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大空のムサシ  作者: 自宅防衛隊
ムサシ飛翔編
3/37

ムサシの初陣

初陣編です。

全機、無事離陸し、編隊を整え基地上空でガッチリと24機が大編隊を組む。

戦闘機の練度は編隊で分かると言われるので基地上空では綺麗に組む必要があるのだ。

高度4000mで戦闘隊形に開くと少しリラックス出来る。


岩本や坂井が私に寄り添い背後は任せろと応援してくれてる。

前史では私もこうであったが・・。


彼等に報いるためにも昇進し、彼等の地位改善にも頑張ろう。


やがて編隊は南昌近辺に到達。


この辺りは太陽を背に襲うのが常套手段だ・・。


・・・・、既に機銃は装填し照準器の蓋は外し戦闘準備OK!!


岩本がバンクし敵発見を告げる。


敵は南昌上空3000mを遊弋・・。

こちらは高度4000、丁度良い高度差だ・・。


無電のスイッチを送信にし・・。


「指揮官だ。自由に戦闘開始セヨ!!」


コレでOKだ!!

この時代は単独戦闘を推奨してたし指揮官の仕事は彼等の士気を削がない事。


我が指揮官小隊は歴戦の部下小隊の戦闘を見学が今回の主な任務である。

まずは戦場に慣れろ!!だ・・。


悔しいがまだヒヨコの私。

今生ではまだ一機も落として無いしね。


だが偶然にも我が小隊前にヒョロヒョロとイ15が単独で飛んで来たでは無いか!!


岩本が「隊長、どうぞ!!」と言うのか主翼をバンクし私に譲ってくれる。


答礼し敵に襲いかかろう!!

プロペラピッチを戦闘にしスロットル全開!

エンジンとペラ、機体は金属音を立てて心地よい加速。

くおぉぉぉ~~ん!!と言う急降下音が良い。


敵は鈍足なので最早逃げるのも不可能。


前史で鍛えたタイガーアイで敵の操縦士に照準を定めグングン接近。

まだだまだだ・・。

そして最早激突と思う距離30mで射撃開始。


20粍では無いので7,7粍機銃の軽快な音が轟き敵を撃ち抜く。

敵パイロットと一瞬、目が合うがお互いプロ同士。

恨むなよ・・。


見事一撃で操縦士を射殺し敵はキリモミで墜落。

敵は火も噴かず地上に激突。

撃墜確実と見て遼機と再び編隊を組む。

岩本や坂井が驚いた顔をしてるが、すぐに褒めてるつもりか盛んにバンクする。


部下の戦闘は佳境に入り、やがて予定時間になったので戦闘終了を告げ編隊を組むと・・。


見よ!!我が武藤中隊は一機も欠けておらぬ!!

戦果はおよそ20機と見た。


(地上に20本の炎上機や煙を見たので。)


逃げのびた敵は何処か・・。

また会おうでは無いか!!

戦闘の疲れもあるので高度を5000mに上げ基地に帰還。


全員が600時間以上の飛行時間を持つので迷う心配も無い。

前史でもさんざん通った中国の空だ。


やがて基地に到着。


低空を飛び滑走路末端で解散し一機ずつ着陸。


エプロンに機を預け司令に報告だ。


「我が武藤中隊は敵の南昌空襲を達成せり。

撃墜確実、約20機。被弾並びに被撃墜ナシ。全機帰着セリ!!」


斎藤司令に報告する私の声も明るい。


「ウム、武藤中尉、見事な初陣である。部下の指導も完璧だ。

詳細は報告書で頼む。全員解散せよ。明日は休養を与える。」


斎藤司令の答礼で全員が敬礼。

そして解散だ。


今宵は昨夜以上の無礼講になったのは言うまでも無い。


その後、我が13空は輝かしい戦果を挙げ凱旋するのだ。





初陣編でした。

次回、横空審査部編

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