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大空のムサシ  作者: 自宅防衛隊
ムサシ、大東亜戦争に参戦ス!
17/37

ムサシ、内地で活動ス!!

海軍省を辞した私は横空に帰り、坂井と話をする。


「サブちゃん、山本提督に談判して万一捕虜になっても自爆強要は無くしたヨ。」


「キンちゃん、ほんと??」


「ウン。部下が不慮の事態になるのは避けられないし、それで死なれたら海軍の損。

生きて帰って貰うのが第一だよ。」


坂井も捕虜、もしくは敵前不時着は避けられない事と分かってた。

前史では多くの同僚が捕虜になるのを恐れ、生きれるのに自爆した事も多数。

パラシュートも持たずに出撃し、戦死してたのだ。


「出撃時にパラシュートの点検も義務付ける事になったからね。ションベン漏らさない様に。」


「アハハ・・。了解です。武藤中佐!!」


サブちゃんは笑って敬礼してくれた。

零戦はドイツのメッサーシュミット同様にエンジンの交換や機体、主翼の強化。

武装交換などで終戦まで生き残れる機となった。


平行で烈風の開発も進められてるが、戦時には間に合わないと思う。


我が横空は空母の補充母隊の役目も果たすので、艦隊総司令部の陸上支部の役目も併用してる。

ただ狭いので近所の厚木に新しく基地を建設。

新任パイロットは厚木で訓練。

新鋭機開発やテストは横須賀となった。


岩本、坂井、西澤は少尉に任官し、所帯を持つ事になった。

彼等の昇任は本来なら数年はかかる。

だが私は彼等に指揮を任せたい。

下手なヒヨコ士官に任せれば多くの部下を死なせてしまう。

彼等なら・・・部下を死なせずに連れて帰れる。

その部下が育てばまた多くの部下を育てれるのだ。

山本提督に直訴し、下士官でも出来る限り昇任させて欲しい。

手柄を上げた下士官こそが軍の至宝!!

かなり苦労したが何とか説得出来た。


ったく石頭の明治の軍人は・・。



我が妻は海戦中に出産し男児を生んでた。

長男には凱旋を文字一文字貰い、凱男よしおと命名。

郷里の田舎でしばらく安静にして貰う事にした。


跡継ぎが生まれた事で、憂いも全て消え闘いに専念出来る。

だが最後まで生き残る努力をしよう。

幸いにも今生は士官として活躍出来てる。

部下も育ち、彼等も私の指揮に従ってくれてる。


兵学校出の士官の配属には苦言を入れた。

彼等を指揮官に据えるのは早い。

平時ならともかく、戦時にお守の必要なヒヨコ士官の面倒など見てる暇が無い。

士官はまず内地で飛行訓練で飛行時間を稼いで貰う。


そして600時間は飛んだら戦地で歴戦下士官の下に付け戦場に慣れて貰う。

指揮官になるのは最低でも1500時間飛んでから・・として貰った。


前史でもヒヨコ士官の稚拙な指揮で部隊壊滅した話はゴロゴロある。

ヒヨコ士官は気も強いが死ぬのも早い。

とにかく死なせない様に育てるべき!!と人事部にも通達。

以後、戦時の士官配備はピーピー煩くても技量が上がるまでは実戦配備不可となったのだ。


また前線の部隊も定期的に休暇を与える様に配慮。

特に陸上航空隊は配備されると数年は前線に置かれてしまう。

これでは棺桶に入らなければ祖国に帰れないと言われて当然。


それも改めて貰った。


各前線に最低3個飛行隊を配備し、定期的に入れ替え、前線が長い部隊は帰国。

内地の技量の上がった部隊を交代配備。

前線は伸ばさない事とした。>今時大戦はアメリカのみと対戦してるしね。


我が海軍は大陸とフィリピンまでとして、前史の如くラバウルまで伸ばす事は消えた。


最前線がグアムやトラック諸島になり、敵も海を越えて来るしかなくなったのは幸い。



暗躍編です。

主に下士官兵のために山本提督と談判しまくります。

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