真打ち登場。米艦隊壊滅セリ!!
敵のグラマン壊滅セリ、第二波出陣セヨ。
私の無電で艦隊は動き出した。
今まで発進を控えてた攻撃隊、爆撃隊の出陣だ。
前史では戦闘機に護衛させ随伴だったが、今回は戦闘機で全力出撃で敵戦闘機を殲滅。
250kg爆弾を投下させたのはついで兼、爆撃機と勘違いさせるダミー案でもあった。
思った通り、敵は見慣れぬ零戦を爆撃機と勘違いし、迎撃して返り討ち。
足の長い零戦なので、制空を続け敵の発進を許さなかった。
おかげで敵の爆撃機は格納庫で破壊され出撃不可能。
その後、艦隊総司令部は第一、第二航空艦隊の攻撃機、爆撃機を全て出撃させた。
後を考えない総攻撃である。
まずは99艦爆の急降下攻撃で輪形陣の駆逐艦や護衛艦潰し。
撃沈しなくてもOKなのでとにかく敵の対空砲潰しを優先。
戦艦は・・無視。
山本提督に戦艦大和撃沈時の詳細を知らせ、敵を撃沈するなら片弦を徹底破壊。
これが最強と強調し、艦隊攻撃隊にも徹底通知。
その監視兼司令役が私だ。
そして空母を撃破。
これは徹底的に潰す。
97艦攻が魚雷で雷撃し、左舷なら左舷。右舷なら右舷のみを破壊。
前史で大和が殺られた戦法であり、浮力で浮かぶ水上船には必殺の技。
どんな巨艦でも片方のみを潰されれば横転するしか無い。
敵は撃墜を試みるが、戦闘機は壊滅し制空権は取られ対空砲のみが唯一の反撃手段。
敵の空母は並べてた攻撃機をズルズルと海に落とし・・横転、轟沈するのである。
我が零戦部隊も空母に帰り爆弾を積み敵艦に水平爆撃を食わす。
如何な巨大戦艦でも爆撃を受ければ破壊出来るのは前史の真珠湾でも証明されてる。
空母を全て沈め駆逐艦、巡洋艦などの補助艦隊も破壊し、浮かべる墓標にした我等航空部隊は、
最後の仕上げを戦艦などの艦隊に譲り、母艦へと引き上げるのだ。
大和の艦橋に座上してた山本五十六は燃え盛る敵艦隊を見て思った・・。
「武藤の言った通りになったな・・。敵艦隊はほぼ壊滅。
残るは戦艦と補助艦隊の始末のみ・・か。
まあ良い。戦艦最後の花道を作ってくれたのだ。
全艦、無制限射撃セヨ。浮かべる敵艦は一隻も残すな!!
航空部隊がココまでお膳立てしてくれたのだ!!撃て撃て~~!!」
我が武藤小隊は戦果確認も兼ねて上空から艦隊の射撃を眺めてた。
「キンちゃん隊長、凄いですね。」
「ウム、艦隊の正しい使い道よ。柱島やトラック水道で浮かぶだけでは軍艦では無いな。
撃ってこそが軍艦だわ。」
100式艦上偵察機は映写カメラで撮影し、後に全国に映画として公開されるのだ。
バゴ~~ンバゴ~~ン。
無機質な発射音が戦場に轟き炎上してた戦艦が一隻、また一隻と深海へと引きずり込まれていた。
キールを折られほぼ無抵抗に近いなぶり殺し・・。
負けじと駆逐艦や巡洋艦も戦場を駆け回り、燃え盛る艦を見つけては魚雷や砲撃で始末。
数時間も続いた掃射戦が終わると・・。
夕闇に浮かぶのはアメリカ艦隊乗員の躯と破片。
残るのは生き残りを探す駆逐艦のみ。
敵艦隊殲滅セリ!!
次回キンメル視点の閑話です。




