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竜のさきっちょ  作者: 小鈴なお
2章 高校生最後の日(恋愛、コメディ)
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2.1 そのスタンプきもい

「ま、巻くん?」

「長井だな。俺も好きだ。すぐに制服に着替えろ」


 22時31分35秒に私が送った好きですに対し、巻くんは俺も好きだと言ってくれました。


 え? さっき聞いた?

 いやまあいいじゃないですか。えへへ。


 やーもー嬉しくってつい。


 ……嬉しすぎていまいち会話内容が頭に残っていません。なんかいっぺんにいろいろ言われた気がします。


 あれ巻くん、私のこと好きっていったよね? とか急に自信がなくなりながら制服に着替えます。


 やはり好意は電話とかじゃなくてSNSで伝えるべきなのかもしれません。履歴が残るように。自分に都合良く私の脳みそが変換している可能性を否定できません。


 っていうかなんで制服着てるんだ私。ああ、巻くんに言われたからか。なんでじゃ。


 リストがどうとかも言ってた気がします。どうにか着替えたあと巻くんに質問します。

 

「着替えた」

「OK」

 

「リストってなんだっけ?」

「今日中にしたいこと」

 

「あと1時間しかないよ」

「73分ある」

 

「思いつかない」

「なければないでいい」


 幻聴じゃなかったっぽい流れですよね? これ、付き合ってくれるってことで間違いないんじゃないでしょうか!

 

「彼氏彼女で?」


 一瞬迷いますが今度はすぐ送れました。やはりSNS最強。文字やスタンプはどもらないですみます。多分電話だったら「か」を連呼したあげく「かれー食べたい」、とか言っていました。


「YES」


 ほっああぁっ!

 あんた神だよ!

 人間だけど!

 彼氏だよ!

 わぁい♪ 

 あとそのスタンプきもい。

 でも好き。


「一緒に登下校とか?」

「そんなかんじのやつ」

 

「いまから? 夜だよ?」

「たまに遅刻ぐらいするだろ」

 

「大胆な遅刻だ!」

「まずは登下校ね。他にあったら送って」

 

「りょ」

 

 ここで一旦話を切って洗面台にダッシュ。

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小鈴なお
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