で自分の女を守れないようじゃまだまだだな」
半兵衛がやってきて
「うるせえよ。本物の爆弾の可能性だってあったんだ。それにこっちは丸腰だ。動けるわけないだろ。
それに、占拠された他のところが、爆破される恐れもあったしよ。お前みたいな殺し屋と一緒にするな!」
男は笑って
「言うことだけは一人前だな。高島栄一が目当てなら、人質を取るのは清美一人でいいだろ?
つまり、爆弾があるのはここだけだと言う事だ。
それと、占拠されてた。3カ所を同時にかかってるから、万が一の可能性も無くなる。
結局、お前は何もできなかった。それだけだ。
それじゃあ、あばよ」
そして、姿をあっという間に消した。偽物の爆弾を持って。
半兵衛は冷や汗を流しながら
「なんてやろうだ。化物だ」そう言った後私を見て
「無事で良かった」
そう言って抱きしめた。
「半兵衛、皆が見てるよ」
「気にすんな。そろそろ公にしてもいいんじゃないか?」
クラスメイトから
「公にしなくても、わかってるよ。皆な」
「そうだ。そうだ」とクラスメイトから、声が出てた。
さすがに照れた。
こうして、事件は終った。
家では父が、私を抱きしめた。
「お前が無事で良かった。
本当に良かった。お祖父ちゃんも来てるぞ」
そこには高島栄一がいた。
「義弘に先を取られてしまったが、無事で良かった。しきし、犯人達は何故知ってたのか、わからない。
だが、ワシのせいでお前に迷惑をかけた。
それでも、ワシは、改革を完成して見せる」
私は冷静に
「当たり前でしょ。何のために子供二人と縁を切ってまで、首相になったの?
改革をするためでしょ?だったら、私の事なんて考えてないで実行して!」
高島栄一は、私の頭を撫でた。
「よく言った。それでこそワシの孫だ」
そう言って出て行った。
お母さんは怒りながら
「清美!もっと自分の事を考えなさい!どれだけ心配したと思ってるの!」
「お母さんは、心配しすぎ。どうやら私を守ろうとしてる人も他にいるみたいだしね」
両親は顔を見合わせた。
でも、両親の心配してる姿は生涯忘れることはないだろう。お父さんとは、卓球・テニスで楽しんでくれた。
勿論、ハンデはあるけど。
お兄ちゃんもやってきた。龍一兄だ。
「龍一、仕事はどうした?」
「ちゃんと終らせてきたから心配ない。そんな事より、久々に本気で卓球の勝負しないか?」
義弘は笑みを浮かべて
「いいだろう。相手になってやるよ」
重りを脱いで二人の勝負が始まった。
勝負は、お父さんの方が優勢だ。
やはり強い。
お兄ちゃんは東大法学部で卓球で世界大会優勝を成し遂げた猛者相手に、お父さんは強かった。それに年を考えてもやはり強い。
だが、お兄ちゃんも負けてはいなかった。
早すぎて見えなかった。勝負はお父さんが勝った。
「凄い。二人共、全然見えなかった」
お父さんは
「清美は女の子だから、当然だ。私達が本気を出したらこうなる。それでも、龍一は強くなったがな。私を初めて本気にさせた」
龍兄は私を見て
「親父は強すぎるんだ。全てのスポーツでな。凄い父だよ。まったく。年何か関係ないんだから、鍛えてる証拠だ。いつも、死ぬほど忙しいくせに・・・・・・」
お父さんは笑みを浮かべて
「鍛え方が違うんだ。それに私には昔、ライバルがいたしな。何をやらせても化物のな」
「月島望さんだろ?」
「ああ、そうだ。私のライバルになるのは、あいつ以外いなかったしな」
「勝負はどっちが勝ったの?」
「決着はつかなかった。お互いに1点も取れなかった。私の方が押されてたし・・・・・・」
こうして、二人の勝負は終った。そして、受験勉強を始めた。
そして、東大法学部を首席で合格した。
そこには、たくさんの同級生が、同じクラスにいた。皆、知り合いばかりだ。
このクラスだけで、よく私、首席合格できたなと本当に思った。
でも、凄い楽しかった。勉強は余裕だったし、サークルは、やはり、陸上を選んだ。
そして、凄いメンバーが、陸上に揃った。
私が高校時代、負けた相手も。やはり、私は短距離だ。そして、ライバル達も短距離を選んだ。
負けてたまるか!
けど、相手の方が速かった。負けたくない。勝ちたい!
私は毎日のように練習を繰り返した。
だが、タイムがそう簡単にあがるわけがなく、悩んだ。そんな時、一人の男が、現れて
「お前さんは十分速い。勝てない理由はただ一つ、鍛え方が違うんだ。重りをつけて練習して、あの速さを身につけたんだ。つまり、今のまま練習を続けても勝てない」
私は驚愕して
「あなた誰なの?」
「東周平だ。覚えておいてくれ」
そう言うと東は去って行った。
そういえばお父さんも、そうだ。お父さんも同じように鍛えてた。
そうか。重りか。
こうして、重りを着て練習した。
疲労は今までの倍だった。
半兵衛は心配になり
「どうした清美?練習でも疲れが多そうだが、勉強に支障きたしてないか?」
私は疲れた目で半兵衛を見て
「重りをつけて練習してるの。勝つために」
半兵衛は溜息をついて
「やれやれ。そこまでしなくてもいいと思うけどな。ま、勝ちたいなら、それくらいやってもおかしくないか。でも、勉強に支障をきたすなよ?ちなみに何キロの重りをつけてやってるんだ?」
「二十キロ」
半兵衛は溜息をついて
「いきなり二十キロもつけてどうするんだ!まずは、五キロ・十キロとあげてくもんだ。
まったく、困ったもんだ」
半兵衛を見て
「そんな事言わないでよ。頑張ってるんだから」
半兵衛は私を睨みつけて
「馬鹿野郎!恋人が無茶やってるのに黙っていられるかよ!」
一呼吸おいて
「五キロからにしろ」
そこに東周平が現れて
「本人の思った通りにやらせろよ。努力は必ず報われる。倉橋哲也は、五十キロで練習してたって聞いたぞ。同じDNAが流れてんだ。大丈夫だ」
東を睨みつけて
「女の子だぞ!男の視点で語るな!」
半兵衛を見ながら
「それは、男女差別だ。お前は過保護すぎだ。
それに、彼女が強くなれば、エロの男共を返りうちにもできるから、お前の心配も減るぞ。
これだけ可愛けりゃそういうこともあるだろ?」
半兵衛は沈黙するかと思ったが
「俺がそんなまねはさせない。絶対に俺が守る。それに、潰れたら意味はない」
東は笑みを浮かべて
「潰れたら、その程度の器だったってことだ」
東は厳しく言った。
「無責任な野郎だ!」
「俺もファン何でね。楽しみにしてるんだよ。オリンピックに彼女が出て、金メダルを取るところをな。だから、こんなところで負けてほしくないから言ってんだ。ファンは、俺だけじゃないと思うぞ」
半兵衛は真っ直ぐ東を見て
「ファンだからってなぁ。勝手な事言いすぎだよ」
「でも、二十キロ程度なら、たいした事はないし。
俺何て五十キロの重りを着てるんだぜ?そういうお前はどうなんだよ?」
「高校までなら、100キロはつけてたかな。でも、今は着てない。ここは、勉強するためにきたところだからな。だから、清美にも無茶してほしくないんだ。勉強に影響したら、ここでは意味ないしな」
「その考えはわからなくもないが、文武両道で褒められるべきだと俺は思う」
「成功したらの話しだ」
「彼女の可能性を台無しにする気か?」
「台無しにするつもりはないよ。ただ、心配なだけだ」
「わかってるよ。でも、彼女はやり遂げると思う」
ここで私がわって入って
「二人共そこまで。私の事は私が決める」
半兵衛は溜息をついて
「わかったよ。頑張れ清美」
「うん。頑張る」
そして、四カ月の月日が流れた。
私は、この東大の中で一位の成績をだした。
勿論、勉強は首席のまま
ついに、オリンピックを決めるためのレースが始まった。
私は二位で何とか出場を決めた。
一位はかなり速かった。
彼女は金メダル、私は銀メダルをとった。三種目で彼女は金メダル、私は銀メダルだった。
彼女の記録は、男子の記録も越えていた。
化物だと私は思った。
半兵衛は私を見て
「相手が強すぎたな。あれはただの化物だ。気にすんな。お前は、頑張った。誰よりも努力してな」
私は半兵衛に抱きついた。半兵衛は優しく抱きしめてくれた。
「銀メダル何だから満足だよ。大学の人にすら勝てなかった私が、これだけ頑張ったんだもん。自分を褒めていいよね?」
半兵衛は笑みを浮かべて
「当たり前だ。お前を褒める人はいても、責める奴なんていないよ」
そう言って私の頭を撫ぜた。
半兵衛は、男子剣道で、世界大会を優勝、それも圧倒的な強さで。
こうして私の修行は終った。
そんな時、世の中では死刑制度廃止の問題が、世の中を混乱にしていた。
とうとう動いたか。お祖父ちゃん。
半兵衛は私の表情を見て
「何か知ってるのか?」
「死刑制度廃止は、私がお祖父ちゃんに言ったの」
半兵衛は驚愕して
「本当かよ!?」
「うん。本当」
「そうか。それなら考えは俺も同じだ」
高島首相は、はっきり言った。死刑制度廃止の理由を。
犯罪被害者遺族の集まりは、賛成の態度を示した。
高島首相の支持率は、予想外にも上がった。
支持率80%という驚くべき支持率だ。
そして、憲法九条の改正、自分達から撃てるようにすること。それを、衆議院・参議院両方で3分の2を越えた。
見事に成立した。戦争を二度としないために、必用なのだ。高島栄一は、私に言った。日本には核はあると。大国が、小国を簡単に滅ぼすことは絶対にゆるされない。だから核を持つ必用があると。これは、最後の切り札だ。そう、語ってくれた。勿論、国民には知らせない。
国を守るのが、首相のつとめだと言っていた。
ま、その事は内緒。
国民が、その事を知れば大暴動になるだろう。
それだけじゃなく、他の国の批判もあるだろう。
私と半兵衛は、普通にデートを続けた。
クラスメイトの中には、田原信玄もいた。私の弟だ。
信玄の人気は、優斗・半兵衛に匹敵するものがあった。
でも、偽者なのはすぐわかった。
半兵衛も「あれは偽者だな。本物の信玄があの程度なわけないからな。気配を消したって威圧感を感じる男だ」
「どうして偽者なんか・・・・・・」
「お前は考えるな。いつも笑顔でいてくれたら、それでいいんだ」
そんなある日、私がいない時に通り魔による無差別連続刺殺事件が起こった。
計十名の犠牲者がでた。
酷すぎる。どうしてこんな事ができるだろう。
人間じゃない。私は涙が止まらなかった。
私は暫く大学を休んだ。
半兵衛から、何度もメールが来たが何も答えなかった。さすがに家に来るのはハードルが高い。仮にも首相の孫だ。父も私をそっとしといてくれた。
母は毎日のようにごはんだけは、ドアの外に置いといてくれた。
でも、食欲は無かった。そして、ついに倒れてしまった。母は、救急車に乗せて、病院に向った。
目覚めると両親揃っていた。龍兄まで来ていた。
「馬鹿野郎!自分が倒れるまで、飯食わねぇなんて何やってるんだ!確かに大学の外で起こった事件は、ショックで悲しい事件だ。だけどお前がろくに飯も食わずに倒れる何てふざけるな!心配かけすぎだ!たく、お前が倒れた時の母さんの顔を想像したか!?まったく、しっかりしろ!」
「こめん。お兄ちゃん。私がもしその場にいたら、死んでたかもしれないと思ったら震えが止まらなくて」そう言って肩を落とした。
お兄ちゃんは、私を起き上がらせて
「確かにそれは、何度も考えたよ。俺も手が震えたよ。お前が、大学にいたらと考えたらゾッとしたよ。だが、お前は生きてる!生きてるならシャキっとしろ!お前は刑事局長の娘何だぞ!もう少し自覚しろ」義弘はお兄ちゃんを押さえて
「もういい。龍一。清美を責めるな。刑事局長の娘何て言うのは清美には関係ない。ただの大学生だ。子供なんだ。それを忘れるな。清美を責めるのは見当違いだ。
それよりも、やらかした犯人の事だ。精神的に病んでいたようだ。
今の世の中を苦しんで・苦しんで、事件を起こしたらしい。今の世の中を悲観して犯行に及んだということらしい。
もしかしたら、精神鑑定で無罪になるかもしれない」
私は驚愕して
「無罪!?あんな事をした人が!絶対許さない」
お兄ちゃんは
「同感だな。高島首相のおかげで世の中は、良くなってきてる。それとも、死刑制度廃止反対派か?」
「憶測に過ぎない。ここで言い合っても結論はでない。それに無罪に何かする気はない。一生苦しませてやる!」
父のこんな怖い顔、初めてみた。
怖い顔は一瞬だけで
「清美、ゆっくり休め。今は何も考えずにな。ほそれでいいな。龍一」
「ああ、そうだな。清美、これ以上、引きずるなよ!何も考えないで休め。まずは、体力の回復だ。精神面での回復もしないとな。さっきは怒鳴ってすまん」
私は何も言えなかった。でも、二人共、答えは待っていなかった。
二人共、出ていきお母さんは私を黙って抱きしめた。
私もお母さんを抱きしめて二人で泣いた。
犯人は、無期懲役となった。弁護側の全てを父は力で潰した。
こうして、事件は解決した。
高島栄一が、私の所に見舞いにきたのは言うまでもない。
「お母さん、首相を呼び出すなんて大袈裟だよ」
「大袈裟なわけないでしょ!倒れて入院したんだから」
「だからって。日本の首相だよ」
お母さんは沈黙した。
「ごめん。清美、大袈裟すぎたね。でも、もう、こんな事はやめてね。お母さん、どうしたらいいかわからなくなるから」
私は笑みを浮かべて
「ありがとう。お母さん。私もあそこにいたら、どうなってたんだろう、って、考えたら、ゾッとしちゃって。全てが怖くなっちゃったの。
もっと強くならないと駄目だね」
お母さんは泣きながら
「怖いこと言わないでよ。清美。誰だってゾッとするよ。でも、ご飯も食べないで倒れるのはやめてね」
「うん。わかった」
私は一日休んだ後に
次の日、大学に行った。
皆、沈んでいると思ったら、皆、元気だ。優斗と半兵衛の二人が、中心になっていた。
やっぱり器がちがうなぁと思った。
私と半兵衛って合ってるのかなぁとやはり考えてしまう。
半兵衛は私の前に来て
「まさか、俺とは似合わないなんて、馬鹿な事を考えてるんじゃないだろうな?」
私は沈黙した。さすがだなぁと思った。
「おい。沈黙するな。そこは、否定するところだぞ?」
「ごめん。どうしようもなく震えてしまっていたの。私が現場にいたら、私も死んでたんじゃないかって」
半兵衛は一瞬、私を睨みつけると
「俺が、必ず守る」
と優しい顔で見た。
「半兵衛は優しいね。私のナイトだね」
「当たり前だ。自分の好きな女を守れなくて何が恋人だよ。俺が、必ず守るから安心しろ」
そこに優斗がやってきて
「お前らも、良いカップルだな。俺も守ると言いたいところだが、俺の彼女は強いからな。その必要がない。清美、陸上じゃなくて、剣道で腕を磨くといいかもしれないぞ。半兵衛も、心配しなくて済むからな」
半兵衛は優斗を見て
「優斗、何をやりたいかは、本人が決めることだ。無理にやらせる必要はない。そんなこと言ってるとお前の彼女から嫌われるぞ」
優斗はちっと舌打ちした後
「わかったよ」
優斗は去って行った。
「でも、清美、格闘技をやってみる気はないか?」
「やっぱり半兵衛もそう思うんだね。わかった。半兵衛、私に格闘技を教えて」
「いや、教えるのは俺じゃない方がいい。丁度いい人がいる」
こうして、私は空手を習い始めた。
私の上達は速く、先生を驚かせた。
「たいしたもんだ。君の亡き父上も私の父に習ったんだ。見事だ。素晴らしい才能だ。それじゃあ、重りをつけて練習してみようか」
そして、厳しい練習が始まった。
私は慣れるのにたいして時間は、かからなかった。
大学では、重りを外していた。
男子の中では力が強い方である稲島拓真という人物が、空手で実績を残していた。
それでも、同じクラスの強いメンバーには及ばず、苛立っていた。だが、この男は、力づくで女に襲いかかるどうしょうもない男でもあった。
だが、裸を写真で撮るために、レイプ犯として捕まえることができなかった。
私が大学の外を歩いていると、稲島が現れた。
いきなり、みぞうちに殴られ私は倒れた。奴は馬乗りになってきた。
強引にキスしてきた。私は、稲島に唇を噛み、唇を離した。そして、一撃、顔を殴られた。
そこに、半兵衛が現れボコボコにのしてしまった。
そして、警察に捕まった。
「まったく、あのカスが!女を力づくで意のままにしようなんて、それでも、男か!
清美、大丈夫か?」
「大丈夫なわけないでしよ。みぞうちを殴られてるんだから。顔も殴られて」
半兵衛は私を抱きしめた。すぐに手当てをしてくれた。「大学の外に出る時は、俺から離れるな。お前は、必ず俺が守る」
と言っても、いつも一緒というわけにはいかない。
そして、今の世の中では、高島内閣の支持率は上がっていた。
北朝鮮の拉致問題を解決させた。その意味でも、支持率は高くなった。
改革は、確実に進んでいた。
高島首相は、トップ会談を行い実現させたのだ。
こうして、私達の今は流れた。
剣道で腕を磨いた。と言っても、強すぎるメンバーが揃ってるため、歯がたたなかった。
毎日のように素振りを続けた。
でも、上の連中の練習量は、半端じゃなくさすがに、驚愕するしかなかった。
でも、友達の彼氏との話しを聞いた。
SEXまでいった話しを聞いた。勿論、コンドームを使ってだが・・・・・・。
そこらへんは、ちゃんとしてたけど、一度、そういう雰囲気になったら、ちゃんとできるかどうかが問題だ。
私と半兵衛の場合は、そういうことは起こらなかった。それだけ大切にしてくれてるということだ。
半兵衛の場合はわかりやすい。
大学生活を満喫し、勉強とサークルは両立し、その上でデートも楽しむ、幸せいっぱいだ。
家に帰れば可愛い弟と優しい両親がいる。
私は博士の家にも行っていた。
博士は、発明に没頭してるのだが、私が来ると優しい笑顔を見せてくれる。
コーヒーを一杯飲んでる間に色んな事を話した。
「そうか。そんなに強いか。ま、当然だな。陸上から、剣道に変えた人物と剣道一筋にやってきた者とじゃ、実力の差があって当たり前だ。それに、練習量も半端じゃないだろう。必ず世界制覇まで、含めて考えて練習してるからだ。
いくら、君が運動神経抜群でもな」
そう言って笑った。
そして、大学一年生も終りという時に、日本を牛耳っていた松山慶一郎が亡くなった。
そんなある日、私の携帯に電話があった。
「堺清美だな。我が名は、オシリス。裏世界での真実を知りたければ洞窟に来い。お前が、子供の頃、遊んでたところだと言えばわかるはずだ。ただし、お前一人で必ず来ること。もし、警察や、他に一緒に来るのが、見えたら一生、真実はわからなくなると思え」
そして、切った。
私は一人で洞窟に向った。遊園地の中にある洞窟以外、考えられなかった。
私は中に入り、そこには男が一人、待っていた。
「堺清美、待っていたぞ。松山慶一郎が生きてるうちは、呼び出すわけにはいかなかったからな。
我が名はオシリス。私の片腕が、大阪で殺されてしまったんでな。
私、自ら呼んだというわけだ」
その瞬間、背後から、ボッコのようなもので殴られた。私は気を失った。次の日、強姦されナイフで、胸を刺されて遺体として発見された。




