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いのちのパン屋さん〜復活の三日目〜  作者: 地野千塩


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番外編短編・パスティエーラ

 天野蒼は、福音ベーカリーの扉を開けていた。元々自分はいたパン屋だが、何回かの人事異動のより、再び戻る事になった。今度も副業扱いだ。本業は天界での讃美隊の仕事だったが。


 今は橋本瑠偉いという後輩天使が営んでいた。なかなかセンスのある男で、この店の近くでお菓子屋を営む事になった。瑠偉が作ったパスクワの羊とい砂糖菓子が好評で、こういった人事異動になったようだ。


「瑠偉久しぶり!」

「蒼、久しぶりだね!」


 瑠偉とは気心が知れた仲で、後輩というより、友達感覚も強い。


 店内は甘く軽やか香りに満たされている。今はイースターの時期なので、ホットクロスパンやコロンバもある。やはりパスクワの羊はかなり目立っている。一つ一つ表情も違い、丁寧に作られていた。人気が出る理由もわかる。


「どれがおすすめ?」

「うーん、格子模様のパスティエーラっていうパイがおすすめだね。イタリアのイースター菓子なんだけど、硬質小麦を使ってるから手間かかってるんだよ。プチプチ食感で美味しいよ」


 そんな事を笑顔で言われてしまったら、食べるしかない。瑠偉に切り分けて貰い、イートインスペースで食べる事にした。


「わん!


 イートインスペースに行くと、ヒソプが尻尾を振って飛びついてきた。その表情は笑顔だった。


「おーヒソプも久しぶりだな!」


 蒼も笑顔になってヒソプの背中や頭を撫でるが、なぜか瑠偉は微妙な表情だった。


「この事は、柊や紘一には言わない方がいいね」

「うん? 瑠偉、今なんて言った?」

「わん!」


 瑠偉の言っている事は、ヒソプの鳴き声にかき消されて聞こえなかった。


 こうしてイートインで食べたパスティエーラは、甘く軽やかな香りがし、プチプチ食感も楽しかった。


 さて、これからも仕事で大変そうだ。


 しかし、たまには、こんな風に美味しいものを食べて、英気を養うのは悪くないだろう。

ご覧いただきありがとうございます。三部目は復活祭編です。これでシリーズ全編一応完結です。蒼に主役戻してもう一部ぐらい書いても良いかなとも思いますが、とりあえずここでシリーズ完結です。


蒼は元々没にしたコージーミステリのキャラだったんですよね。イケメンで料理上手なメンヘラという設定でした。一番最初はガッツリとコージーミステリの予定でしたが、没にし色々こねくり回しました。最終的にはライト文芸神様モノ+少女漫画風ファンタジーになったので、コージー味は全くなくなってしまいました。


という事で本作は完結です。長々とありがとうございました。

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