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崩壊世界散歩  作者: 鶴野オト
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ターシャという猿がいる

ボホール島に生息し、非常にストレスに弱く、フラッシュを焚かれると木に頭をぶつけて自殺をしてしまう

人間からすれば不思議な生態に思える

本当に人間には彼らを不思議がる資格があるのだろうか

自分たちの一時の幸福のために自然に負荷をかけて緩やかな自殺を続ける俺ら人間に…


俺はとある建物にたどり着いた

おぼろげながら看板には発電所と書かれている

少し探検してみるか

塀を乗り越えると、そこには幾台かのロボットが動いていた

一生懸命動き回って周囲のものを動かしているロボットがとても健気に見えた

奥からもガサゴソと物音がする

行ってみよう


そこには白い人型のものがいた

全身白い服装を纏っていて、顔の一部すらも見えない

彼らはよく分からない機械を持って歩き回っている

こいつらもロボットなのだろうか

彼らの1人がこちらを振り向いた

彼は大きな叫び声を上げて俺から離れていった

その声を聞いていつの間にか他の物も居なくなっていた

不思議に思ったが、さらに進むとそこには小さなテレビがあった

電源を入れてみるとまだ動いた

「こちらは、泊原発近くの街です、事故から五年が経過した今も人の手が入ることなく、瓦礫の処理は後回しとなっています

放射線の処理は行われているものの、順調に進んでいるとは言い難い状況で、ここ周辺から人の生活する気配は一切ありません、まるで世界が崩壊したかのような光景が広がっています」

そこに写っていたのは俺が5日前に歩いていた場所だった

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