ムサシ、飛行隊長として赴任ス!!
横須賀、厚木両飛行隊を合同して前線に赴任が決定した。
我が武藤大隊として飛行隊長を命令されたのだ。
我が武藤大隊は腕が頼りの飛行隊。
ヘッポコヒヨコ士官では小隊長も任せない部隊なのだ。
「岩本、坂井、西澤、貴官等が我が大隊の主翼だ!!今後も頼りにするぞ!!」
「「「お任せ下さい。武藤大佐!!」」」
有難い事に我が大隊赴任と同時に大佐に昇任したのだ。
赴任地はサイパン・・・。
豪州や南方が戦場で無い現代では南の最前線なのだ。
グアムから米陸軍の空襲が頻発し、原住民は我が帝國空軍を頼りにしてると言う。
そしてトラックもだ。
トラック諸島は艦隊の遊弋地では無く前線に化してた。
敵も必至で我が戦力を削ろうと被害覚悟で毎日空襲してると言う。
そんな戦場を支えるのが内地の航空隊。
トラック沖海戦以来数か月。
内地で平和を味わえた。
前線で支えてくれてる前任と交代せねばならぬ。
我が大隊は家族持ちも多いが全家族を郷里に帰し、憂いの無い出陣を待つのみ。
機体は零戦22型。
金星1500馬力に強化された最新鋭機だ。
水平時速も更に上がり624km!!
奇しくも前史の疾風と同じ時速だ。
主翼やエンジンベッドを交換すれば12型も変身出来るのだ。
堀越技師も武藤大佐の進言のおかげで零戦は本大戦を支え得る名機になれましたと大喜び。
もしGの案のままなら・・。
ロクに強化出来ずに特攻機にされたであろう。
さて我が武藤大隊は零戦定数48機、予備2機の50機が定数。
二個飛行隊だ!!
大隊長は私、第二隊長は坂井サブ中尉だ。
各小隊長は充分な手柄も挙げてるので海軍省に頼み中尉に任官して貰った。
また不名誉な特務士官と言う蔑称も消した。
予備士官もだ。
兵学校出身者だけが正規士官と言う現状を打破しないとね。
緒戦から一緒に奮戦して来た同僚だし阿吽の呼吸で戦える仲間だ。
各小隊長も岩本、西澤、その他大勢の歴戦士官揃い。
ヒヨコ少尉は内地で訓練の続き。
笹井とか言う気性の荒い新任小尉で前線に出たいと駄々をこねたが、600時間に達するまでは、
内地でタッチ&GOを続けろ!!と怒鳴り嘴を叩いた。
なを中尉任官は小隊長になるまでお預けとして貰った。
不満が続出したがヒヨコを中尉にすると早く死んでしまう。
彼等を育てるのも大変なので、技量経験を積む修行期間は少尉。
各小隊長は下士官上がりの中尉なので文句も言えまい。
下士官が率いる分隊には少尉の4番機を据え付けてる。
経験積む間はカモ番機だ。
>小隊はドイツ形式の4機小隊とし、二個編隊を最小単位に変更。
無電も雑音が消え米軍並になった事も大きい。
明日は硫黄島を経由し、サイパン進出。
いよいよ南の前線だ!!
次回硫黄島進出




