トラック沖海戦勃発
真珠湾を出航したアメリカ艦隊は戦艦を先頭に輪形陣を展開。
グレートフリートと称して良い大艦隊でトラックに進撃してた。
「フフフ、やっとJAPを叩きのめす機会が出来た。
東洋のサルの分際でご主人様に盾突くとはな??」
キンメルは自慢の戦艦アリゾナ号のバコダマストでコーンパイプを咥え、大海原を眺めてた。
当然、日本側も察知してるので、日本も第一、第二航空艦隊。及び新鋭戦艦大和を加えた、
第一戦隊を編成。
空母艦隊は新鋭機、零戦12型を大量に動員。
まずは敵の戦闘機を潰し制空権を得る事になる。
「我が愛する武藤中隊の諸君、大陸での連戦に続き艦隊決戦に挑む事になった。
我等の愛機、零戦12型は現在の処、世界一の性能を誇る。
三菱側も現状に甘えずエンジンの改良や機体強化を続行してる。
今回は飛龍、赤城、加賀の三空母は全て戦闘機部隊だ。
接敵と同時に敵を潰せ。
銃弾が尽きたらどの空母に降りても良いので即座に補給して再戦せよ。
明日には激突なので、今宵は酒を飲まず決戦に備えよ。」
飛龍戦闘隊指揮所で私は部下に命令を下してた。
この中の数人、あるいは全員が明日には帰って来れないかも知れない。
だがそれは戦闘員の宿命。
翌日、昭和16年、12月10日。
宣戦布告通達はアメリカ駐在外務省職員よりアメリカ政府に手渡され、
西暦1941年、12月10日付け(日本時間)を持って米国に宣戦布告。
以後は日本はアメリカに自由に戦闘可能となりアメリカも日本に攻撃可能となったのだ。
ただ開戦前に日本はロイター通信を通してハルノート全文を暴露。
以下Wikiで拾ったハルノート全文翻訳。(;^ω^)
合衆国及び日本国間協定の基礎概略
第1項 政策に関する相互宣言案
合衆国政府及び日本政府は共に太平洋の平和を欲し其の国策は太平洋地域全般に亙る永続的且つ広汎なる平和を目的とし、 両国は右地域に於いて何等領土的企図を有せず、 他国を脅威し又は隣接国に対し侵略的に武力を行使するの意図なく又その国策に於いては相互間及び一切の他国政府との間の関係の基礎たる左記根本諸原則を積極的に支持し且つ之を実際的に適用すべき旨宣明す。
1.一切の国家の領土保全及び主権の不可侵原則
2.他の諸国の国内問題に対する不干与の原則
3.通商上の機会及び待遇の平等を含む平等原則
4.紛争の防止及び平和的解決並びに平和的方法および手続に依る国際情勢改善の為国際協力及び国際調停遵拠の原則
日本国政府及び合衆国政府は慢性的政治不安定の根絶、頻繁なる経済的崩壊の防止及び平和の基礎設定の為め、相互間並びに他国家及び他国民との間の経済関係に於いて左記諸原則を積極的に支持し、 且つ実際的に適用すべきことを合意せり
1.国際通商関係に於ける無差別待遇の原則
2.国際的経済協力及び過度の通商制限に現れたる極端なる国家主義撤廃の原則
3.一切の国家に依る無差別的なる原料物資獲得の原則
4.国際的商品協定の運用に関し消費国家及び民衆の利益の十分なる保護の原則
5.一切の国家の主要企業及び連続的発展に資し、且つ一切の国家の福祉に合致する貿易手続きによる支払いを許容せしむるが如き国際金融機構及び取極め樹立の原則
第2項
合衆国政府及び日本国政府の採るべき措置
合衆国政府及び日本国政府は左記の如き措置を採ることを提案す
1.合衆国政府及び日本国政府は英帝国支那、日本国、和蘭、蘇連邦、泰国、及び合衆国間多辺的不可侵条約の締結に努むべし
2.当国政府は米、英、支、日、蘭、及び泰政府間に各国政府が仏領印度支那の領土主権を尊重し、且つ印度支那の領土保全に対する脅威に対処するに必要且つ適当なりと看做さるべき措置を講ずるの目的を以って即時協議する旨誓約すべき協定の締結に努むべし
斯かる協定は又協定締約国たる各国政府が印度支那との貿易若しくは経済関係に於いて特恵的待遇を求め、又は受けざるべく且つ各締約国の為仏領印度支那との貿易及び通商に於ける平等待遇を確保するが為尽力すべき旨規定すべきものとす
3.日本国政府は支那及び印度支那より一切の陸、海、空軍兵力及び警察力を撤収すべし
4.合衆国政府及び日本国政府は臨時に首都を重慶に置ける中華民国国民政府以外の支那に於ける如何なる政府、若しくは政権をも軍事的、経済的に支持せざるべし
5.両国政府は外国租界及び居留地内及び之に関連せる諸権益並びに1901年の団匪事件(義和団事件の事)議定書に依る諸権利を含む支那に在る一切の治外法権を放棄すべし
両国政府は外国租界及び居留地に於ける諸権利並びに1901年の団匪事件議定書による諸権利を含む支那に於ける治外法権廃棄方に付き英国政府及び其の外の政府の同意を取り付くべく努力すべし
6.合衆国政府及び日本政府は互恵的最恵国待遇及び通障壁の低減並びに生糸を自由品目として据え置かんとする米側企図に基き合衆国及び日本国間に通商協定締結の為協議を開始すべし
7.合衆国政府及び日本国政府はそれぞれ合衆国に在る日本資金および日本国に在る米国資金に対する凍結措置を撤廃すべし
8.両国政府は円払い為替の安定に関する案に付き協定し右目的の為適当なる資金の割り当ては半額を日本国より半額を合衆国より給与せらるべきことを合意すべし
9.両国政府は其の何れかの一方が第三国と締結しおる如何なる協定も同国に依り本協定の根本目的即ち太平洋地域全般の平和確立及び保持に矛盾するが如く解釈せらるべきことを同意すべし
10.両国政府は他国政府をして本協定に規定せる基本的なる政治的経済的原則を遵守し、且つ之を実際的に適用せしむる為其の勢力を行使すべし
この暴露を読んだ海外の要人はさすがにコレでは・・と呆れたと聞く。
日本は対米のみに宣戦布告し、連合軍としての対戦は選択しなかったのである。
ハルノートはWikiで拾いました。
次回戦闘開始。




