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出遅れた勇者は聖剣を貰えなかったけれど異世界を満喫する  作者: 魔王軍幹部補佐
第十九章 島国
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987 対策会議

「……ということで色々とヤバい、全て魔王軍のせいでな」


「どういうわけなんじゃ? その説明ではサッパリ理解出来ぬのじゃが……」


「だからさ、物体がすげぇんだ、そりゃもうアレがアレで」


「……すまぬが勇者よ、おぬしではなくその瓶に入った……副魔王じゃな、その者に説明させい」


「チッ、相も変わらず理解力が不足してんなこのババァは、そろそろボケ始めたんじゃねぇのか?」


「おぬしのように生まれつきアレなのよりはマシかと思うがの……」



 臨場感溢れる俺の説明を理解出来ないどころか、全くもって理解しようとしないババァ総務大臣。

 歳寄りだから仕方ないかとも思うが、もう少し他人の話を聞く感じを出して欲しいところだ。


 で、致し方ないということでセラが持っている瓶の、その中に封入された小さな副魔王に命じ、俺の代わりに事の詳細を説明させることとした。


 先程マーサのおやつを少し分けて貰い、その後すぐに横になっていた副魔王を、バーテンダーのようにシェイクする感じで叩き起こし……


 また少しサイズアップしているようだな、このままポーションの瓶に入れておくのはさすがにかわいそうだ。

 ヤドカリではないが、定期的に『お引越し』をしなくてはならないのがなかなか面倒なところだ。


 そしてその副魔王、瓶の中で狭苦しそうに起き上がり聞いていなかった今までの話をもう一度説明するよう要請してきた。

 簡単に内容を話し、目の前に居るしわくちゃのバケモノに対し、魔王城内で起こったことを簡潔に話すようにと伝える……



『え~っとですね、まず魔王様が魔力体で勇者パーティーに戦闘を仕掛けてですね、まさかそれをあんな状態にしてしまうとは誰も思わず、結果としてこの勇者さんが色々とやらかしたせいで……』


「おいちょっと待て、俺のせいじゃない、良いかババァ? コイツは魔王を庇ってこういうことを言っているだけだから、その点については気にしない、聞きもしないように」


「ふむ、だいたい勇者のせいと、そういうことであるな?」


『その通りです、魔王様はちっとも悪くありません』


「ゴラァァァッ! 調子に乗ってっとお前アレだぞ、この瓶ごと湯煎すんぞオラッ!」


「ひぃぃぃっ! それだけはやめて下さいっ!」


「ふむ、勇者は捕虜を脅して証言を曲げさせていると、そういうことであるな?」


「うっせぇババァ! お前んちの風呂を熱湯にすんぞこの馬鹿!」


「ふむ、勇者は第三者まで脅迫して責任を逃れるド畜生と、そういうことであるな?」


「……もう何でも良いよマジで」



 副魔王に語らせたのは不正解であった、当然のことながら、俺が魔王に押し付けようとした責任をそこから引き剥がすような供述をするのだが、それを予め封じておくべきところであったのだ。


 だがもう遅いし、そもそもその件についてはどうでも良いのである……まさかとは思うが、国として『今回の件は勇者のせいです』などと発表することはしないであろうし、俺はここに居る連中にだけ睨みを利かせておけばOKなのである。


 ということで副魔王にはそのまま説明させ、魔王城内に『物体』が溢れたこと、それが凄まじい力を持つ、生物でない何かであること、そしてかなりの数が漏れ出してしまったことが伝えられた。


 頭を抱える王宮のお偉いさん方、きっと俺のせいでこうなったと思っているのであろうが、それを口に出した瞬間に、もう二度と喋ることも、息をすることも叶わなくなってしまうというのがわかっているのであろう。


 皆が黙り、静寂に包まれた王の間、話を一切聞いていなかった駄王が極大の屁をこいたものの、それに反応して何かを言う者は現れない。


 この状況、屁如きでは何かが進むキッカケにはならない、もはや対処不能の極みであるということだ。

 ここからは打開策などなく、単に王都の門を全て閉ざした状態での、長い長い籠城戦が始まる、そのことについて皆理解しているのであろう……



「ともかくじゃ、偶然とはいえ王都内部での食料生産を増加させる政策を取っておいて良かったの、肉は手に入り辛くなるかも知れぬが、健康に良い野菜の方はまだどうにかなりそうじゃ」


「肉とか魚だがよ、まぁ、『物体』を討伐しに行った強者がついでに取って来るかたちで確保するか、ハンターや冒険者にさらに強力な護衛を付けて……みたいな感じでやっていけば良いんじゃないか?」


「そうね、もちろん周辺の村や町との交流も、私達のような戦闘集団が行けばどうにかなるわ、商人とかに多少の犠牲は出るかもだけど」


「うむ、王都が外部からの補給を必要としているのと同時に、外部の町村も王都からの何らかの物資を必要としているのは事実じゃからの……ゆえに、一般人は籠城、その物体とやらと戦える者、および必要最低限の人員についてのみ、外との交流に従事して貰うこととしようぞ、王よ、それで構いませぬかの?」


「ん? わしは知らんぞ、てかちょっとウ〇コしたくなってきたから早く終わってくれぬか」


「ダメだコイツは……」



 使えない王を持つこの国が実にかわいそうなのだが、こんな奴の支配を甘んじて受け入れている以上、自業自得であると言わざるを得ないのも事実。


 というか、あのままマリエルが暫定的に国王の座に就いていた方が良かったのではないかと、そんな気さえしてしまうこの駄王のやる気のなさ。


 しかしまぁ、コイツが生きている以上はその王の身分は確固たるものであって……物体をおびき寄せるための餌にもなりそうにないし、全く困ったものだ。


 で、そんな駄王に呆れている間にも、この先王都はどのように『物体対策』をしていくべきなのかという点について議論が始まっていた。


 まず城門を全て閉ざし、うっかりその物体が王都の中へ入り込んでしまわないようにするというのはもう決定事項だ。


 これまでの経験から、物体が生物のような知能を有しておらず、自らの頭で考え、努力して王都内に侵入するとは考えられないことからも、この対策はこれで良いといえよう。


 次に、おそらくは王都北の森を中心に展開しているであろう物体の討伐だが、それについてはもう俺達や筋肉団、その他王国の主力部隊が当たる他ない。


 もちろんその作戦の中には、物資を輸送する商人や食肉を求めて狩りを行うハンター、森でしか採れないような貴重な薬草などを目的に動き回る冒険者など、そういった者達への護衛任務も含まれている。


 ハンターや冒険者であればそこそこに動くことが出来、場合によっては物体から逃げ切ることが出来る者も居るかも知れない。

 だが物資輸送のためだけに派遣される連中については、荷物の重さも相俟ってそういうわけにはいかないであろう。


 結局のところ、王都から出て森に入る人間のうち、ある程度戦闘経験のある者については3人につき1人程度の護衛を、そして物資輸送部隊については、その派遣時点で可能な限りの数を護衛に付け、仕入をまとめて行うべきではないかとの意見が主流となった。


 大規模な襲撃を受けるリスクを考えたら小分けにした方が良いような気もするし、そのような意見を出す者も、主に現場の人間の中から出ていたというのに、管理側がそれを良しとしない感じだ。


 国としては、なるべくコストを削減して、さらに効率良く物資の輸送を行いたいという考えなのであろうが、そこに内在するリスクについてはあえて目を瞑ってしまっているように思える。


 だが、俺達のような最強パーティーが護衛として付くことを考えれば、よほどのこと、例えば分裂する直前となった大サイズの物体が、複数出現するような状況を除いて、特に問題はないように感じられるのもまた事実。


 どうせ一度主流になってしまった案を押し流すことは出来ないのであるから、ここはもう、上層部が決めた通りの方法でやり繰りしていくしかなさそうだ。


 で、次いで考えなくてはならないのが王都内における食料生産について、その既に始動している計画のブラッシュアップである。


 邪魔なので別の部屋に控えさせていたマーサを呼び出し、俺とセラの間に座らせて意見を述べさせるのだが……きっと通訳が必要なレベルの話になるに違いない……



「え~っと、まずね、王都の西と東……だっけ? の超田舎の部分に畑作ったでしょ? それをね、えっとね……え~っと……ねぇ、何言おうとしてたんだっけ私?」


「知らねぇよっ!」


「あ、思い出した、そこに魔法を掛けて、ニンジンが凄く育つようにするの、失敗すると大変だけど、結構成功するのよね最近は、だからそうしましょ」


「……うむ、意味がわからぬぞ、その失敗した際に起こる現象についてもっと詳しく頼む」


「脚が生えたニンジンが暴れ出すぜ、なかなか強いんだよこれが、魔法を掛けた奴の力に比例してな」


「勇者よ、それはこの間王都を騒がせた……」


「そう、『魔の野菜』ってのとほぼほぼ同じ原理のものだ、やべぇぞリアルに」


『ダメじゃないかそれじゃ……』

『そんなもの食ったらどうなるんだ?』

『前に王が美味そうに齧っていたような気もするが』



 口々に『それはやべぇだろ普通に』という内容の不規則発言をする会議の参加者達、もちろんモブなので名前はないし、以降登場することは基本的にない。


 だがその中にも気になった発言が見受けられた、そういえば昔、マーサが屋敷の裏の畑で創り出してしまった足ニンジンを、お土産と称して駄王に献上したことがあったではないか、しかもまだ動いている極めて新鮮な状態でだ。


 その際、特に駄王がどうかなってしまっただとか、それまで以上に馬鹿になってしまっただとか、そういう話を聞きはしなかった。


 ということはだ、同じような『魔の野菜』であっても、魔王軍の誰か知らない奴が悪意を持ってそうしたものと、マーサが愛情を込めてそうしたものとでは全く違うもの、そういうことなのではなかろうか。


 もちろん放っておけば周辺に被害が出たり、それこそ食料生産上凄く重要になってくる家畜がそれによって喰い殺されたりと、普通にヤバいこととなってしまうのは疑いの余地がない。


 だがマーサの力を吸収したとはいえ、足ニンジン程度であれば、既に超強い俺達や、その他王都の主力部隊の手を煩わせるようなこともなく、出現と同時に『ちょっと足が生えているだけの普通のニンジン』に成り下がるのだ。


 これについて特に心配する必要はないな、足ニンジンだろうが無駄にセクシーな感じの足ダイコンだろうが、そのようなものが出現するからといって食料のハイペース生産を諦めることはないであろう……



「よしっ、じゃあマーサはそっちの担当者な、後程王宮に『あんたが大将』と書いた高級な襷を用意させる」


「やったっ、大将になったのね私!」


「これこれ勇者よ、勝手にことを進めるでない、まだ話し合いが終わっておらんじゃろうに」


「うるせぇ、どうせろくでもない話しかしていなんだ、それよりもほら、駄王がウ〇コ漏らしそうだぞ、良いのかそれで?」


「王よ、便所に行って来るべきであると進言致しますぞ……」


「そ、そうする……もうちょっと手遅れのような気がしなくもないのじゃが、とにかくそのようにしておこう……」


「駄王……お前漏らしたのかウ〇コ……」



 ということで、駄王が居ない間に一旦これまでの議事事項について取りまとめを行うこととなった。

 まず外部交通についてはここで決まった通り、どうにかしていくしかないということだ、これは良い。


 で、問題となるのは食料生産にどれだけの人員を割くかというところなのだが……狩りによって得られる肉よりも、野菜の生産の方が人員は多く必要となるであろうといったところだな。


 カロリーで考えれば肉に人員を割くべきなのだが、それで野菜が収穫出来ないこととなれば本末転倒。

 肉だけ、野菜だけなどという歪んだ食生活をしていては、例の物体と戦う力などだれも発揮出来ないのである。


 そしてここは国の上層部も意見が大きく分かれた、まずスマートでキラキラしたような、『ザ・イケてる貴族』のような連中は、やはりバランスが大切であると、偏らないように人員の配置を行うべきであると主張し始めた。


 で、後ろの方でヤジばかり飛ばしているような、脂ギッた薄汚いおっさん、本当にこれが国の中枢を担う貴族なのかと思えるような、今すぐにでも何らかの病気で突然死してしまうのではないかというようなビジュアルの連中は、とにかく肉を、脂を、そして濃厚豚骨スープを大量に生産すべきだと言って聞かない。


 さらに、前の方でキンキンと金切り声を挙げていた、かなり意識の高そうなオバチャン貴族らを中心にした、毎朝グリーンスムージーを作り、そこから1日をスタートさせていそうな連中が、どう考えてもそうなのだが野菜をメイン、どころか肉など一切不要だとわけのわからない持論を展開している。


 これはもう収拾が付かないな、しかも食料生産の大将にあろうというマーサが、そのベジタリアンのオバチャンの隣に座ってしまい、何やら議論に参加しているのだからもうカオスだ。


 結局のところ、食事というのは個々人の好みなわけであって、どのような偏った食生活をしようとも誰も咎めはしない、しないのだが……その自分の信念を、この場はおろか王都の人々全体に押し付けようとするのはやめて頂きたいところである……



『キィィィッ! 野菜よっ! この世界は野菜で出来ているのっ!』


『肉だっ! 肉汁が滴る肉を喰らってこそ人間、いや生物というものっ! それがわからぬからダメなのだっ!』


『……私共からすればですね、お互いにダメなのではないかと思うのですが、如何でしょうか?』


『黙れっ! 肉も野菜もなどと、コウモリのようなことを言う馬鹿は黙れぃっ!』


『あなたねぇ、肉食は罪なの、それこそ犯罪なの、わかる? その肉ばかり喰らって腐敗した脳みそで考えてごらんなさいっ!』


「……なぁババァ、こいつ等さ、ちょっと数匹殺して良いか?」


「ならぬ勇者よ、こんなんでも一応大貴族ばかりなのでな、この連中はこんな感じじゃし、子弟は揃いも揃ってうぇ~いな連中じゃし、本当はわしも死んで欲し……まぁ、ナイショじゃぞ今の話は」


「うぇ~いな奴等って、この連中の血縁だったんだな、納得だぜ」



 ババァも思いの外苦労しているのであろうと、そうも思ってしまう展開である……そしてこのままだと日が暮れるどころか年が明けるな、どうにか収拾を付けないと一生屋敷に帰ることが出来ないではないか。


 ひとまず肉と野菜、どちらかをカットしてしまうなどという愚かな考えは棄てさせ、それと同時に人員の配分をして……いや、もうこちらで決めてしまおう。


 俺達の席の方にやって来たババァと、それから複数の最上位者達で僅かばかりの意見を出し、おおよそ狩りで肉等を獲得するのに3、王都内の畑で野菜を獲得するのに7の人員を割くということで合意に至った。


 この間もやかましい馬鹿共はやいのやいのとやり合っているのだが、次の議題の前に、この連中を王の間から一掃してしまうこととしよう……



「うむっ! では食料生産についてはもう決まった! これより逃亡したという魔王に対する作戦を練るっ! すまぬが国家の最高幹部クラス、大臣クラス以外はご退室願おう、この瓶の中の副魔王のように、どこに何が紛れ込んでいるのかわからぬでなっ!」


『う、うぇ~い……』


「やれやれ、やっと鬱陶しい奴等が消えたな」


「あの人達の家はお取り潰しにした方が良いと思うのよね、ほら、私のお父さんが貴族やってるのよりも遥かにヤバいと、そんな感じしかしないの」


「いやセラ、さすがにお前のオヤジはアレだと……そもそも酔っ払いすぎて呂律が回らないだろうこういう場では」


「それもそうねぇ……」



 とにかく馬鹿共を追い出すことには成功した、そしてここからは少人数で、もちろん便所から戻った駄王は無視して本格的な会議を始める。


 議題はもちろん魔王の捕縛についてなのだが、まずどこへ逃げたのか、この先攻撃してくるのかそうではないのかといった点について見極めが必要であるとの意見が出た。


 確かにその通りだ、もし魔王がこれから先、単に逃亡生活を送るだけの残念な人に成り下がるのであれば、そのうちにどこかの田舎で発見されたり、或いはこちら側の『あまり酷いことはしないからそろそろ出て来い』というアピールに反応して出頭したり、そういった結末を待てば良いのである。


 だがもし魔王がまだこの世界の人族を滅ぼす……まではいかないかも知れないが、魔王軍を再興して、一度は敗北したはずの戦争に勝つための行動を取り始めるのだとしたら、それはもう絶対に看過出来ない事態だ。


 その点については……この場に唯一存在する魔族であり、『野菜派』の仲間達が追い出されたことによってポツンと1人だけ取り残されたマーサに聞いてみることとしよう……



「あー、美味しいわー、皆帰っちゃったけど野菜美味しいわー、フルーツも良いわー、もうこういうのだけの世界に行きたいわー」


「おいマーサ、変な感じで残念がってないでちょっとこっちに参加しろ、野菜帝国の勃興はもう成らなかったんだよ、諦めて現実に戻れ」


「えっ? ナニナニ?」


「すげぇな、一瞬で戻って来たぞ……」



 こちらに興味を移したマーサに対し、魔王は今後どのような行動を取ると考えられるかについての質問をする。

 マーサはしばらく考えた後に、『ご飯を食べると思う』という答えを自信満々で繰り出したのであった。


 結局この会議、重要な部分については決まったものの、情報という点については全くアレであったな。

 魔王の責任を少しでも軽くしようとする副魔王に、何をしたいのかさえわからないアホで馬鹿のマーサ。


 完全な無駄足であったとは思えないのだが、まぁ、はるばる王宮までやって来た価値があるかというとかなり疑問だ。


 さて、屋敷に帰ったらまだやることが沢山あるな、まずは捕虜のうち勇者ハウス預かりにした連中への対応からであろうな……

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