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滅亡寸前の国を救う  作者: えもっさんとポーカー
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第四節 西方の危機

各地の戦いに勝利しているが、西方では攻略に難航している。

-3050年6月28日-

開戦から12日が経っていた。ハドゥト帝国軍は各地の戦いに勝利し、戦線を推し進めていた。

-西方-

「くそ!敵の防衛が整い始めた。このままだと連合軍の主力が到着してしまう!」

「伝令!北側の兵が敵の騎兵の突撃によって撤退!敵が流れ込んできます!」

「ま、まずい。すぐにニツヌ少将の部隊3000を向かわせろ!」

「はっ!」

ドーン 

「鎮守様、ここは危ないです!お引きください!」

「うむ。名はなんと申す。」

「エモトです!階級は大佐です!」

「皆のもの!ここはエモト大佐に食い止めてもらう。一時撤退するのだ!」

「皆、これより先に敵を入れてはならない!なんとしても時を稼ぐんだ!」

エモト大佐は兵を鼓舞した。そして約2時間敵軍5万とわずか2500の兵で戦い続けた。しかし、兵数差というものがもたらすことも大きい。そう敵軍は新手を投入してくるが、エモト大佐の部隊は疲弊し続けたまま戦っていたのである。そして、彼にも限界は近づいていた。

「皆のもの!よく頑張った。これより、突撃をする!時は十分に稼いだ。仲間の死を無駄にするな!突撃ー!」

「オー!」

残っていた230の兵が彼に続いて突撃した。死の近い兵は恐ろしい力を見せる。エモト大佐は1人で何人もの敵兵を倒したが、最後には包囲され死亡した。彼は敵味方両軍に讃えられ、多くの逸話を残した。

一方、ニツヌ少将は森の中に包囲されていた。敵軍は騎兵の機動力を活かした奇襲攻撃を繰り返した。それにより、兵は減っていった。

「鎮守様に援軍を要請しろ。」

「はっ!」

「伝令!エモト大佐の部隊が壊滅!エモト大佐はお討ち死に!」

「まずい!中央の防衛が!」

「突撃ー!」

敵の騎兵が突撃してきた。

「構えろ!」

装甲機兵は防衛に徹底する。

「敵の攻撃が弱くなった!攻勢に出ろ!」

装甲機兵が総攻撃を仕掛けたことにより、敵軍の騎兵は撤退をしていった。

「追撃しろー!」

装甲機兵が執拗に追撃する。しかし、

「伏兵、突撃ー!」

敵騎兵部隊の指揮官ツェド少佐の掛け声で茂みに隠れていた150の騎兵が突撃してきた。ニツヌ中将は不意をつかれ、討ち取られてしまった。指揮官を失った兵は四方に散っていった。ニツヌ中将の死によって、北側の守りを失ったハドゥト軍は劣勢となった。

-ハドゥト帝国 首都リムフ-

「元帥様、西方軍団は敵国の攻略に苦戦している模様!」

「うむ。今、最新兵器を開発中だ。鎮守には戦線を動かすなとつたえろ。」

「はっ!」

「おい、開発はどうなっている。」

「ただいま、最終試験にはいっています。約20日後には運用可能かと。」

「そうか。完成次第、西方におくれ。その後は必要となる方面に。」

「はっ!」

-22日後-

「元帥様、完成しました!」

「よし、よくやった。すぐに西方戦線に送れ。輸送員は決まっているのか?」

「はい。サクライ中佐です。」

「中佐だと!他にいないのか!」

「はい。ただいま、中佐を含め中佐以上の指揮官は戦争に参加しているため、中佐の中でも評判の良いサクライ少佐を登用しました。」

「では、彼を呼べ。」

「はっ。」

サクライ少佐は軍に入り5年が経ち、現在23歳である。彼は若くして、少佐となり周りからの評判は良い。

「サクライ少佐です。」

「通せ。」

「元帥様、お初にお目にかかります。サクライです。この度はこのような大役を任せてくださいまして、感謝します。」

「うむ。それでは本題だ。このカード軍の最新兵器の設計図が入っている。これだけはなんとしても死守しろ。そして自分の部隊を率い、西方軍団のストリュト鎮守に届けてほしい。その後は西方戦線で戦ってほしい。」

「はい!わかりました。」

「うむ。頼んだぞ。

「はっ!このサクライ、この任務何としても遂行して見せます。」

「うむ。心強い。では健闘を祈る。」

「はっ!」





サクライ少佐の戦いが始まります。

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