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滅亡寸前の国を救う  作者: えもっさんとポーカー
2/6

第一節 戦争2年前

続きです

惑星ビードラ-ハドゥト帝国-

「陛下、今こそお父上の無念を果たす時です!」。こう話すのは、黒いスーツに身を包み、顎に立派な髭を蓄えているハドゥト帝国北方の防衛を担当するヴィジュ大将。

「しかし、我が帝国だけではそう簡単に世界と張り合えん。敗北すれば、帝国は滅ぼされ、再起など出来なくなる。」。この男は、ハドゥト帝国第17代皇帝ジュブダ二世。父であるセメシス三世は60年戦争を指揮し、世界の覇権を握ろうとしていたが、失意の中この世を去る。父の跡を継いだジュブダ二世であったが、戦争は終結してしまい27年が経った。

「陛下、他にも連合に反感を持っている国があります。その国々と手を組んで連合を倒しましょう!」

「幾つの国が我々に賛同しているのだ。」

「二カ国です。」

「二カ国では連合など倒せん!もう少し味方を増やさねば勝機はないぞ。」

「ならば、あと2年時をください。その間に味方を増やして見せます!」

「わかった。ならば、2年後に陣営に加盟する国を増やせ。」

「はっ!では失礼します。」

ヴィジュ大将の軍靴の音が遠ざかっていくことを確認し、ハドゥト帝国の南方に位置する南洋の防衛を担当するフトゥトグ総督が皇帝に質問した。

「陛下、戦争をするなどと申されて、よろしいのですか?」

「余も戦争などすると市民が反乱を起こすのではないかと思っている。市民は先の戦争で疲弊している。反乱でも起こされると、挟み撃ちになってしまう。さすれば、帝国は一瞬で滅ぶ。」

「ヴィジュ殿の言うことをなぜあんなに受け入れるのですか?」

「ヴィジュは戦争の際に二十万の兵で何度も敵の大軍を退けているからじゃ。」

「わかりますが、少しは否定しなくては。」

「まぁ、待て。2年後に味方が増えなければ開戦しないと言ったであろう。こんな馬鹿げたことに国の命運を賭けるものがいるとは思えん。」

「そうだといいのですが、、」





続きます

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