銀翼連ねて南の前線~♪
銀翼連ねて南の前線、揺るがぬ守りの海鷲達が~♪
前史でヒットしてたラバウル海軍航空隊を口ずさむ。
狭いコックピットは無電スイッチ入れなければ誰にも聞かれない密室。
硫黄島を0900に飛び立った我等は最終目標。
サイパンを目指し高度4000を巡行してた。
敵の空襲が毎朝1000にあるそうなので、我等は空襲後に到着する様に指示されたのだ。
さすがに長距離飛行直後に空戦は許して貰いたい。
敵はグアムから来襲するので僅か30分弱で到着。
空襲は毎回戦闘機のみだそうだ。
我が方も敵牽制のため、グアムは落とさず空襲もかけないそうだ。
艦隊の整備にしばらく時間がかかるのもあるので・・。
また敵パイロットの喪失も兼ねてる。
我が国は敵の国土は求めぬ防衛戦争をしてると世界に宣言を出した。
そしてアジア各国から資源を対価を出して正規購入。
決して無法はせぬと宣言通りにしてる。
だが侵略者は撃退せねばならぬ。
その最前線がココ、サイパン、トラック諸島なのだ。
パラオ、ペリリューは後方支援地として機能してる。
我が戦闘隊、50機は無事にサイパン、アスリート飛行場の到着。
1100ピッタリ。
アスリート基地周辺では空戦の名残が随所に見られる。
大空にはドッグファイトの名残の飛行機雲の輪が・・。
地上には敵か味方か分からぬが墜落機の残骸が炎上し黒煙を上げてる。
海上にもガソリンの輪や機の残骸が・・。
まさに戦場そのもの。。
陸攻と別れ解散着陸する。
全機無事着地。
広大なアスリート基地の一角に我が武藤大隊を駐留展開。
現地総司令部に出頭し、空襲の現状。
作戦の指令を受ける。
翌日早朝、総員起こしで起床しベッドを畳み褌を新品に着替える。
武人の嗜みだ。
司令部に出頭し指揮所にて隊員と合流。
指揮所の傍らで隊員と食事を取り、敵の来襲を待つ。
0950、100式艦上偵察機から敵編隊発見。
距離70km。
戦闘機ならすぐに届く距離。
来襲機約100機。との事。
迎撃命令が発令されパイロットは即座に飛び乗る。
既に準備は完了してるので各自愛機に張り付いていたのだ。
発動、チョーク外せ!!
五分以内に離陸出来なければ当日の戦闘に参加不可になるのがサイパン空の掟だそうだ。
広い滑走路なので縦横無尽に飛び上がる零戦で大空は渋滞してた。
・・が。
数分で全ての戦隊が出撃し低空を突っ走ってる。
戦闘隊は機の向いてる方向に離陸し突っ走る。
初期の頃は急上昇してたそうだが、上昇時にカブられ食われる事が増えてからは、
離陸したらまずは低空で速度を付けそれから高度を上げ戦場に駆け込むのが常套手段となったそうだ。
我等も小隊で離陸し、小隊は崩さずに低空を飛び最高速度近くまで速度を載せてから上昇。
高度5000mまで上げ基地上空に駆け込むと敵戦闘機が滑走路に銃撃を加える寸前だった。
先陣が基地の銃撃隊に襲撃し、滑走路末端に撃墜してる。
我等は上空を遷移し敵の動向を見学。
まずは見学が戦場の基本なのだ。
敵戦闘機はカーチスP40。
まだP38は出現していない。
他にP36、F2Aバッファローなどである。
我等より上空には・・・敵影ナシ。
「武藤だ!!各小隊とも小隊長の指揮に一任する。食われるなよ?
かかれ~~!!」
部下小隊は私の無電を聞くと一斉に敵へと急降下。
特に岩本小隊は突っ込み戦法の第一人者。
凄まじい勢いで敵へと突入。
我等武藤小隊は部下の動向を見てからゆっくりと突入。
サイパン上空は戦場と化したのだ。
次回、大空戦!!




