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1、プロローグ、すべての始まり

 いてぇ、ここどこだ

 落ちたんだっけ…

 暗い

 寒い

 冷たい

 あぁ、どうしてこうなったんだろうな、いつから歯車が狂ったんだろうな。

 帰りたいなぁ………

 思い出すのは不自由のない日々、でも、いくら思い出しても、祈っても、嘆いても

 結局ここにあるのは寒さと暗闇だ


 ここに至るまでの、ファンタジーで楽しい異世界、もしくは剣と魔法の世界とかけ離れた残酷で殺伐とした世界での二週間をお話しよう




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 時は2053年、2030年に電子機器がいっせいにエラーを起こして、地球は滅びるのではなどなんだかんだあったが、そんなことはなかったらしい、当然俺はまだ生まれてないから知らんが。

 そして近未来がなんだとか言っているが、昔とあまり変わってない気がする、木造建築もあるし、変わったのは6Gが出たり、VRゲームの進歩とかそれぐらいだ。

 まぁそんなことはどうでも良くて、確か大体二週間前のことだろう。


 朝の登校路、土曜日なのに学校にいかなければならない嫌な気持ちと倦怠感と共に俺、神無月絢は登校していた、今年15歳の高校2年生、ちょっと身体能力が高い、それ以外は普通(?)の高校生

 ちなみに……部活は部所属、幽霊部員だが、この際はどうでもいいだろう。


 そして左にいるのは八重尾佑香、頭がそこそこ良く、面倒見が良い凛とした雰囲気を持っている、背は平均身長だ、特にどこがとは言わないがほぼ「壁」だ、あれ?いま睨まれた……?

 俺は嫌いではないが……


 右にいるのは岩瀬蒼、こいつは大体無気力だ、頭が良くその実力は学園一位イケメン、眼鏡をかけていて目がこわ……キリッとしている、通称そーさん、俺はそーと呼んでいるが


「え?昨日もその後もゲームしてたの?ちゃんと寝た?」

「俺は23時に寝た」

「うん、深夜25時には」

「ちょっと絢?OHANASHIしようか」

「それは勘弁してくれ(笑)」


 電車に乗り2、3駅後に脳筋の狩野拳也が乗ってくる、俺が通う高校は中高一貫校で拳也は中学校からの仲だ、背が高く力が強い、頭があまり良くないが、腐っても一貫校の生徒だ


「おはよ〜」

「うす、おはよ!」


 電車を降りてからスクールバスに乗る、駅から学校の距離は遠いので寝る時間もできるので結構ありがたい


 そーは何か本を読んでいる、勉強かと思えばラノベだ、くっ、何で勉強しないのに頭いいんだよ………マジでそーは勉強をしないいっつも一緒にゲームしているからな、何でだ……



 そう思いつつ深い眠りについていく


 起きてバスから降り、校門を潜り抜け教室に入ると、黒い物体が佑香に突っ込んできた、


「佑香おっはよー!!」



 『戻りなさい』



 否、成瀬波だ、高校生の割に背が小さくすばしっこい

 そして佑香が戻りなさいと言った瞬間波は元の位置に戻った。

 うんやっぱ佑香コワイ。

 チャイムが鳴りみんな席に着くとHRが始まった、さぁ地獄の始まりだ……





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー





 そして4限までなんとか先生の催眠術(授業)を乗り切りみんなで昼飯にしようとして屋上一歩手前のテラスに行くために階段を登る、テラスは冬でもあったかいのでとても昼食にはとても適している場所だ、普段生徒は進入禁止だが昼休みだけ解放される、こればっかりは校長先生に感謝だ。


「ん?なんだこれ」

 最初に「それ」に気づいたのはそー

 その言葉の後に従い、全員が「それ」に気がついた


 そして一瞬、視覚と聴覚が失われた、


「いや……ここどこ?」


 見渡すとそこは森だった、山にいるようだ。そして真っ白な雪だ

 どう考えてもおかしい、すでに季節は秋だったが雪が降るほど寒い訳ではなく、北海道などの東北地方も雪は降っていなかった……はず

 ん?これは……殺気?


「全員頭を抱えて伏せろ!」


 刹那

 ドパンッ

 倒木がなければ死んでたなぁ、雪冷てーなー、冬服でよかったなー、などど考えていると、


 『止まりなさい』


 十分雪で寒かったが今度は凍りそうな絶対零度の声で告げる、そこを見逃さんと力をありったけ込めてぶん殴る、とりあえず気絶したようだ、

 ちなみに『止まりなさい』といったのは佑香だ、人や生き物に命令ができる、俺はこの能力を言霊と呼んでいる。でも……前はこの力はもうちょっと弱かった気がするが……

「ふぅ、危なかったな、絢、そいつを縛っとけ」

 言いながら縄を投げてくる、全くどっから出したんだ、恐ろしい男だ、

「とりあえず、ここはどこださっきなにが起きたんだ」

「やっぱアレですか?」

「そうだよな……」

「俗にゆう異世界転移だねぇ……」

「まじか〜こっちは冬のよだな!制服の衣替え終わっててよかったな!」

「おい……待てよ?テストしなくて済む!っしゃぁ!」

「そこじゃないでしょう………」


「取り敢えず、そこの突然銃撃ってきた“ピー”野郎に聞くか」


 撃ってきたのは中年のおっさんだ。今はて足を木にしばっている。

 所有物はM1カービンモドキとリボルバー、そして弾だ。サバイバルナイフもある。


「そうだな」

 2人の口は三日月のように裂けた、悪魔とは何か問われたらこれ以上の回答は無いだろう。

 蒼はナタを、絢はバタフライナイフをそれぞれ取り出した。


「「「「制服だっただろ!お前らはド◯えもんか!」」」」


 あぁ、今日も空が青く綺麗だな、雪が降っているが


「よし、おい、起きろ!」

「俺が問う質問に簡潔に正直に答えろ」

「ま、まて答えるから、ごだえるがらやめてくれ!」

「よし、一つ目、お前は何でここにいる?」

「あぁ、狩りをしにきていてな」

「へぇ、俺らが獲物に見えたと?あ゛?」

「ひぃっ、違うんだ、魔物に襲われたんだそれで気が動転してて……」

「で、二つ目……気絶してるではないか、全く根性がない奴め」


「いや、お前ら目が頭文字にヤの付く自由業の方々だったぞ」と一同がツッコミをいれる、だがそんなツッコミも虚しくスルーされた


「にしてもねぇ、異世界転移ってさぁ?」

「そうね、あまり現実的じゃないわね……」

「まぁ、死ななかっただけ運が良かったな!」


 波、佑香、拳也の順だ


「ちっ、あれがか……」


 おっさんから借りた望遠鏡で他に狩人がいないか周りを見渡していたら例の魔物というようなものを見かけた


「どうした、絢」

「魔物?ってやつかなんかこっちきてんだよなぁ……」

「特徴は?」

「でけぇな、あ、イノシシみたいなやつね、熊より大きいなぁ、ありゃ、ん?こっちにきてる…………もうこっちにくるなぁ〜」


 蒼は思考に浸る、そして、


「拳也、ここに穴を掘れ、でかいの、落とし穴を作る、イノシシモドキを殺すぞ、波と佑香はどっかに隠れてくれ、そんで絢は囮りをしてくれ、お前なら出来るだろ。止めは俺がやる」

「あのおっさんはどうすんだ?」

「銃を取ってきてくれ、おっさんのことはほっとけ」

「はいよ、銃って時点でファンタジー消えたな」

「まぁ、そんなもんだろ、さぁ全員行くぞ」







ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー







 ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ

 字で表現すれば機関銃を彷彿させる立てながら走るのはイノシシだった、いや、イノシシモドキだ、そしてその前を走っているのは狩人ではなく……数分前まで普通の高校生だった一般人だ

「速いんだよぉ!くんな!そんな巨体でなんでそんな走れるんだよ⁉︎」

 ________ 少し前


「よし、準備は大丈夫だな!」


 蒼の目の前にはうまく隠蔽された落とし穴を見てそう言った

 この穴は深さ約4メートル、直径約4メートルの穴がある……まぁ実際には隠されて見えないけど。


「最終確認をするから皆集まってくれ」


 そう言うと4人が蒼の元に集まる


「絢は囮りになってイノシシモドキを連れてくる、で、罠を飛び越えて落とす、そこでマッチで火をつけで丸焼きにする、それで止めに俺がイノシシモドキの脳天に鉛玉をぶちこむ、何か確認したいことや質問は?」

「無いよ」

「言い忘れたが、その時は俺と絢以外木の上にいろよ、あぁ、おっさんもな」

「わかったよ……」


 ちなみにおっさんは悪意がないと判断して解放している、武器は押収しているが………

 ______________ で、今に至るのだが、意外とイノシシモドキが進んでいなかったため絢はイノシシモドキにたどり着くまで走って10分かかった。そして現在進行形で追われていた。


「こっちは疲れてんだよぉぉ『ブギぃぃぃぃぃ』へ?はやぁ⁉︎」


 やばいやばい死ぬ死ぬ命がいくつあっても足りねぇよ、そんなことを言いつつも何とか逃げていたが、イノシシモドキがついに痺れを切らしたらしい、黒いオーラを発しながら加速するイノシシモドキだったが「何とか間に合うだろう」と、冷静に判断する蒼、実際ギリギリであったが何とか間に合う、そして……


「飛べ」

「はいよっっ」


 軽く罠を飛び越える音と、一拍置いてイノシシモドキは轟音を立てて罠に飛び込んだ、


「燃えろ、“ピー”豚が」


 そう言うと無造作に火種をを罠の中に放り込むとイノシシモドキは現在進行形で燃え出した、だが辛うじて生きていてもがいてる感じで苦しんでいる、それにしても木の枝が燃えているのが不思議だ、雪が積もっているのだから木の枝は湿っていて燃えないはずだが……このライターが


「俺らに手を出したことにせいぜい後悔しろ」


 ドパァン

 鉛弾がイノシシモドキの頭部を粉砕し、血を噴出させた


「汚ねぇ噴水だ」

「みんな〜終わったぞ〜」


 火事にならないように水をぶっかける、波に近くの川から持ってきてもらったものですぐに消火が可能なように罠の上空に浮かせてもらっていた。

 火をつけれたのはおっさんの所持品の中から借りた、そう、借りたのだ!大切なことだからもう一回言おう、借りたのだ!


「とりあえず、これはどうするんだ?」

「おい、おっさん、魔物ってのは食えんのか?」

「まずいし、人の魔力が暴走して死ぬぞ、やめておけ」

「そうか、じゃ、埋めておけ」

「えいっ」


 土で埋めた後、これからどうするか、相談するためおっさんの家に行くことにした

 家に来ないかとおっさんに誘われたので真偽を確認してから行くことにした、悪いおっさんではないようだ。


 そして、沢山の日本の生徒が同じ日に失踪し、大騒ぎになったのだが、それはまた別の話

次の投稿はいつになるやら……

コメントがあれば投稿すると思います。(見てる人いるかわからないので)

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